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【ポケモンSV】龍に鬼神・クマに金棒【S15 最終725位】

こんにちは。スミス(TNぽんぽんちい)です。
今シーズンもお疲れ様でした。私は最終レート1970で725位でした。
前期が早い段階である程度構築が固まってしまい、色々な種類のポケモンを使うことができなかったので、今期の前半は色々なポケモンを試してみることを意識していました。
学生が春休みのためか今期はレートの伸びが早く、私が前半伸び悩んだこともあり、最終的にやや駆け足で滑り込む形になってしまいました。
とはいえ最終3桁に残れたことは喜ばしいことですので、記事に残しておこうと思います。


今期もなんとか3桁に残れました
構築です。

【構築経緯】

レギュF環境で対面系の構築を1ヶ月使った感想として、レギュEまでと異なる点、意識しなければならない点は以下の3点だと考えた

1,対面構築最強のポケモンはハバタクカミである
以前までのハバタクカミ(ブーストエナジー)は「めっちゃ速くて一致技の一貫性があって突破力やストッパー性能高いけれど、テラスタルを切れば突破自体は可能なポケモン」であった(ハバタクカミ1体にかなりリソースは割かれているが)。
ところが前期にCSステラテラスのハバタクカミが登場したことで、「テラスを切らないと負けるが、テラスを切るとテラバーストで倒される」という無敵ポケモンになってしまった。
テラスタルを切るとテラバーストで突破されるリスクがあり、ミラーも不毛であるため、テラスタルなしでハバタクカミに有利が取れるポケモンの採用が必須と考えた。

2,ブリジュラス入り構築の台頭
持久力で要塞化する型も存在するが、対面構築でまず考えるべきは初手に出てくる頑丈型。行動保証+ステルスロックと高火力技の流星群が厄介である。特殊相手にはミラーコート、物理相手にはジャポのみで想定を崩してくるし、ブリジュラスに強いポケモンを先発させたら、今度は初手ウーラオスやオーガポンなどに潰される。
そのため、ブリジュラス(特に初手)を意識しつつ、既存のポケモンにも負けない立ち回りを考える必要がある。

3,サイクル構築の増加
ハバタクカミをある程度誤魔化すことができるランドロスやママンボウ、ハッサムなどを絡めたサイクル構築が数を増やした。
対面構築はコンセプト上サイクルを回すことをあまり想定していないため、そのような構築にサイクル戦で戦うことは分が悪い。そのため、サイクルを潰せる役割のポケモンが必須である。

【コンセプト】

上記を踏まえて以下の3点をコンセプトとした。

1,ハバタクカミをハバタクカミ以外で倒す
お互いのハバタクカミが「ミラー以外では基本的に対面の相手に勝てるだろう」と仮定して考えてみる。
先発役が対面を勝てるのなら、こちらがハバタクカミに強いポケモン+ハバタクカミを選出していれば、2番手に有利な方から出せばゲームに勝てると考えた。
この考え自体は以前から対面構築の基本ではあるが、特にハバタクカミミラーを発生させないように意識して立ち回った。ハバタクカミの処理をハバタクカミに任せるとミラーでの勝敗がそのままゲームの勝敗に直結しやすく、それでは勝率は伸びないと考えたため。
ハバタクカミに強いポケモンとしてオーガポン(かまどの面)を採用し、後述のカイリュー+オーガポン+ハバタクカミを対面構築での基本選出とした。

2,先発役の弱点保険カイリュー
初手のブリジュラスに対して特化メガネ流星群を耐える弱点保険カイリューが強いと考えた。流星群が特殊技なのでジャポのみでマルチスケイルが潰されることもなく、カイリューに対して初手からブリジュラスがミラーコートを打つとは考えにくい。
ブリジュラス以外で初手に出てきやすいウーラオスやオーガポンにも強い上に相手の2番手にハバタクカミを呼びやすい。逆に2番手にハバタクカミが出てこなければハバタクカミは選出していない可能性が高い、と考えることができ、いずれにせよその後のゲームプランがかなり楽になる。
なお、持久力型のブリジュラスに関しては、後述するサーフゴーで牽制しつつ、出てきたら全員で頑張って殴り倒す。

3,悪ウーラオス+高打点ポケモンによるサイクル破壊
ランドロス、ハッサム、ママンボウなどのサイクルに対して、スカーフを持った悪ウーラオスの通りが非常にいいことに気がついた。
悪ウーラオスの一致技を半減できるポケモンは少ないため、受けポケモンがフェアリーテラスタルで半減することで対策としてくる場合が多い。
そこに別の高火力ポケモンを押し付けてサイクルを崩していけると考えた。高火力ポケモンとしてサーフゴーとガチグマ(暁)をそれぞれ採用した。

4,まとめ
というわけで、本構築は「ハバタクカミ、ブリジュラスを重めに意識した対面構築の軸」と「悪ウーラオスを絡めた高打点の押し付け軸」の2つの軸を持った構築になった。

【個体紹介】

この子だけニックネームつけ忘れてますね。いい案あれば教えてください笑

カイリュー@弱点保険
テラス:ノーマル
特 性:マルチスケイル
実数値:197(244)-198(204+)-116(4)-121(4)-127(52)-90
技構成:流星群、地震、神速、けたぐり
調 整:A11n、特化ブリジュラスのメガネ流星群を確定耐え。

今期の個人的最強の先発ポケモン。ブリジュラスがカイリューに有利な顔をして出てくるので逆にカモってやろう、という発想から生まれた。
流星群がとても強い技だった。ブリジュラスのジャポのみを無視できる上に、ハバタクカミのムーンフォースより少し低いくらいの火力を出せるため、ウーラオスなどにも刺さる。
弱点保険発動後の神速が強烈なので、テラスタルはノーマル。
技構成は前3つは確定として、けたぐりの枠は結構悩んだ。炎技や冷凍ビーム、エアスラッシュにアイアンヘッドと候補はかなり多い。ガチグマやディンルー、テラスしたカイリューなどに打てるけたぐりを選択したが、不意に出てくるラティオスなどの浮いているポケモンの鋼テラスにも打てて便利だった。
実は今シーズンはかつてないほど弱点保険カイリューに追い風のシーズンだった。甘えるカミが減り素直にムーンフォースを打たれやすかったり、苦手なスケイルショットカイリューが少し数を減らしたりしたためである(実は終盤は少し増えていたようだが、あまり出てこなかった、が正確かもしれない)


対面構築最強のポケモン!

ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラス:ステラ
特 性:古代活性
実数値:131(4)-**-75-187(252)-155-205(252+)
技構成:ムーンフォース、シャドーボール、テラバースト、身代わり
調 整:CSぶっぱ

対面構築最強のポケモン。シーズン序盤にこの型にかなりやられたので、自分でも採用することにした。
ハバタクカミはもともと「相手にテラスタルを切らせること」に長けたポケモンであるが、テラバーストによって「相手にテラスタルを切らせた上で突破する」ポケモンになってしまった。
最速をとっているためミラーは最低でも50%で勝てるが、同速負けが即負けに繋がるので、あまりやりたくはない。普通に戦ったら50%も勝てないと思った時以外はミラーは避けるように心がけた。
そうするともう少しSを削って耐久に振ってもよかったかもしれないが、ミラーを完全に避けることは難しいのでその勇気は持てなかった。


実はレギュレーションF最注目ポケモンかもしれない

オーガポン@かまどの面
テラス:炎
特 性:型破り→おもかげやどし
実数値:175(156)-169(108+)-114(76)-**-117(4)-151(164)
技構成:ツタ棍棒、パワーウィップ、じゃれつく、アンコール
調 整:H16n-1、特化ウーラオスの水テラス水流連打を耐え、S準速ウーラオス+2(最速ブリジュラス抜き)、あまりA

本構築の二つの軸(対面構築、火力押し付け)両方でキーとなるポケモン。
ハバタクカミにそこそこ強くて、取り巻きに弱くないという条件を1番満たしていると思った。
水ウーラオスとも殴り合える耐久を確保しながら、ある程度素早さも欲しかったので耐久はB方面を優先して振った。これでもハバタクカミのメガネシャドーボール+ステルスロックくらいは耐える。
先発として運用するならもう少し耐久に振るべきであるが、今回は2番手以降での運用がメインなのでS振りで正解だった気がする。
技構成はツタ棍棒は確定として、他3つはかなり悩んだ。
草技は命中不安はあるものの、ウーラオスをワンパンできてママンボウサイクルに強く出られるパワーウィップ。残り2つはタケルライコとカイリューに打つじゃれつく、何かと便利なアンコールとした。岩石封じと悩んだが、カイリューに抜群をとった時に、相当耐久に振っていない限り裏のハバタクカミで倒せるようになる点を評価した。
お気に入りの配分で今期のMVP。

悪かよ!とスカーフかよ!って相手に何度も言わせたと思う

ウーラオス(一撃の型)@こだわりスカーフ
テラス:悪
特 性:不可視の拳
実数値:175-200(252+)-120-**-81(4)-149(252)
技構成:暗黒強打、インファイト、不意打ち、蜻蛉返り
調 整:ASぶっぱ

水ウーラオスっぽい並びに見せてスカーフ悪ウーラオス。
水ウーラオスと違い、暗黒強打がママンボウ、ドヒドイデ、モロバレルなどの受けポケモンに半減されないため、サイクル系統のクッション枠にテラスタルを強要させることができるのが強み。
スカーフによる奇襲性能も高く、オーガポンやパオジアンなどを上から倒せて楽しかった。
相手の水ウーラオスやハバタクカミが重いため、対面構築ミラーであまり選出できないのが玉に瑕。


火力も耐久も光ってました

サーフゴー@こだわりメガネ
テラス:フェアリー
特 性:黄金の身体
実数値:189(212)-**-145(236)-171(20)-112(4)-109(36)
技構成:シャドーボール、ゴールドラッシュ、マジカルシャイン、トリック
調 整:特化パオジアンの噛み砕く耐え

本構築では主にウーラオスの相方。
ウーラオスの圧力で相手にフェアリーテラスタルを切らせてゴールドラッシュを一貫させるのが主な仕事。
構築全体で重めなスケイルショットカイリューや持久力ブリジュラスに睨みを効かせたり、ガチグマに安易なあくびを打たせなかったり、存在するだけでえらいポケモンでもある(他の方の構築記事を拝見したところスケイルショットカイリューと持久力ブリジュラスは数が多かったようだが、その割に選出されにくかったのはサーフゴーの活躍と言えそう)。

当初は飛行テラバーストを採用して、ガチグマの大地をすかしながら裏のオーガポンなどを奇襲しようと考えていたが、Xで仲良くしてくれているKuruさんに「スケイルショットカイリューやパオジアン意識でフェアリーテラスの方がいいのでは」と言われて変えてみたとことろ大正解だった。
HB振りとフェアリーテラスタルのおかげでパオジアンのテラス鉢巻噛み砕くが半分も入らないので何匹ものパオジアンを破壊してくれた。
vsサイクルでの起用がメインだったが、もっと幅広く選出しても良かったかもしれない。


テラスブラッドムーンの火力がバカすぎて笑いました

ガチグマ(暁)@シルクのスカーフ
テラス:ノーマル
特 性:心眼
実数値:215(212)-**-147(52)-198(196)-86(4)-78(44)
技構成:ブラッドムーン、ハイパーボイス、真空波、挑発
調 整:特化ウーラオスのインファイト耐え、C11n

もともとはあくび型だったりディンルーだったりした枠。当初は対面構築に対して、ブーストエナジー持ちを流せば悪ウーラオスが一貫するかなと考えていたが、あまりうまくいかなかったので型を変更した。
主に受けループやドヒドディンルーなどに出す役割。想定外の火力を押し付けられて楽しかったが、この枠は他の選択肢もあったかなとは思う。
ガチグマが補完の受け潰しで採用される理由に、選出しなくても電磁波の牽制ができることが大きいが、サーフゴーを採用している時点でそこはクリアできているのだから、じゃあガチグマじゃなくてもよかったのではと思わなくもない。

【選出】

vs対面構築…カイリュー+ハバタクカミ+オーガポン
この選出ができた時の勝率が8割弱あり、命中不安技を採用していることを考えるとほとんど選出負けはしなかったのではないかと思う。

vsサイクル系統…ウーラオス+2
サーフゴーとオーガポンの選出が多め。悪ウーラオスで相手にフェアリーテラスタルを強要することや、一致テラスタルを切って相手に有利なサイクルを回させないことを意識した。

上記のハイブリッド的な
カイリュー+ハバタクカミ+ウーラオス
カイリュー+オーガポン+ウーラオス
ガチグマ+オーガポン+ハバタクカミ
のようなパターンもあった。

【反省】

カイリュー+ハバタクカミ+オーガポンの選出が強く、裏の悪ウーラオス軸の選出も悪くなかった。
反面、柔軟性の低い構築になっているのは反省点かもしれない。ウーラオスとガチグマの出せる相手が限定的すぎて選出の幅が狭くなっていた。この枠をもう少しコンパクトに纏まられなかったか。

ある程度コンセプト通りの構築が組めた点、スカーフ悪ウーラオスなど少し珍しい型を組み込めた点は良かったかなと思う。

【終わりに】

ここまで読んでいただきありがとうございました。
レギュレーションFはまだ続きますね。引き続き頑張っていきたいと思います。

最後に、サーフゴーの型や全体の相談に乗ってくれたkuruさん、ありがとうございました。

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