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黎の軌跡Ⅱ-クリムゾン・シン- 【ゲーム感想】

はじめに

はじめまして、ぽんぽん太です。
備忘録というか、記憶の整理と言うか、そんな感じで感想を書いていきます。
ネタバレ込みなので読まれる際には気をつけてください。
ちなみに画像は用意してなです。

プレイ前の印象

前作の 黎の軌跡 があまりにも新規も入りやすく作られていたため、今作も 黎の軌跡 から入った新規向けに作られているものと期待。
また黎の軌跡世代であるアークライド解決事務所はシリーズ通して2番目、再登場する帝国ピクニック隊は3番目に好きな世代であるため好きな世代2つが交わり期待度が高かったです。
LGCシステムも継続され、前作5章にあった共闘展開もまたあるのかなと楽しみにしていました。
遊撃士協会はまあ従来の正義側だからわりとどうでも良いとして、黒月や結社≪身食らう蛇≫との共闘展開は盛り上がりますよねと。
斑鳩なんてどうでも良い、ワイはツァオと組みたいんや!

巻き戻り要素

プレイした人なら真っ先に感じる黎の軌跡Ⅱの一番特徴的なところですよね、はい。
主人公が死ぬ、そして巻き戻りが起きる。
序章の時点で嫌な予感はしてました。
過去作の零、碧の軌跡も実質巻き戻り作品ではありましたが、あれは少しご都合展開と思わせつつもプレイヤーも認知しておらず最後の最後で明かされるだけの悲劇要素でした。
ですが今作はプレイヤーも主人公も認知している要素です、リゼロかな?
大人気作品リゼロと同じと言えば聞こえは良いかもですが、僕個人は死に戻り嫌いでした。
失敗した先で足掻き成長するのが好きなのに、失敗を無かったことにして対策を立てトライ&エラーを繰り返す、何が面白いねん。「理科室が爆発した!」→巻き戻り→「なんで爆発したか探そう」
この下りをわざわざゲームでやるのつまらなすぎない?
しかも開幕の巻き戻りご負けイベント、難しかったらこれ負けイベントなのかなとなりやる気になれない。
負けてから普通の戦闘イベントと理解してなんか面倒だから難易度下げて再戦をする、戦闘へのモチベーションがありませんでした。

なんか中身が薄い

1章Aを終えた時点で薄々思っていたのですが、あまりにも各話の中身が薄い。
1章Aでしたこと、ZA潜入とグラス・ゴーさん捜索の2つだが?????
2章Bでしたこと、ご都合巻き戻りでテロ防いだのと黒幕ガーデンマスターとの遭遇しただけだが?????
同じような形式の 創の軌跡 ならロイドはチャプター2で立ち上がり、クロスベルに入ることが不可能と把握し、レクターを上手く味方に引き込み、古戦場を偵察し敵側のガルシアとツァオの2人と戦い、イリアが敵側に付いてることを知らされる。ここまでやってるが?????
ルーファスはチャプター4でデュバリィと戦い取り込み、アリオスと手を組み、熊髭先生と会い、暴走したエンペラーを倒し、ラピスの原点を知る。ここまでやってるが?????
創の軌跡と比較したら黎の軌跡Ⅱがあまりにもスカスカ過ぎないかと。
本当に中身が薄い、全話序章かと見間違えるくらいには薄い。
いや、 零の軌跡 の序章は特務支援課に入り、アリオスに良いところを持ってかれクロスベルでの警察と遊撃士の関係を見せられ、不良の抗争を止め、マフィア下っ端の計画を潰す。ここまでやってるが?????
こう見ると各シリーズ序章以下の中身なんじゃないのだろうか。

敵側が1人除いて全然悪役に徹してない

ガーデンマスター改め思想家オーギュスト、こいつ以外にちゃんと物語で一貫して悪役だったやつが居ない。
ハーウッド、イクス、ヨルダは作品通してイクスとヨルダの執行者入団試験してたようにしか見えないし、ハーウッドも断章ではちょい悪役だったけどやりたいこと終わったらスッと居なくなる。
グレンデル・ゾルガはなんかに従ってるだけで別にこいつ自身の意思を感じられない。
この一貫して何と戦ってるのかわからない感じはなんなんだ。
ちゃんと倒した敵がほとんど居ない。
悪を滅するべきとは言わないが、そもそも悪役が居ないのはいかがなものか。

改変による暴走

3章から繰り返し行われてきた事件の数々。
誰もが根拠を手にすれば一線を踏み越える、それはわかるのだけど根拠を捏造してめちゃくちゃにしてるよね。
アシェンの回、「ツァオが死んだ」「その黒幕はヴァンとアーロン」、この前提2つは無理あるでしょ。
ただのヒステリック女になってる。
フェリに至っては記憶を丸ごと失ってる、もう今までのやり取りはなんだったんだよ。
こんなのを何度も死んで戻ってご都合展開用意して進める、お腹いっぱいだよ。

で、君たち何しに来たの?

既存キャラであるスウィン、ナーディア、トワ、この3名は何をしに来たのだろうか。
スウィンとナーディアは無理やり 創の軌跡 の延長Ⅱにするため呼ばれてしまってる。
2人が居なければもっと 黎の軌跡Ⅱ を深掘りできたかも知れない。
そしてトワ先生、身近にNPOの窓口が来ただけでシナリオにほとんど関与してないよ、本当に何しに来たんだよ。
この3人で取られたスペースをもっと良いところに割けたのではないだろうか。

ゲネシスによる何でもあり

前作からそうですが、ゲネシスさえあれば無理やりな状況でも言い訳できる。
前作はまだゲネシスすごいなーの域を出ませんでしたが、今作は改変で好き勝手してる、無法地帯。
勝手な捏造、記憶の操作、もうそのシナリオいらないじゃん。
根拠を手にすれば一線越えるも何も、無理やり握りこませてるだけなんだよ。
しかもゲネシスによる改変を自力で破れるカシムすら存在する、もう何でもありに何でもありを掛け合わせるのやめろよ。
挙げ句の果てにはラスボスだったコートの男はディンゴ・ブラッドだとさ、わかるかよ。
碧の軌跡の熊髭先生のほうがまだ痕跡残してるよ。
そもそも再登場の望みが薄い死人で、判断材料も一切出さない、何が面白いねん。
熊髭先生が黒幕とわかるよう誘導したときのファルコムさんどこに行ったのよ。

結局明かされないセリスとリオン

聖杯騎士にしては普通の人間過ぎるセリスとリオン、こいつらの暗い話とか闇の話とかはどこに行ったんだよ。
終始サブキャラみたいなもんじゃん。
OPにあった激昂すらセリスに立ち向かうヴァンとリオン、ここで2人の過去が語られ最後に立ってるやつが正しいってノリかと思ってたよ、そんなものは無いよ。
この2人本当に何しに来たの?

レンの庭園問題

レンの庭園問題、今さら掘り起こしてるんじゃねぇよ。
空の軌跡から追ってる最古参以外求めてるやつ居ねぇよ。
しかも別に掘り起こす意味あんまり無かったよね。
あの話丸々スルーしてカトルの話にしても問題はなさそう。

ここまで全部やった結果

ゲネシスが8個目見つかりました!偉い!
は?
この展開がオクトゲネシス全てを集めないと起きる悲劇ですらないと?
これまでの苦労なんだったの?
激しい肩透かしだった。

意味のないL.G.C.Alignment

既存ファンなら盛り上がったであろう前作5章の共闘パート。
ここでLGCの数値参照されるかと納得すると同時に、黒月との共闘に大声で叫びました。
今作も同じようなことするかなぁ、そんな要素はない、今作は黒玉鋼を入手するだけの要素です。
無くて良くない?
例えば断章で任意の勢力と最初に戦って、LGCが一定以上なら共闘してくれる(全て低ければ遊撃士協会)展開はダメなのか。例えば後半で任意の勢力と組んで、LGCが一定以下だと侵食に耐えきらず裏切られてDEADな展開はダメなのか。
前作の謝肉祭が好きだっただけに期待値がかなり高かった要素なのよ。

≪お伽の庭城≫と協力者

要は空3rdや閃Ⅱ、創でやってたやつですよね。
自由にパーティ組めるのが楽しいやつ。
空3rdのレンやリシャール、閃Ⅱのアルティナやクロチルダ、創のローゼリアやマクバーン、本当にびっくりするキャラが使えました。
今作はエレインやレン、ルネやシズナは当然として、意外な七耀教会のセリスとリオン、後はDLCでのジンとフィー。
以上!
少なくない?エンドコンテンツ用意してやらせるにはキャラチョイス足りなくない?
リーシャはジン、フィーと一緒に来てくれて良くない?スウィン、ナーディアとも知らない仲じゃないしさ。
他にもツァオとか、ヴァルターとレティとか、カシムとかさ。
せめてNPC枠1つ増やして任意で1人参加できる枠はないの?
なんかキャラチョイスが正義側ばっかりで裏解決屋らしくもないよなぁと、、、

ところで結社は?

軌跡シリーズと言えばなんやかんや結社。
なんやかんや≪七の至宝≫を手にするために動いてるんだよね。
そんなことはない。
ならヴァルターとレティはなんだったんだと。
ただオジサン探してるだけだよ。
早く至宝集めてシリーズ終らせようや。

おわりに

総合的に見てかなり不満足の行く出来だった。
新規向け黎の軌跡の続編が完全古参向け老人ホームなんて聞いてねぇよ。
結局ゲネシス8個集めて終わっただけだし、なんのための2作品目やねんと。
3作品目でいろんな解説入って改善されるのかな。
あまり期待できないですが。

と言うことでここまでお読みいただきありがとうございました。


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