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いわきと札幌と、私の夢

いわきのサポーターになる

 まさか私がいわきFCを応援することになるとは、夢にも思っていませんでした。私は後にも先にも、コンサドーレだけのサポーターだと思っていたからです。それでも、私が数年住んでいた地のクラブがJリーグに参入したと知った時、試合を観たい!という気持ちを抑えられませんでした。J3だろうとJ2だろうとカテゴリは関係なくて、いわきだから、サポーターになったのです。
 詳しい経緯は、以下の記事をご覧ください。

ジャイアントキリング騒動

 いわきと札幌のつながりを語る上で避けては通れないのは、2017年の天皇杯2回戦のことです。延長戦を経て、2-5で札幌が敗れました。
 今ではどうしても、「いわきに敗れた」というよりも「いわきが札幌を撃破した」という視点になってしまいます。「札幌が負けて良かった」とは断じて思いませんが、あの日の出来事がきっかけでいわきFCサポーターが増えたのは、紛れもない事実でしょう。あの時の札幌の悔しさも、いわきの歓喜も、それぞれの感情を、数年経ってからようやく鮮明に感じることができます。

自己満足の活動

 私はなるべく、両チームの試合の予定を、Twitterで呼びかけるようにしています。今のところは私の自己満足に過ぎません。


 実際に、呼びかけを通じて試合を観てくださる方もいます。ひとりでも、1分でも観ていただければ御の字だという思いでやっています。そんな中で、胸を打たれたエピソードがあります。いわきホームの試合に足を運んだ時、
「札幌の試合(DAZNで)観たよ!」
「すごかったね」
と実際に声をかけていただいたことです。自分のチームを応援するだけでいっぱいいっぱいでもおかしくないのに、とてもありがたかったです。
「私の大好きなコンサドーレの試合を、観てくれたんだ!すごいと思ってくれたんだ!」
と、胸が熱くなったのを覚えています。もちろんそれは、選手たちのプレーが素晴らしいからに他なりません。
 反対に札幌のサポーターが、快進撃を遂げるいわきに対して「いわき、すごいな」「こわい、J1に来てほしくない」反対に、「J1に上がってこい!今度はやっつけてやる!」「マスコットが可愛い」などなど、様々な意見をTwitter上で見ることができます。かつての対戦相手として、愛に溢れる言葉として受け止めています。
 たとえ、いわき・札幌のチームそれぞれを知って「嫌い」という印象を抱かれたとしても、それさえ意味のあることだと思います。(とても悲しいことですが。) 「好き」の反対は「無関心」だからです。SNSや会話の中で、チームの名前を出してもらえるだけでも、意味があることだと思っているからです。誹謗中傷さえしなければ、どんな意見を持ってもOKな世の中でありたいですね。

「大好き」の巡り逢い

 私には個人的な夢があります。いつの日か、札幌といわきがJ1の舞台で戦うのを見ることです。さらに欲を言えば、それぞれのマスコット、ハーマー&ドリーと、ドーレくんの邂逅を見ることです。どちらもダンスが大の得意。はっきりした共通点がありますが、対比もわかりやすいです。身体の大きなドーレくんと、小柄なハーマー&ドリー。真っ白な羽のドーレくんと、栗色の手のドリー。さらに、北国に住むドーレくんと、東北のハワイに住むハーマー&ドリー。彼らが並んでいたら、素敵な光景になること間違いなしです。感動のあまり泣いてしまう自信があります。

 この夢が叶うためには、どちらのチームも前に進み続けることが絶対の条件です。そして、うまく進めない時でも、私には応援し続けます。今までもそんな思いをしてきましたから。

ふたつの街

 北緯37度のいわきと、北緯43度の札幌。遠く離れたふたつの街。関東在住の私たちは、行きつくにはどちらも時間とお金がかかります。それでも、この先何度も足を運ぶことになるでしょう。いわきも札幌も、大好きな街・大好きなチームだからです。

私の手をぎゅっと握ってくれたドリー。
いわきFCをもっと大好きになれた。
アウェイ松本山雅戦にて。

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