ブロマンスへの執着

ブロマンス。非常に良い言葉。｢ブロ｣の発音が｢薔薇｣と同じなのだから、美しくない筈が無い。

さて、ブロマンスとはブラザー＋ロマンス、意味は｢男性同士の親しい関係｣のことであり、｢四六時中一緒にスケートボードをしているような関係｣とも形容される。(形容？語源かしら？)

私はこのブロマンスという愛の形を非常〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に！好んでおり、画面の向こうの2人が四六時中一緒にスケートボードをしているような関係なら良いのにな、と思うタイプの大きいお友達である。

ブロマンスを好きな所以として、2人が深く愛し合っているという側面を挙げる。当たり前だ。みんな愛し合うだろ、ブラザーロマンスなんだから。

私は腐向け作品をよく見る。2人が愛し合ってさえいればなんでも良くなった。しかし根幹にあるのは2人が一緒に居るといいな、という気持ちだし、性描写が無ければボーイズラブもブラザーロマンスも雰囲気としては近い。
コンビ名で検索をかけても良いのだが、腐向けタグを覗いた方が圧倒的に愛を感じられるのだ。(当たり前)

初めてしっかり見たアニメ作品が兄弟を中心にまわるコメディだったため、多大なる影響を受けてしまっている。兄弟は共に居なければ心地悪いという、家族神話ともとれる内容だがそんなことはどうでもいい。
兄弟が共に暮らし、共にふざけあっている。良いじゃないか！誠に素晴らしい！そう、これである。ブロマンスを腐向けタグよりずっとずっと手軽に、大量に脳に詰め込むにはやはり兄弟関係が1番だ。

べつに友達でも幼馴染でも感動するし、●●×●●を読んだ時はこんな硝子細工のような友情があっていいものか半年間身悶えたものだ。しかし友情には別れが来る。お互いの虹彩を覗き合うと、そこには別々の産まれがあり故郷がある。それがひどく悲しい。それもひっくるめ美しい関係なのは事実だが、｢貴方だけ｣という言葉の真実味は薄れてしまう。

兄弟なら全て安心だ。同じ家に住み、同じハンコを持ち、1つのゲームに2つコントローラーが付いている。こんなに温かな関係が他にあるか。ここで書いている兄弟というのは嫌い合っていない者同士であり、とにかく【腐向け】ふたご   で検索してもらったら出てくるような関係だ。

男女でのブロマンスも成り立つが、男女間にはエンディングが用意されている。交際か破局かの2択。これが織り込まれていない男女間ブロマンス(変な言葉だな)は非常に少ない。結局、ひとつ屋根の下にワンセットの性器があれば性欲が勝るのだ。チッ！

何を言いたかったかというと、つまりブロマンスで発生しうる永続的な愛情が好きなのだ。性的関係を持とうとも友情が変化することは無い。邪智暴虐の王でさえも素晴らしいと感じたブロマンス。

ここからが本題である。ふざけてる…

私は一人っ子であり、さらに両親と仲良くできなかったためか人一倍｢相棒｣｢親友｣｢配偶者｣という関係への憧れが強い。自分を全て理解し受け止めてくれるような人間とでないと長く付き合うのが難しい。そんな人間は存在しないという事実を理解し切れていない。

だいたいの場合、兄姉は切り拓く者であり弟妹はそれを学ぶ者だ。歳が違えば兄姉のほうが子育て実験台第1号となり、受験・就職も先に行う機会が来る。弟妹は親が子育てに慣れた頃産まれ、兄姉が怒られる様を見て学び、容量良く愛情を受けて育つ。

兄か姉が欲しかった。第一子なので張り切って生きていたが、両親と理解し合えないため家庭内にロマンスが存在せず、甘えられなくなった。兄姉が居れば両親からの負担も2分の1されると聞いたことがあるので、とりあえず羨望してみたが、同じ血が流れた人間と暮らすのはあまり好きではない。

とりあえず外側にブロマンスを求めてみた。理解し合えなくとも、四六時中一緒に居られる他人という存在はなぜか心地がいい。しかし両親と揉め、ブロマンスへの執着を拗らせた今、他人との付き合い方もわからなくなっている。pixivで見たように一緒に釣りをしたりゲームセンターで遊ぶような関係にはなれない。愛し合えない。致命的である。

自己愛で乗り切ろうともしてみたが、1つの思考回路に偶像を浮かび上がらせてみるのは難しかった。一人二役で喋ってみても腕は2本だけだ。こうなると絶望である。誰を愛したら良いか？今後友人や恋人をつくろうとも、心の底から愛し合えることは無いのだ。自分は誰も好きになれない。

だからブロマンスに、ニコイチに、相棒に憧れる。足りない部分を補い合うただ1人の人間を探す。友達100人よりずっと重く、深い人間が居なくては意味がない。メロスとセリヌンティウスのような関係になれるか。いや、なれない。ブロマンスは永久の棺である。質量を持った人間はそれを真似出来ない。同じ骨壷で砂になってくれる人間を死ぬまでにきっと探さなくてはならない。

ブロマンスは絶対である。

追記
オタクくせゑ文章だな。孤独に死ぬべきだこういう奴は