おそろい
【おかめちゃんとおさめちゃん】
登場人物
🐢おかめちゃん
亀と人間のハイブリッド
亀の名残りは、甲羅と
ゆっくりの歩みのみ
ハイソサエティにみえるが
じつはおとぼけな二十歳
🐬おさめちゃん
サメと人間のハイブリッド
サメの名残りは、
鋭い歯とへの字口
そしてサメ肌
いちご大福が大好きな
自他共に認めるおとぼけな
二十歳
今日は、おさめちゃんが
おかめちゃん宅にご訪問🏡
🐬「おーかーめーちゃーーん」
🐢「はーあいーー
あら、おさめちゃん
いらっしゃい!」
🐬「おかめちゃん
見てみて
今日の私
いつもと違います!
さて どこが違うでしょう?」
🐢「んん? あー!
寺で修行し 滝に打たれたり
座禅を繰り返し
己とは何かを見つめ
根源的な何かを見いだし
内面に磨きをかけて
さらに思考の一歩進んだ
ニューオサメに 進化した!」
🐬「そんな内面がどうとか
言われたら
変えたところが
しょーもなさすぎて
言うのも
恥ずかしくなるよ(_ _。) 」
🐢「いやあー見た感じ
変化がなく いつもの
おさめちゃんだったから
内面かなーと思ったんだよ!
ほら 先日のおさめちゃん
心配は無料だからねーっとか
高熱のときは 心配なんて
どうでもよくなるから
日頃の心配事というのは案外
ちっちゃいもんさ って
えらい悟ったようなこと
言ってたから
いよいよ出家かなーと
思ってさ」
🐬「いやいや
おさめの願望はね
欲まみれだよ。
イチゴ大福とかエクレアとか
老舗とか名店のを
頻繁に食べる
食べ物探訪が
共通趣味の
できれば
そこそこ裕福な
彼氏さんがいる
そんな
おさめになること
これだよ♪ 」
🐢「あーそうなんだね♪
より具体的になったね
おさめちゃんなら
大丈夫だよ!
そんでどこが変わったの?」
🐬「すぐ
聞くんじゃなくて
私のいつもと違うところ
頑張って
見つけておくれよ!」
🐢「んん? あ!
宝くじか年賀ハガキのくじが
当たって 少々
金持ちになった!」
🐬「違う」
🐢「スイーツ好きな
欲まみれの男性が
あらわれた!」
🐬「それは今年中になんとか
欲まみれは、私
欲まみれって・・
言うたことが(*/□\*)
恥ずかしくなってきた
忘れて」
🐢「えーーじゃあ
髪型?」
🐬「違うよ♪
ご努力いただきありがと
もう降参だね!」
🐢「悔しいけどね」
🐬「じゃあいくよ
じゃーーーん」
🐢「ん?ん?
あーーー(゜O゜;
おさめちゃん
甲羅ついてんじゃん!」
🐬「そうなんだよ!!
おかめちゃんと
おそろいにしてみた!」
🐢「うれしいけど
どうしたん?」
🐬「いやあーこの前まで
おかめちゃんの甲羅
うらやましいとは
思ったことが
なかったんだけど
なんかね この前
こたつに入って
しゃべってたとき
おかめちゃんの甲羅
座椅子の背もたれみたいに
なってただろ!
あれ見てさ
あーうらやましいなあー
便利だなーって
はじめて思ったよ
いや、正確には
着物着るときに
帯のタイコのところ
自前の甲羅に色塗るだろ
あれもなかなか
オシャレだなって
あー新しいオシャレって
こうやって
生み出すのかって
密かにうらやましかった
欲まみれの私としては
はい~(///∇///)」
🐢「へえー
ようやく
気づいてくれたんだね
うれしいよ
小さい頃は ツルンとした
おさめちゃんの背中が
うらやましかったよ
それにさー
走るのとか
いつもビリだし
すぐ
ひっくりかえるし・・
でもねー防寒 防災
あらゆるものから
私を守ってくれる
甲羅を だんだん
ありがたいなあーと
思うようになったよ」
🐬「そうだろうさ
甲羅という
おかめちゃんの
オリジナルの良さに
あらためて気づいたよ
それで 私も
ばあちゃんに
綿入ればんてん
作ってもらうとき
無理言って
これも作って
もらったんだよ」
🐢「あーほんとだ!
手作りが
パッチワーク感が
いい感じ!
しかも幸運の
八角形になってるね♪」
🐬「気づいてくれたかい
まあーこれで
うまくいけば
特許とか とれるよね
そんで 金持ちになるよ」
🐢「よっ!がんばれ
欲まみれ!
でもね
特許ってね
取得するのに
お金と時間が
結構かかるらしいよ」
🐬「そうなの?」
🐢「まあ でも
おさめちゃん わたしゃ
うれしいよ♪ それじゃあ
おさめちゃんに
亀ならではの
技を教えてあげるよ」
🐬「お願いするよ」
🐢「ブレーキンで 背中で
クルクルまわる技あるだろ
あれ
私は簡単にできるんだよ
いくよ
クルクルー!
ほらね」
🐬「あーほんとだー
おさめもやってみるよ
クルクルー!
おかめちゃんほど
ではないけど
いい感じだよ
これ
甲羅の先にドリルつけたら
地面に穴けられるよ
そんでブラジルとか
行けるんじゃないかい?!」
🐢「んな
アホなー≧(´▽`)≦
ケタケタケタ(´∀`)
クルクルー!」
🐬「(´∀`)ハハハハ
クルクル~」