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持株制度|A&A Japan 5

株を初めて売買したのは、A&A入社早々の社員持株会でした。本社Tandy社は米国で上場しており、その株を毎月給与の10%上限に買うことができました。

革製品のDIYから始まった会社

この制度の良かったのが、入社3年未満は会社が30%、3年から5年勤務は50%、勤続5年以上は70%会社がマッチングで補助してくれることでした。

株価や為替変動のリスクもありますが、当時バブル景気が始まる頃とはいえ、毎月30%の利子がつくこれ以上の条件のよい貯蓄方法はありませんでした。

多くの社員が持株会に入っていました。私も勧められるままに上限10%を毎月自社株に投資。

自然と毎日掲示板に張り出されている本社の株価は気になります。株価と自分達のパフォーマンスがどう連動しているか?自分の仕事が会社の役に立っていて、株価が上がれば当然自分の資産は増える。80年代といえば米ドルにたいしてまだまだ円は弱く、どんどん円高になっていきましたから、為替益も産まれました。

引用:マネックス証券作成

米企業でありながら勤続年数が長い社員の多い珍しい会社だったと思います。

この経験からですね。

起業した会社で従業員に対するストックオプション制度(SO)を最初から大切だと位置付けました。経営者としては、優秀な社員を引き止めるにもSOは有効でした。

年度末の人事評価で付与したとしてもその株権利行使は、毎年25%ずつという条件をつけた場合、全部行使できるためには最低4年間の勤続が必要になります。

Tandy時代は、社員持ち株制度でしたが、転職して移ったデル(DELL)はまだまだ上場したばかりでSOでした。しかし、転職時にそういう条件など知る由もなく何も保証のまいままに飛び込んで行ったのですが、デル時代の話はTandy時代が終わってからと思います。

ちなみに入社6年後の結婚費用(引越し、新婚旅行など)は、すべてこの時の社員持株を売って賄うことができました。

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