奈良ひとり旅 2日目(後半) 春鹿・今西家書院・平城宮

2泊3日の奈良ひとり旅、2日目(後半)です。
マイナーっぽいけどおすすめポイントは次の2つです。
その4 今西家書院
その5 平城宮いざない館

春鹿のきき酒

興福寺の後は、ならまちにある老舗酒蔵「今西清兵衛商店」に向かいました。
500円で春鹿のお酒を5種類+おまけの試飲と奈良漬を楽しめます。
3番目の「純米吟醸生原酒 氷温貯蔵 酒蔵マルシェ限定酒A」が一番好きな味でした。
4番目と5番目のお酒は、同じお米を使用した純米吟醸で、違いは火入れしているか、生原酒か、という点。私は生原酒の方が好みでした。
お店の方もいろいろ教えてくださいますし、このような飲み比べができると、違いもわかりやすくて勉強にもなりますね!

美味しい!と思ったお酒はすべて冷蔵でしたので持ち帰りは諦めました。
代わりに、興福寺の国宝館をおすすめしてくれた姉夫婦に御礼の品として、試飲した中から2本を発送しました。今度は自分の分もお取り寄せしたいです。
自分用には、おちょこ、グラス、升を買いました。おうちで居酒屋気分がたのしめます。

純米吟醸生原酒 氷温貯蔵 酒蔵マルシェ限定酒A
鹿鳴 左:火入れ 右:生原酒

おすすめポイントその4 今西家書院

つづいて、春鹿のお隣へ。ポイントその4、今西家書院です。
室町時代に建てられた書院造の建物に喫茶室があります。
受付の方が、お茶の準備ができるまで建物の案内してくださいました。
私のほかにお客さんはいなかったので、気兼ねなく質問することができました。
偉い方は玄関からではなく、庭までお輿できて、輿が直接書院のお部屋に乗り付けるそうです。地面に足をつけることなく建物に入ることができる仕組みです。
たしかに、大河ドラマでそういうシーンがあったような。平清盛だったかな、天皇がお輿にのって、縁側みたいなところにつけていたような気がします。
高貴なお方用の庭の入り口には唐破風がついていて、格式の高さを表していました。

高貴なお方はこちらから入ります

そして、江戸時代ごろに増設されたというお茶室。
天井から床までの広い窓がインパクトのあるお茶室です。
躙り口はどこですか?と質問すると、高貴なお方はにじって入らないので、
この広い入り口から立ったまま入ります、とのこと。
衝撃!そうなの!?
調べたところによると、「貴人口」といって、身分の高い客の出入のために設けた、立ったまま入れる出入口とのこと。
「貴人畳」は知っていましたが、出入り口も特別なのですね。まだまだお茶の勉強が足りていません。
水屋も見せてもらいました。水屋見るの楽しいですね。

お菓子は春鹿のバームクーヘンをいただきました。しっとりして、ふんわりとお酒の風味がしておいしかったです。
案内をしていただきながら見学することをおすすめします!

お茶室と貴人口 お庭をみるときに額縁の役割も果たしているそう
立礼ができるテーブルも!
春鹿のバームクーヘン

おすすめポイントその5 平城宮いざない館

次は平城宮へバスでむかいます。
史跡の中を電車が走ることでおなじみの、あの平城宮です。
広い!ここも思っていたより広い!
朱雀門が閉まるまでに第一次大極殿まで行って戻ってくる自信がなかったので、諦めました。朱雀門と第一次大極殿の間を走る電車は見れました!

ポイントその5、いざない館は展示や説明がわかりやすいです。
遷都の図はとくにありがたかったです。
誰とは言いませんが、誰かさんが遷都しすぎたせいで、本で読んでいてもいまいち位置関係と距離感とかつかめず、自分で図を書こうかなと思っていたところでした。
平城宮の建物の役割を現代に置き換えた図もありました。わかりやす~。
平城宮の復元模型も細かくてミニチュア好きにはたまらん!
奈良時代の暮らしがわかる映像もあり、本当に勉強になります。
遺跡の説明展示はちょっと退屈…という印象のある方も、ぜひいざない館は行ってみてください!

転々とする都
平城宮と現代の行政
復元模型
左側が第一次大極殿、右側が第二次大極殿
奈良時代の宴の様子
木簡

復元された遣唐使船にも乗りました。
NHK「歴史探偵」の、遣唐使の回にこの復元船が出ていて、気になっていたんです!
思ったより小さな船でした。技術面もそうですが、海を渡って大陸の文化・知識を日本に持ってくるんだという、古代の人々の心意気がすごいです。

遣唐使船
本当に150人も乗れるの…?
せんとくん!

おやつ プティ・マルシェの古墳ケーキ

ホテルへ戻る道すがら、なんとなく猿沢池から興福寺の南円堂へ向かう階段をのぼってみました。
すると階段途中の左手に、昼は見つけられなかった三重塔がありました。
ひっそりすぎて…見つけられてよかったです!
夜の南円堂もまた、荘厳さが増していてよかったです。

シブい三重塔
夜の南円堂、かっこいい

夜のおやつは、テイクアウトしたプティ・マルシェの小型古墳ケーキです。
ホテルアメニティの大和茶と一緒にいただきました。
森のきれいなグリーン、こんもりとしたフォルム、円筒埴輪を模したというメレンゲでぐるっと囲まれ、完全に前方後円墳です。
かわいくていろんな角度から写真を撮りました。
中にはナッツが入っていて、「副葬品…っ!?」とかみしめながらいただきました。甘すぎないクリームとナッツの食感があいまってとてもおいしかったです。古墳クッキーもお土産に買いました。

前方後円墳を完全に再現
古墳の向きは、果たしてこうなのか
それともこっちなのか…
横から見た図
古墳型クッキー おくつきの里

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