ピアノ教室③

この前あったピアノ発表会の後日談を先生からいろいろ聞いた。

当日他の子の演奏を「うまいなあ」って思いながら見てたけど、先生いわく結構みんなミスってたらしい。完璧にできた、という子はほとんどいないそう。中には演奏後舞台袖で泣いちゃった子もいたらしい。知らんかった。舞台上では気丈に振る舞ってて偉いわー。終始へなへなしてた自分が恥ずかしくて仕方ない。でもかといってピシッとするのはなかなかどうも…。

おれが通う教室には、おれ以外にも何人か大人の生徒がいて、キャリアはおれよりも長い人ばかりだけど、今回は練習する時間が取れないとかで不参加が多かった。

発表会の様子は撮影され後日アーカイブで見れるようになっていて、当日来ていた人はもちろん、不参加だった人にも先生が案内してその動画を見てもらったそう。

その動画を見た人から、おれの演奏がまあまあ反響あったらしい。

連弾で片手伴奏だけやった大人の人がいたんだけど、その人は始めて3ヶ月のおれに感化されて、今毎日のように両手でピアノ練習に励んでるとか。

あとは、「あの始めて3ヶ月の人、発表会の感想なに言ってました?」「始めて3ヶ月の人が参加したなら次回は自分も参加しようかな」とか。

おれの演奏はさすがに誰も見てないと思ってたからびっくり。

「あいつができるならおれにもできる」とか「おれはあいつよりはマシだ」とかのその「あいつ」になった気分。良い気分。

そんな感じでとりあえず発表会が終わって、ひたすら同じ曲を練習するってことから解放された。

またしばらくバイエルの練習の日々が続くんだろうなーって思ってたら、先生からピアノ名曲集の楽譜を手渡された。バイエルも良いけど、何か曲の練習もした方がいいってことでパラパラとめくった。

おれは曲集をめくりながら、「あ、これ好き」とか言って好きな曲をいくつか挙げていった。

先生「宮内さんはバロック音楽が好きなんですね」
おれ「バロック音楽??」

初めて聞く言葉。バッハとか古い時代の曲のことらしい。

なんでバロック音楽好きなんだ?

マツコの知らない世界の浅倉大介回を思い出した。浅倉大介はディズニーソングが好きらしいが、なんで好きかを楽譜を見て自分で弾いてみたりして分析してた。

参考になるわ。

てことでさっそく楽譜見ると、右手と左手がバラバラな動きをしててむずそう。

これはなかなか骨折れる。初心者は苦手な人が多いって言ってた。

だけど逆に、こういう右手と左手で全然違う動きをするような曲が得意っていう人もいるらしい。

生徒にそういう子がいるらしく、先生いわくその子はなんか脳の作りが他の人と違ってて、それは才能。右と左で切り分けて別々のことをすることができるっていう才能。ピアノに限った能力じゃないから、なんか算数とか計算とかもすごいらしい。

ピアノから自分の能力見つけるっていうこともあんのかー

おれにはその能力がないってことがわかったところで、とりあえずバッハやるか〜

あと今度図書館行って音楽史調べてみようかな

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