終末のコンフィデンスソングは終末なのに私にとってのはじまりだった

私が人生で初めて参加したライブはMr.Childrenの
「Tour 2009 -終末のコンフィデンスソングス」です。

このカラフルな感じ、今見てもすごくいいなあ。

※Mr.Children公式サイトより引用


13年前、私は中学1年生でした。
生まれて初めて参加したそのライブには
松葉杖とともに参加しました。

なぜなら、当時熱中していた剣道の道場での稽古中に
全治半年の怪我を負ったためです。

先輩と同級生と目指していた大会にも出られず、
学校のスポーツ大会にも出られず、
努力とやる気をへし折られたような気持ちで落ち込んでいた中、
父の知り合いが急遽このライブに参加できなくなり、
チケットを譲ってもらって参加できることになりました。

今思うと、母がミスチル好きだったこと、
チケット譲渡が知人間で気軽にできた時代だったことに重ねて、
土日も部活行った後にそのまま道場へ行き、塾へ行き
遠出する時間もなかった毎日だったのに
怪我をして休みが出来たことが重なったことはもう、
いま、この時にミスチルのライブに行かなければならない!という誰かが用意してくれた運命だったのかもな、と思います。
怪我をしたことは不運でしたが、
ミスチルとの出会いとその後の私の人生は
間違いなく幸運なものになりました。

そのライブの1曲目は、
そのツアーのメインであるアルバム「SUPERMARKETFANTASY」の1曲目と同じ、
「終末のコンフィデンスソング」。

はじまりを予感させるイントロの雰囲気と、
CDで聴いてた音がはじめて今目の前でズンズンと
耳にダイレクトに届き、胸に響く感覚、今でも忘れられません。

終末のコンフィデンスソングは世の中を風刺的に
歌っている曲であり、今の世の中にも通じる部分があり、色々と考えさせられる曲です。
ラブソングやポップな曲だけでなく、鋭いことをビシバシ言うところもMr.Childrenの良い味であることは
当時の私には難しかったことでも、今はよくわかっています。
もちろんそんなところが大好きです。

そのうえで、当時の私には

「今僕らの目の前で起こってることを 楽観も悲観もなくちゃんと捕まえたら 足元に落とした視線を上にあげ胸を張れ!」

という歌詞が、
怪我により色んなことを断念しないといけない現実を目の前に悩んでいた私を、
松葉杖をついて下を向いて歩く癖がついていた私を
前向きな気持ちにさせてくれました。

このライブをきっかけに
Mr.Childrenの沼に徐々に、どっぷりとハマっていきました。

ライブ直後、ウォークマンに入ってたのは
同級生から借りたフェイクだけだったので、
フェイクを鬼リピートしながらの帰り道をすごく覚えています。笑


それからも、
父、母、私の3人で。小学校からの幼馴染と。
高校時代の親友と。高校で隣のクラスで、ミスチルがきっかけで仲良くなった友達と。
会社の同期と。付き合ってる人と。
いろんな人たちとMr.Childrenのライブに行きました。
あるときは一人で参加したりもして、
その時々の出来事や気持ちが不意に思い出されます。
ミスチルがきっかけで仲良くなって、社会人になってからも仲良くしてくれてる人がいます。

終末のコンフィデンスソングスツアー、
そして終末のコンフィデンスソングという曲は
終末と言ってるのに、
ミスチルに夢中になるきっかけとなり、
大事な人たちと出会わせてくれた、私にとって
たいせつなたいせつな「はじまり」の曲です。

おわり


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