放送大学「認知症と生きる(’21)」第2回 「ライフヒストリーと地域包括ケアシステム」

 私は2017年春に放送大学に三年次編入し、それからゆっくり、マイペースに勉強を続けている。このNOTEでは、学んできたこと・学んで考えたことを記載していこうと思う。

今日は、「認知症と生きる(’21)」の2回目の講義を視聴し、印刷教材も参照しつつ、視聴内容をまとめていた。まとめ終えての感想を短く記載する。

「ライフヒストリーと地域包括ケアシステム」・・・介護職の自分にとっては、地域包括ケアシステムという言葉はよく耳にするものである。だが、それがどのように機能しているのかはあまり目にしたことも無かったし、恥ずかしながら、詳細もあまり知らずにいた。
今回の講義で、その一部を知ることが出来た。

また、講義の中では一貫して、「認知症当事者の意思を大事にすること」「当事者との対話の大切さ」が語られる。ご家族や代弁者は、その人本人ではないのだということを心にとめておかねばならないという事も。
日ごろ、施設で利用者さんと関わっていると・・・時に、こちらのペースに利用者さんをあてはめてしまう事がある。ある程度の時間の目安があるとはいっても、利用者さん本人の意思や思いを大事にすることが出来ていただろうか? と考えさせられた。

そして「地域包括ケアシステム」についてであるが・・・。
『地域包括ケアを達成する4つの”助”』の節において、自助、公助、共助、互助について語られる。
自助は、自分のケア・・生きがいや健康づくりや介護予防。共助はデイサービスやヘルパーなどの、介護保険、または医療保険によるサービス。公助は、読んで字のごとく?高齢者福祉や障碍者福祉などの行政による支援。
では、互助はというと・・・みんなの助けあい、である。
昔ながらの「おたがいさま」。
講義の中では、ある高齢者施設の「互助」の取り組みが取り上げられているが、それにより認知症当事者となった人も、地域住民と関わることが出来ていた。
公助や共助によるサービスの提供も大事であり、そこが基盤になっているとも思う。だが、人の心に一番響いて、「認知症と生きる」為に一番大切なのは、昔ながらの「おたがいさまよ」といった精神であり、「みんなで助け合って生きていこうね!」という心や行動なのではないか?と考える。それ自体が、認知症当事者を一人にせず、また、認知症を「ジブンゴト」として考えていることにもなるのではないだろうか。