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蟲神器デッキ紹介 サナギツールボックス(STB)
はじめに
お久しぶりです。
ぽんぽろです。前回のぶっとびアグロの記事を書いてから約3ヶ月
虫神器2弾が出てから約2ヶ月と、かなり期間が開いてしまいました。
最近では公認大会に参加した際にはぶっとびアグロの人と認知されていたり、ぶっとびアグロの使用者が増えていることを実感してうれしい限りです。
2弾環境でも何か新しいデッキタイプは作れないかと模索した結果、
ようやくnoteに投稿するデッキが決まったため、紹介しようと思います。
デッキ名は「サナギツールボックス」略してSTB!
元々はみんなだいすきサバクトビバッタと6コストをモリモリにしたハイランプデッキを組もうと思っていたのですが、結果的にサバクトビバッタはストレージに帰ってしまったので、せめてもの名残りとして略したときにサバクトビバッタの略称であるSTBが残るようにしました。
それでは紹介に移っていきましょう!
デッキリスト
早速デッキリストを見ていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1692288446524-7BLpOD1FWI.jpg?width=800)
恐らくこのデッキを見た人はこう思うことでしょう
「ナニコレ。」
まず「口寄せの時蛹」という先行公開当初から「絵が綺麗」や「コーングミ」などで話題になりましたが、誰もが口を揃えて「使い方がわからない」と言っていたカードです。
さらに「蟻の収穫」というほぼ誰も話題にすらしていなかったカードが入っています。
これホントに強いの?と思う人がほとんどでしょう。
安心してください。どちらもしっかり活躍したうえで勝てます。
何なら公認大会で優勝しています!
各カードの採用理由
早速各カードの採用理由&解説に入っていきましょう。
リュウジンオオムカデ 2枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288970605-lnh4dPoVbc.jpg?width=800)
2弾最強カードの一角
<翡翠色>で出したターンはほぼ全ての虫に対して空蝉貫通の1400ダメージを叩き込むことができます。
そして現状の最高体力1800!
攻守共に優れたデッキの要なので2枚採用。
ヘラクレスオオカブト 2枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288562496-Wm8iOQIjpq.jpg?width=800)
専用技の<ヘラクレス投げ>は相手の強化を捨て札に送りつつバウンス(手札に戻す)させる超強力なカードです。
ステータスも高く解決札になりやすいため2枚採用。
オオキバウスバカミキリ 2枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288541344-S3HqouvbbK.jpg?width=800)
効果を持たないバニラカードであるものの、攻守共に最高クラスの性能を持っています。
現在リュウジンオオムカデの登場でオニヤンマの採用が減っており、1枚で解決される場面が少ない点も追い風です。
非常に強力なカードのため2枚採用。
ゴライアスオオツノハナムグリ 2枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288650668-gFoxX96Xcz.jpg?width=800)
最強の<とびだす>持ちです。
縄張りからとびたして相手のプランを崩壊させることに加え、序盤に引いたらエサ場に置くことでデッキタイプを隠しつつ虫時雨の弾にできる点が強力です。
このデッキでは素出しも視野に入り無駄がないため2枚採用。
ゴマダラカミキリ 2枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288683674-MZ6hS8Sq18.jpg?width=800)
2種類目の<とびだす>持ち。
対アグロでのストッパー役に加えて、このデッキでは後半に8コスト溜まるため、ゴマダラカミキリ素出し+虫時雨で手数を1ターンに3回増やしてリーサル(決定打)を狙う場面もあります。
序盤に引いたらゴライアス同様エサ場に置いてデッキタイプを隠しつつ虫時雨の弾にすることもできます。
無駄がないカードのため2枚採用。
口寄せの時蛹 2枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288739445-WPDJhmmSXE.jpg?width=800)
恐らくこの記事を読んでいる人が1番気になるであろうカードだと思います。
主に玉響ワンショット、アグロ相手に使用します。
ワンショットに対してはリュウジン圏外の体力1500以上の蟲を複数体並べてトドメまで届せない動きが有効です。
そのため5エサ目に時蛹で6コス虫を出す、6エサ目以降も6コス虫を出し続け、道中で無欠や空蝉を絡めることで踏み倒し召喚の上限である4回(玉響2蜉蝣2)では突破不可能な盤面を現実的に再現できます。
アグロに対しては4コスまで耐え、相手の盤面の虫から突破困難な6コス虫を選択し時蛹で召喚、相手が超豪運を発動しない限り番が帰ってくるので無欠、空蝉を絡めつつ6コス虫を出し続けて詰み盤面を作ることができます。
上記の様に環境トップのデッキに非常に刺さるカードとなっているため2枚採用。
空蝉の皮鎧 1枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288787026-zXVy7vayHW.jpg?width=800)
詰み盤面を作る上でのキーカードです。
6コス虫に装備することで突破がほぼ不可能になり、蚊遣火やエメラルドゴキブリバチに対する耐性もつけることが可能です。
アグロ対面でとびだした虫に装備させてターンを稼ぐこともできます。
対戦中に1回決まれば充分なため1枚採用
無欠の息吹 1枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288873045-vLbzT8REq9.jpg?width=800)
2弾の隠れ強カードです。
弱点を消すことで対アグロのときに金色の顎門で突破されにくくなるほか、グットスタッフに対して5コスで時蛹+無欠で6コス虫を出すことで有利に進められます。
これも1回決まれば充分なため1枚採用。
虫の息吹 2枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288848545-XHw9tez9aU.jpg?width=800)
6コス虫を早急に出すためのエサ加速カードです。
言うまでもなく序盤に欲しいため2枚採用。
塵芥虫の爆熱弾 2枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288899609-QS2wyroeuF.jpg?width=800)
アグロに対して縄張りを引かせずに虫を撃破できるほか、高コスト相手に弱点がつけない場合の絶妙に足りない火力を補ったり、擬態王台の突破、アレクサンドラトリバネアゲハ、ジョロウグモのバリア解除など、多くの用途で使用するため2枚採用。
瀬戸際の虫時雨 1枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288719264-1PdyIyIRU5.jpg?width=800)
最後の詰めとして使用します。
手札に空蝉の皮鎧がある場合、踏み倒した虫に装備することで追加の壁を用意することも可能です。
対戦中1回しか使用しないため1枚採用。
蟻の収穫 1枚
![](https://assets.st-note.com/img/1692288920230-a17E4I0go6.jpg?width=800)
エサ場の強化、術カードを回収する「斑猫の手招き」の強化、術版です。
今まで紹介した強力な強化カードや術カードを後半の欲しい場面で回収して使用することができます。
これにより、初手の虫時雨など、「使いたいけど今じゃない」といったタイミングで強化や術が来た場合でもプレイングを歪ませることなく動かすことができるため、安定感が非常に上がります。
特にこのデッキタイプでは7~8エサまで置くため、収穫を使ったせいで6コス虫を出せないといった現象が起こらないことも大きなメリットです。
これ1枚入れるだけでデッキの自由度が大幅に上がるため、今後注目される1枚になると感じました。(逆になんで今まで使われなかったのだろう)
基本的なプレイング
デッキリストを確認したので、次は大会でよく見るデッキに対しての基本的な動きを確認していきましょう。
このデッキはかなりスローペースなデッキのため、慣れないうちは山切れや時間切れによる引き分け、判定負けが起こりやすいです。
そのため、基本的な動きを把握したら、早いプレイングを意識しましょう。
①対ワンショット
相手が虫を出してこない場合は5エサまでためて時蛹→次ターン6エサ6コス虫召喚→以後6コス虫召喚をくり返し、縄張り3まで削ります。そして最後に虫時雨でリーサルを狙います。
逆に相手が虫を先出しした場合は爆熱弾で除去します。
基本的に相手のカード1枚につき1枚以下の働きしかさせないように意識して立ち回りましょう。
BO3の場合、踏み倒しアタッカーの配分を観察して時蛹で出す虫や無欠、空蝉の装備先を決定するとワンショット相手は一気に楽になります。
(相手のデッキにオニヤンマがあるならオオキバに無欠装備、テナガがあるならヘラクレスに無欠装備など)
②対アグロ
とびだす4枚、爆熱2枚、虫の息吹2枚でトドメを刺される前に4エサためて、時蛹で相手が突破不可能な虫を召喚することを目指しましょう。
盤面やエサ場のカードをよく観察して弱点を突かれるリスクが低い虫を選ぶのがポイントです。分からない場合はお祈りリュウジンorオオキバで何とかします。とびだした虫が生存した場合は空蝉や無欠を装備させることでターンを稼ぎつつ、金色の顎門を消費させることができるため容易に勝つことができます。
③対セミコントロール
1体目に出す虫はヘラクレスになるように調整して、エゾゼミに対してはヘラクレス投げを使って捨て札に送らないように意識します。
返しで蚊遣日を打たれた場合はエゾゼミを出せていないので、その後に6コス虫を出す動きで充分間に合います。
④対ミッドレンジ系統
低コスト虫は爆熱弾で処理していき、5~6エサためたら時蛹を使って無欠や空蝉を装備させた6コス虫を召喚します。
すると返しで突破されることは基本ないため、そこから切り返して詰めていきましょう。
使う際に意識すること
さらに追加でワンポイントアドバイス。
考えることが多いのはコントロール系のデッキの宿命ですね。
6コス虫3種は一見三竦みに見えて実はリュウジンとオオキバはお互いにワンパン不可能な関係にあるため、相手にエメラルドゴギブリバチが見えた場合は出す6コス虫の色を揃える、リュウジン+オオキバの並びで出す、弱点を突かれる方に無欠を装備するなどで対処して負け筋を減らすように意識しましょう。
空蝉の皮鎧をどの虫に装備させるか迷う場合はオオキバにつけるのが1番無難です。オオキバは高耐久であるのはもちろんのこと、1枚で誤魔化されるヘラクレスに対しては再召喚することで撃破可能なことに加えて、リュウジン対策でもヘラクレスが必要となるため相手が対処不可能な盤面を形成しやすくなります。
蟻の収穫を打つタイミングは主に6エサ以上たまった状態でエサ場に解決札が眠っているときになります。
(リーサルが狙える→虫時雨、火力、手数が足りない→爆熱弾、相手が止まりそう→無欠or空蝉)
序盤に来た場合は迷わずエサに置いて大丈夫です。
サナギツールボックス(STB)の苦手なデッキ
STBは現在環境トップの2デッキに有利を取れる一方で当然苦手なデッキタイプはあります。
ということで環境にいそうで苦手なデッキを2つ紹介します。
①蚊遣火が2枚入った羽化アレクサ
羽化アレクサは羽化が決まった時の幼虫の緑400+成虫の青1000を耐えることが出来るのがオオキバのみのため、時蛹でオオキバを出すことが最優先事項になりますが、そこに蚊遣火を合わされた場合に<不死鳥の舞>のバリア解除+アレクサ撃破がかなり困難になります。このためアレクサ単体や蚊遣火単体はさほど問題無いのですが、両方入ったデッキは厳しいです。
大体勝率は3割~4割になります。
②3軸ビート
3軸ビートも羽化アレクサに考え方としては近く、ジョロウグモの<蜘蛛の糸>によるバリアと蚊遣り火がやや苦手です。アレクサと違い、素のステータスは低いため、爆熱弾で処理できることと、高火力は蜉蝣の閃きによる2回までしか来ないため、詰み盤面を作ること自体は可能です。しかし、後半に残り縄張り枚数以上の低コストを並べられるため、ターンが足らずに引き分けになることが多く、安定しません。
大艦巨砲主義のグッドスタッフがぶっとびアグロのカウンターの動きに弱いことに近いイメージです。(限界突破!ぶっとびアグロ:対戦&解説【#蟲和陣伝 145】https://www.youtube.com/watch?v=Iw-OiffrQ6s&t=68s 参照)
勝率は4割といったところ。
蟲神器はホントにたくさんのデッキタイプが作れるうえに結論構築が無いあたりよく調整されていると改めて感じました。
つい最近話題に上がっていたワンショット問題も今回のサナギツールボックスの登場で少しでも緩和されると界隈の一員としても助かります。
おわりに
私以外にも早速このデッキタイプでの優勝報告があり、ポテンシャルの高いデッキだと実感しました。
また、デッキ作成を通して口寄せの時蛹に向き合った結果、どんなカードも使ってみないとわからないので、色々試してみることこそがデッキ作成の近道であり、醍醐味であると改めて学びました。
コンボを考え、デッキを作るのは楽しいものです。
読者の皆さんも気になるけど使い方が分からないカードがあるなら、ぜひデッキに入れて遊んでみほしいです。
もしかしたら新たな発見があるかもしれません。
今まで日の目を見なかったカードの活躍や新たなデッキを見つけるのは何にも代えがたい喜びがあります。
このサナギツールボックス(STB)もぶっとびアグロに次ぐ面白くて強いデッキタイプなので良ければ使ってみてください!
今回紹介したデッキはレジェンドレア多めで作るのが難しい人も多いかもしれないため、次回はレジェンドレア少なめの強いデッキを開発したいと思います。(小学生蟲主の読者もいることが判明したのでリーズナブルで強いデッキも頑張って作るぞ〜!)
ということで蟲神器デッキ紹介・サナギツールボックス(STB)の記事はこれにて終了です。
約5000字もの長い文章を読んでいただきありがとうございました。
今後も遅筆ながらnoteを書いていこうと思うので何卒よろしくお願いします。
それではみなさん!よい蟲主ライフを〜!
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