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NY Joyの子育てエッセイ<8> パンデミックの間に家族で楽しむイベント-1

<PonoLipoのコーディネーターをずっとお願いしているNYに住むJoyの子育てエッセイ連載第8回。コロナ禍で大変なNYで、頑張るJoyを応援するお気持ちで、またご自身の英語学習のために、ぜひ彼女が書いた英文エッセイをご購読下さいませ。最後の有料部分を100円(税込)にて、英文エッセイをご覧いただけます。>


新型コロナウィルスのパンデミックによって、仕事のマナーからエンタメまで、私たちの生活は、すっかり様変わりしてしまいました。旅行を禁じられたり制限されたりして、多くの家族が、この夏の楽しい計画を変更したりキャンセルすることとなりました。たとえ、NY周辺でいくつものレジャー施設が開いているとしても、夫も私も家族で出かける先を慎重に選ぶようになりました。この夏は、家族で楽しい思い出になるようなことをしながらも、家族の安全を保つということをしなければなりませんでした。

ドライブインシアター

「ドライブインシアター」というのは、駐車した車の中から、巨大なスクリーンに映し出された映画を鑑賞するものです。1940年代から60年代に掛けてアメリカで流行ったのですが、最近は廃れて、見かけなくなっていたものです。私自身、古い映画の中に出てくるのをみたことがあるだけですから、ドライブインシアターに行くということは、とってもワクワク興味津々なことなのです。

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最初パンデミックのせいで、みんな映画を観に行けないので、ドライブインシアターが復活するらしいという噂を耳にしました。それから、友達が、Fagebookに投稿した記事にドライブインシアターの情報と画像が載っているのを見て、私のうちから遠くない場所で、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」や「ジョーズ」「スターウォーズ」という、少し古い人気映画を演っているのを見つけました。ちょうど夫の誕生日で、彼は「スターウォーズ」の最初の上演を、まだ小さな少年だった頃両親に連れられて、ドライブインシアターで観たという思い出を、私たち家族に常日頃話していました。そこで私はドライブインシアターの「スターウォーズ 帝国の逆襲」の、車1台分のチケットを買ったのです。

私たち家族は、当日、前の方の場所を取るために、上演開始の1時間半前に会場へ行きました。会場スタッフが、手際良く駐車する場所を指示してくれ、次々と車が駐車していきます。車を前向きに留めるか、後ろ向きに留めるかは、自分で決めます。私たちは、ボンネットの上に広げて、子ども達がその上で寝そべったりすることができるようにピクニックシートと、夫と私用のピクニックチェアとを車に積んで行きました。自分たちでポップコーンも買って持っていったのですが、会場にはフライドチキン、ピタハムサンド、ポップコーンなどを売るフードトラックが出ていました。

会場には、車のラジオで映画の音声を聴くことができるようにラジオ発信局も設置されており、私たちは、屋外設置のスピーカーからの音声と、車内のラジオの音声の両方を聴くことができるように設計されていました。ドライブインシアターが河のそばにあったため、私たちが事前に予想していたよりも涼しくて、映画の大部分を車の中から家族みんなで観ました。近隣の住宅地への配慮から、外のスピーカーの音量は上げられないようで、車の中から映画の画面を観るのは、見にくいのですが、音声は、車の中の方が大きくて迫力がありました。

このドライブインシアターで過ごした夜は、家族みんなにとって素晴らしい時間になりました。映画は、もちろん素晴らしかったし、会場のシステムもスタッフも手際良くスムーズでした。そして私たちは、眼下に広がる素晴らしい街の夜景をみんなで楽しみ、映画が始まる前の時間、夕日が沈んでいくのを眺めながら、のんびり散歩を楽しんだのです。ドライブインシアターで過ごしたこの夜が、今年の夏の我が家のハイライトとなりました。子ども達も、これからの人生で、何度も、この素敵な夜のことを思い出すでしょう。パンデミックの中で、私たち家族みんなが、幸福で平穏な気持ちで過ごした、この特別な夜のことを。

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