桜の魔法🌸(怒りや不安が爆発しそうな時の対策)

満開の桜も素晴らしくて魅了されますが、私は、葉桜になってきた今の感じの方が、落ち着いた気持ちで楽しめて安心します。

満開の桜を見ると、見逃したくない、しっかり桜を感じたいなどと欲張った気持ちになるし、大勢の人が不安定な様子で右往左往して落ち着かないので、葉桜になると、日常に戻ってきた気がしてホッとします。

満開になった桜には、人を不思議な気持ちにさせる魔力のようなものがあるというのは、世界万国共通の認識なのではないかと思います。日本だけではなく、桜と死が結びつく物語や歌などがあるのは、私たちが桜の美しさと儚さに、この世のものではない様子を感じて、恐怖や高揚感を刺激されるからではないかと思うのです。

そして、そこには、おそらく桜の花の咲き方が影響しているのではないかと、私は考えています。これが気持ちを落ち着かせるおまじないにもつながるので、しばし、おつきあいください。

私の学んだバッチフラワーエッセンスの38種類の植物の中には、桜にそっくりな、チェリープラムというお花があります。2月に咲く梅の木です。

桜も梅もアーモンドも同じバラ科の植物のお仲間です。
(桜とアーモンドはサクラ属、チェリープラムと梅はスモモ属)
みんな、真っ黒なゴワゴワな樹皮の木から、いきなり白やピンクの花が満開に咲くのが特徴的です。葉っぱが先にでてこないのです。何もないところに、急に「花」

私は、この特徴が、人の気持ちをそわそわさせるのではないかと思います。一般的に植物は、芽が出て、成長して、葉が広がって、蕾がついて、花が咲き、実ができるもの。私たち人間は、それを自然なことに感じるのではないでしょうか。

だから、イレギュラーに葉も無い樹木に、花がパーっと一気に咲き誇る様は、毎年見ていたとしても、何か「普通では無い」刺激を私たちの細胞レベルで感じるのではないかと想像するのです。その結果、奥底の感覚を呼び覚まされるのではないかと。

しかも、白やピンクの淡い花びらの色のおかげで、満開の桜は、実際よりも大きな範囲に広がるように見えてとても幻想的です。そんな自然の演出も手伝って、私たちの気持ちは、良くも悪くも舞い上がってしまう。

なので、今の時分に、葉っぱが出てきて、普通の植物のような様子を見ると、それまで見ていた幻想から解かれて、桜を現実のものとして受け入れられて、ホッとするのかも、なんて散歩をしながら考えました。

フラワーエッセンスは、植物の性質と人の性質を重ね合わせてその人が抱えている問題にアプローチするメソッドです。

チェリープラムが冬の寒さを耐えながら、樹木がコツコツとエネルギーを蓄えて、一気に花を咲かせ、すぐに散ってしまう様子は、可憐で繊細だけど、芯が強くてたくましい、自分の仕事を着実に成し遂げる人のようです。

逆に、チェリープラム状態になった人の弱点としては、ずっと我慢をしていた人が、急に怒りを爆発させたり、ヒステリーを起こすという特徴が挙げられます。水がいっぱいに入ったコップに、あと水を一滴垂らすだけで水が溢れてしまうように、ストレスが爆発寸前の状態の人に必要なレメディなのです。

キレて怒鳴り罵倒する事で、物事を解決しようとする癖のついた人を数人見てきました。その人たちは、同じ過ちを何度も繰り返してキレるたびに、「切羽詰まっていたから、自分を守るためには、キレるしかなかった」と言い訳をします。でも、それは違うと思います。キレている人の言うことを聞き入れる人はいないから。

私たちの持っている力は、使い方次第です。それだけのエネルギーを持てるという事は、エネルギーを怒りではなく、他の解決策や良いことにも使えるということです。果てしなく発展できる可能性のある人なのです。

もし、自分の中にストレスや不満が溜まって、爆発寸前になっているときは、(できれば、その前に)梅や桜を思い出して、梅や桜の入ったものを食べてちょっと落ち着いて見ることをお勧めします。アーモンドも良いかもしれないですね。
そうすると、ストレスの爆発ではなく、梅や桜にあやかって、自分のエネルギーをスマートに咲かせることができるようになります。

桜茶、桜餅、あんぱんの上に乗っている塩漬けの桜、梅干し。
アーモンド、アーモンドのお菓子、杏仁豆腐も美味しいですよね。
植物は、静かに、繁殖と繁栄という野望に邁進しています。とても、したたかなのです。その自然の力と知恵をいただく、美味しいおまじないです。

桜のことを考えていたら、すこしそわそわしてきたので、桜茶でも飲もうと思います。