ぽん汰

フィクションを散りばめた日記

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最近の記事

義務や否定

なくてはならない、べきではない、とういう喋り方の癖がある。義務や否定が骨の髄まで染み渡ってしまっている。 ……なくてはならない、と言うとき、自分が本当に信じている論証を示す。それを聞いた他人が信じられるかどうかは別にしても、言っている本人が心から信じ切ることで、無意味なものに莫大な意味が生じてしまう。

    • あい

      僕は考えるのが好きで,いっつも社会や人類の歴史や未来や科学や故人について考えている.でも恋人ができると,いっつも思考に回していたリソースの大部分を,その人のほんとうのしあわせの為に使ってしまうので,僕は非常につまらない人間になってしまう. 世界ついて考えていた脳のリソースをただ一人の幸福のために使うので,やっぱり愛が重たくなっちゃってこまる.でも,世界や人類文明と天秤にかけても勝ってしまう愛って凄いんだなって思って,ラヴ&ピースって気持ち. 愛ってなんだと思ってエーリッヒ・フ

      • 絵や小説や音楽と人間と次元

        音楽でグルーヴってる時、世界と身体の境界が曖昧になって行く。これを絵で再現したい。ただ、絵単体で境界をぼかすにはイマイチパンチが足りないと思ってて、もう一手間、飛び道具が必要。 例えば絵を展示して空間ごと使うとか、本にして絵の空間の次元数を増やすとか。 文字は一次元だけど、一枚の紙に書き連ねて文を成せば二次元になるし、頁を作って本にすれば三次元になる。小説は三次元、だから僕ら三次元空間の生物は小説の中に入り込める。 音楽は空間を流れる粗密波だから、それ自体が三次元空間の創

        • 希望が死んだ夜に

          親友が首を括った夜、自分に鬱の気がない事を悔やんだ。タナトスに愛された者の気持ちは、そうでない者にはわからない。分かって貰おうともしてくれない。 彼が最初に試みたのは海だと言ったか、その後二、三とタナトスに挑んだが敗北を期したらしい。故に最期は不可逆で勝率の高い方法を選択する…と言っていた。 「だから君たちの前で、おそろしい姿で死ぬことにします。死ぬってこわい。そのことを君に思い知ってもらうために。」 先日、僕の本を解読してくれた2人目の友人現れた。(半読だったけど) ど

        義務や否定

          Sinking of the Rainbow ㊃

          さい せい【再生】㊃[心理学で]過去に意識したことを,また意識にのぼせること. Sinking of the Rainbow Warrior The sinking of Rainbow Warrior, codenamed Opération Satanique,[1] was a state terrorism bombing operation by the "action" branch of the French foreign intelligence age

          Sinking of the Rainbow ㊃

          【メモ】Illustratorでフォントをアウトライン化するスクリプト

          Illustratorで印刷データを作る際に,いちいちフォントをアウトライン化するのが面倒だったので,スクリプトで自動化を試みました. スクリプトは下記に記します. #target illustratorfunction outlineTextInDocument(doc) { for (var i = 0; i < doc.textFrames.length; i++) { var textFrame = doc.textFrames[i];

          【メモ】Illustratorでフォントをアウトライン化するスクリプト

          つぶやき0001

          他所の研究室の修論発表を傍聴していたとき、日本刀の優れた特性を残留応力分布から解き明かそうとするという独特な研究を発表する学生がいたんだ。その学生に対して「その研究が何の役に立つのか?」と問い詰める教授がいて、ちょっと気に障ったよ。 もし全ての研究が何かしらの「役に立たなきゃいけない」とされたら、日本刀の美しく奥深い科学的な側面は、永遠に未解明のままだったかもしれない。それって、なんかすごくもったいない気がする。

          つぶやき0001

          思い出0001

          小学校の頃,折り紙の世界に没頭した時期がありました.一般の小学生が紙飛行機やシンプルな鶴に落ち着く中,僕はいくらか高度な折り紙に足を踏みいれていました. この時期,僕にはひとりの折り紙のライバルがいました.彼はいつも僕より少し綺麗に作品を作り,僕は彼より少し難易度の高い作品を作ることができました. 僕らは,大人ですら手をこまねくような複雑な折り紙のテクニックが詳述された書籍を取り寄せ,そこに書かれた知識と技法を互いに吸収し,技術に磨きをかけていきました.表面上,僕らのテク

          思い出0001