スリランカ サーフトリップ Day6

スリランカ滞在最終日の早朝。
残念ながら波は腰〜セット胸ぐらいのスモールコンディションだった。
最後の波乗りなので、ヒッカドゥワの水の感触を、手や足裏でしっかりと感じながら忘れないようにした。
振り返れば波の立たないフラットな日がなかったことが幸いだった。短期間ではあったけど、充分に波乗りを楽しませてもらった。

1時間ほど波乗りして海から上がり部屋に戻ってもB(ビー)はまだ寝ていた。よっぽど疲れていたんだろう。
B(ビー)が目覚めるまで、ヒッカドゥワでウミガメが見れる場所に行ってみようと思った。宿からは数分の場所らしいですが・・・

どこへ行っても必ずパワースポットと呼ばれる場所がありますが、ここスリランカも例外ではありません。仏教伝来の地とも言われ多くの信者が参拝に訪れる場所(ミヒンタレー)とかもあり、パワースポットという意味合いとは違ってくるかもしれませんが、世界的にも有名なアーユルヴェーダなる伝統医療なども有名です。国全体が良い気で満たされているということかもしれません。

パワースポットと呼ばれる場所に惹(ひ)かれるのは人間に限ったことではないのかもしれません。ウミガメも何かを感じ取り、ここスリランカの浜辺にひょっこりと顔を出しに来るのかもしれません。

残念ながらこの時は、ウミガメを見かけることはありませんでした。潮回りが悪かったのか!? ・・まだ朝が早かったからなのか!? ・・理由はわかりませんが・・

浜辺をプラプラして部屋に戻るとB(ビー)も目覚めていました。
朝食を済ませてから帰りのパッキングを簡単に済ませて、頼んでおいたトランクスを受け取りに出かけました。
トランクスは想像以上にカッコイイ出来栄えでした。
生地もデザインもまったく同じで、色の組み合わせだけを変えてもらったのにまったく違うデザインのトランクスのようにも見えました。
大満足です。さらに・・料金を支払ってまたまた大満足です。
とても気に入っていたトランクスなので、大切に使っていたのですが・・最近は腹回りが育ってしまって、そろそろ履けなくなるかもしれません・・・

もう一件立ち寄った店は、原石を取り扱っている商店でした。
商店というか見た目は石屋さんです。大きめの石は床にゴロンと置いてあり、小さめの石は棚に並べてあるような感じです。
一つ一つ気になる石の名前を教えてもらいます。
すると・・『君の左耳のピアス、それオニキスだろ!』って聞かれました。

そうなんです。6月生まれのオレの誕生石はパールかムーンストーンかアレキサンドライトなのですが、見た目のインパクトに欠けるので、好きな色の黒い石を選んでオニキスなのですが・・さすが石屋さんです。パッと見て分かるもんですね。

そこからさらに石談義(いしだんぎ)に花が咲いて色々と教えてもらいました。
結局、2月生まれの当時の彼女のためにアメシスト(紫水晶)のカケラを買いました。カケラと行ってもリングにできるぐらいの大きさです。
ここでも卸値(おろしね)でした。ビックリするぐらいの安価でした。
もちろん良質かどうかは別問題として・・
この同じ大きさの石が、仲介を通すと驚く値段に化けることを聞いてさらにビックリ。アフリカ大陸同様にスリランカ にも業者が買い付けに来るそうです。

野生動物といい、鉱石といい、アフリカとスリランカ には共通点が多いですね。

トランクスと鉱石でかなりな時間を費やしてしまいました。
今日の19時のフライトで帰国するわけですが・・14時には送迎の車が宿を出発するはずです。ここで、昼食を済ませることにしました。

部屋に戻り、完全にパッキングを終わらせます。と、行ってもサーファーの荷物は少ないです。ましてや一番かさばるウエットスーツがないのでパッツキングもあっという間に終わりました。サーフボードケースに2枚のサーフボードを入れてプチプチ(緩衝材)でラミネートして終わり。ケース内の隙間をサーフトランクスやバスタオルで埋めれば完璧です。あとは、バックパックに放り込めば完了です。

お世話になった宿のスタッフに挨拶して、いざコロンボ国際空港へ!

平日の昼間だったこともあり2時間で空港に到着しました。そして、サーフボードを預ければ完了となるはずだったのですが・・ここでも問題が発生しました。
サーフボードのオーバーチャージ疑惑です。

空港職員『ん!? これ何本入ってるの?』
オレ『一本ですよ!』
職員『本当に?ちょっと中見せて!』

ここでファスナーを開けて中を見られればジ・エンドでした。
サーフトリップの時はいつも、盗難防止も兼ねてボードケースの2つあるファスナーのつまみ(引き手)同士をキーホルダーに使われているリングでジョイントしています。
これで短時間で簡単に開けられることを防ぐことができ、悪戯(イタズラ)や盗難防止に効果があります。
この時も、職員がリングを外すのに手こずっていました。そこで・・
とっておきの秘密兵器です。日本の代表的なキャンディー”ハイチュウ”です。
これをおもむろに出して食べ始めます。すると・・・
リングに手こずっていた職員を始め作業していた他の職員たちも、オレの手元に持っているハイチュウに視線が釘付けでした。

リングに手こずっていた空港職員A『それなんだ?』
オレ『あっ!これ!ハイチュウだよ!食べてみる?』
空港職員A『おっ!くれよ!』
空港職員B『オレにもくれよ!』
空港職員C『私も・・』
空港職員D『美味しいのか?それ!ちょっとよこしてみろ!』・・・

気づけば、あっちからもこっちからも手が・・・

そうです。これがハイチュウ大作戦です。
ハイチュウ騙(だま)し討ちとも言います。サーフトリップ のたびに日本から数種類の味の違うハイチュウをバックパックに忍ばせて、オーバーチャージの危機を幾度となく乗り切ってきました。
いつかは、見つかってどえらい目にあうことでしょう!
それまでは、ハイチュウで乗り切って行こうと思ってます。

オレ『あっ!そうだ。ボードは確認しなくていいの?』
空港職員A『うん!いいぞ!』
オレ『あっそう!じゃ良い1日を!』
A『あんたもな!じゃ!』

先にサーフボードのチェックインを済ませていた待っていたB(ビー)が心配して
B『どうした?なんかあったか?』って聞いてきた。
B『あそこだけ、人だかりができてたぞ!』
オレ『みんなにハイチュウあげただけだよ!』
B『そんならいいけど・・』

こうして、無事にサーフボードを預けることもでき、定刻の19:15に離陸して機上の人となりました。ここから6時間の空の旅です!
成田空港到着は、時差の関係で翌日の朝の7:35になりました。

楽しい旅でした。色んな意味で癒(いや)されました
バリ島とは、また違った趣(おもむき)のあったスリランカに、
またいつか行きたいと思います。

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