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アナハイム カリフォルニア Day1

今回の旅回想録は2018年!
まだ海を渡ったばかりの若武者!大谷翔平を追いかけて
4日間のアナハイム/カリフォルニアでの出来事を綴(つづ)っていきます。

・Day1(1日目)・・・LAX到着!ベニスビーチ周辺
・Day2(2日目)・・アナハイムへ移動!エンゼルスvsレンジャース (ナイトゲーム)
・Day3(3日目)・・エンゼルスvsレンジャース(デイゲーム)/イーストサイドへ移動
・Day4(4日目)・・・LAX出発!


Day1(1日目)・・LAX到着!ベニスビーチ周辺

いよいよLA(カリフォルニア)に向けて出発です。
大谷翔平を観に行くという大きなイベントの前に忘れてしまっていましたが・・
今日、6月1日はオレの52回目の誕生日なのです。誕生日が嬉しいという歳ではありませんが・・誕生日を迎えてすぐにLAに旅立つなんて・・なんかドラマティックだなぁ〜なんて思います。LAに着くと時差の関係で時間が戻ることになるので、もう一度、6月1日を始められるというわけです。

毎度のことながら旅立つ前日ギリギリまで荷物のパッキングをやっていて、見事に寝不足です。
今回の渡航はいつも利用する成田空港ではなくて、初めて羽田空港から飛行機を乗ってみました。三浦海岸から羽田空港までなら、クルマよりも電車移動の方が京浜急行一本で行けるのでアクセスが良いのです。

13:20 羽田空港国際線ロビーに到着しました。
羽田空港は、こじんまりとして必要なものがギュッとまとまっている感じがとても印象的でした。
搭乗は16:10 なので、それまで空港ロビー内でのんびり過ごしました。大体、いつも同じですがスキマ時間には、何かしらの本を読んで過ごします。

いよいよ搭乗です。飛行機はアメリカン航空AA026便でした。

今回は、オレと奥さんの2人でLAに向かいますが予約の時点で並びの座席が取れず、三列席の真ん中を前後で・・という変則的な感じになりました。

羽田空港ーLAX(ロサンゼルス国際空港)間の移動は、10時間50分という長ぁ〜い時間となるそうです。LAX到着予定は6/1 10:50です。

機内では、映画を2本(モーリーズ・ゲーム/ピッチ・パーフェクト3)を観終わってもまだ時間がタップリとあるので・・本を読んで、テーブルナプキンにドローイング(落書き)して過ごしました。そして・・・

ほぼ定刻通りLAX(ロサンゼルス国際空港)に到着です。
6月1日 a.m.10:00 予定よりも50分早く到着したようでした。
再び6月1日をやり直すってなんか変な感じだなぁ〜!?

年々、LAXを訪れる人は増えていて、それに対応するために大量のマシーンが導入されていました。飛行機を降りた人は、このマシーンでまず5本指の指紋をとって顔写真をとります。
2008年以降に、渡米歴のある人はマシーンがパスできるようでした。

それから長い長い列に並び職員の方の誘導に従って入国審査官の窓口へと続いて行きます。

事前に日本で、ESTA(電子渡航認証システム)を申請してきても行列の長さは以前と変わらないように感じました。行列緩和を期待してのESTAへの事前申請でしたが、どうやら期待はあっさりと裏切られてしまったようでした。

列は一体どこまで続いているんだろうというぐらい長かったです。列の折り返しの時に、オレたちのかなり前を並んでいたであろう若者が、オレがその時に着ていた音楽イベントのTシャツを目にして
『あっ!オレそのバンド知ってます。そのイベントに行ってたんですよ!』なんて話しかけられるシーンもあった。
同じ日本人同士で、しかもマイナーなバンドのイベントTシャツを着ていた偶然も重なって世の中は案外狭いもんだなぁ〜って感じました。

”そろそろ行列にも並び疲れてきたなぁ!”なんて思っていた、その時!オレのすぐ隣に黒人女性の空港職員が立ち、オレの真後ろでテープをビーっと引いて通行止めにし、オレたちには先頭グループの一番後ろにつくように促(うなが)してくれるではありませんか?

以前にも入国審査の時に同じような光景を目にすることはあったのですが
 ”一体どういう理由で列が作り替えられてしまうのか?”という謎の仕組みの当事者に自分たちがなろうとは!?
世の中、何が起こるかわかりません。
なので・・普段の行いを良くしておくことだと思いました。

奥さんも不思議がって『えっ!なんで?なんで?』って言ってたけど・・

職員の方も、人を見て決めてる訳ではなくて、ホントにランダムで適当に”ここ”って列を切って繋(つな)いでいるだけだと思うんですけどね・・真相は不明です。

結構な時間を要(よう)してやっと出口に出れました。
空港からベニスビーチまでは、日本でスーパーシャトル(Super Shuttle) という乗合いバスを予約していたのですが、スーパーシャトルの出発予定時刻から大幅に遅れてしまいました。

外に出て何人かのドライバーらしい人に声をかけてみますが、誰もスーパーシャトルの事を知りません。えっ!どういう事?
結局、色々と探しまわったあげくスーパーシャトルは見つかりませんでした。
最初に出た出口付近に戻ってきたら、さっきスーパーシャトルの事を尋ねたドライバーらしき人がまだ、そこにいました。

ドライバー『どうだぁー見つかったかぁ?』
オレ『いえ、見つからなかった・・』
ドライバー『どこまで行くんだ?』
オレ『ベニスビーチのVenice Beach Hostelって宿に行きたいんですけど・・』
ドライバー『宿の場所はわからないけど・・ベニスビーチまでなら乗ってくか?
2人で35ドルでいいぞ!』

空港からベニスビーチまでの相場がいくらなのかわからなかったけど、お願いすることにしました。

結局、ベニスビーチまでの移動中にスーパーシャトルから
キャンセルしますか?どうしますか?ってメールが入っていました。

10年ぶりぐらいに訪れたロサンゼルスの道路はやっぱり大渋滞していました。
それでもドライバーさんは慣れたものです。大柄なダッチヴァンというワゴン車のハンドルを巧みに操って行きます。ドライバーさんは、一見するとプロレスラーのようにガタイがデカくムッキムキでした。

オレ『ロサンゼルスの交通渋滞はどうですか?』
D(ドライバー)『毎日だよ!』
オレ『日本から大谷を観にきました。』
D『ヘェ〜!』
オレ『ドライバーさんは野球観ますか?』
D『いや!オレはUFC(アメリカ総合格闘技)だな!』あっ!納得!

2018年、日本での大谷フィーバーとは裏腹に、まだまだロサンゼルスでは大谷の知名度が低いことを痛感しました。

D『よし!着いたぞ!住所からすると、この建物だな!』
オレ『ありがとうございます。じゃこれで!キープチェンジで!』

40ドルを支払ってドライバーさんには笑顔で帰ってもらいました。

ベニスビーチ・ホステル(Venice Beach Hostel) という看板はあるんだけど、入り口がどこなんだかわからないでウロウロしてしまいました。

近くで作業していた人に聞いてみると作業を中断して親切に案内してくれました。ホステルの受付は建物の2階になっていました。どうりでわからない訳だ。

NEW ERAのキャップがとてもよく似合っていた黒人のナイスガイが受付をしてくれました。

部屋に荷物を置いて昼食を食べるために出かけることにしました。
受付のナイスガイに聞いてみます。

オレ『この辺で美味しいハンバーガーが食べれるとこはありますか?』
ナイスガイ『ハンバーガーかぁ!いくつかあるけど・・近くにある店の方がいいよな?ハラ減ってんだろ?』
オレ『とっても!』
ナイスガイ『じゃ!サイドウォークCafeに行ってごらん!ここから歩いて5分だ。こう行ってあー行けば着くから!』
オレ『こー行ってあー行けばいいんですね!わかりました。ありがとう!』

探していた店はビーチのサイクリングロード沿いにありました。
外からも店内が丸見えな状態で、オープンテラスを更にオープンにした超オープンなCafeでした。

入り口は店の脇にあって、すでに7~8人が並んで列ができていました。丁度、お昼時だからなのか!? とても混んでいました。

列の前の人に・・
『いつも混んでるんですか?』って聞いてみると・・
『あぁ〜いつもだよ!ボリュームがあって美味しいからね!ここ!』
オレ『ヘェ〜!何がオススメなんですか?』
『やっぱりチキンバーカーだね!』
オレ『ヘェ〜!チキンバーガーかぁ!美味しそうですねぇ!』

行列ではあったけど、思っていたより列がスムーズに流れていきました。
待っている間も、目に入ってくるものがすべて斬新でカッコ良かったので、動画をとることに夢中になってしまうほどフォトジェニックな空間でした。

オススメされたチキンバーガーはやっぱり美味しかった。日本でチキンバーガーと聞くと、照り焼きソースを思い出してしまうけど、ここ西海岸ではチリソースでした。
案内されて座ったサイクリングロード側の席からは道ゆく人を眺められたので、そっちにばかり意識が集中してしまいがちでした。

ほとんどが歩いている人達でしたが、中には電動キックボードやスケボー、ビーチクルーザーに乗っている人なども結構いましたが・・
それらの人達に混じって、特大のスピーカーを背中に背負って大音量でミュージックかけて踊りながら歩く人を見た時は・・”あぁ〜カリフォルニアだなぁー!”って思いました。

食後は、ひたすらベニスビーチ周辺を散策してまわりました。

天気はカラッとして晴れているんだけど・・思ったよりも風が冷たかったです。イメージとしては・・冷房がガンガンに効いた上空の機内にいるような感じでした。
湿気がまったく無い砂漠地帯特有の気候なんでしょうけど・・エアコンの風が苦手なオレと奥さんには、冷たい風はハードでした。

ビーチパークの至る所には、何かしらのイベントスペースがありました。

この日はバスにグラフィックを描いていたり、どこぞのラッパーがラップしてたり、イベントブースではない場所でもツリーやトラッシュボックスに何やらペイントしているアーティストの卵らしき若者達がいたり、ビーチ全体が巨大なアート会場のようでした。

ベニスビーチは、みんなが自由に思い思いの方法で自己表現できる場所として市民に開放されていました。国の文化に力を入れている行政の成せる技ですね。

マッスルビーチと言われるエリアもあって、そこにはトレーニングジムがそのまま屋外に設置されていました。マッスルビーチ周辺にはプロテインなどのトレーニング関連の商品も多数販売されていて、新しいプロテインの試飲なども行っていました。試しに試飲してみると・・・

飲んだ感じは普通のジュースみたいで、あのプロテイン独特の粉っぽさがないことに驚きました。男の人のマッチョな体は珍しくないけれど、ここでは、腹筋が6つに割れた女の人のシックスパックも普通にゴロゴロそこらじゅうにいて、組み合ったら絶対に負けるな!ってぐらいにセクシーマッチョなボディーでした。

ビーチから離れて、道を一本隔(へだ)てて中に入ると、そこにも至る所にアートがありました。コンクリートの壁面がそのままキャンパスに見立てられて絵がペイントされていました。それらの絵も落書きとかそういうのじゃなくて、プロの絵描きが描いたようなハイクオリティーな壁画でした。

描く人はもちろん凄いけど、描かせている行政の方々も寛大な人達だなぁ〜って感心してしまいました。日本だったらありえないような大らかさを、ここでも感じることができました。

お土産屋さんで売っているお土産なんかも、ベニスビーチらしさがふんだんに盛り込まれていました。

AK47(ソビエト製自動小銃)の本物をフェラーリレッドで全塗装して、跳ね馬のステッカーを貼って”アート”です。なんて・・銃社会アメリカならでは過ぎて背筋がブルッとしました。

ベニスビーチと言えば、やっぱりスケートパークが有名だと思います。
これだけ本格的に整備されたスケートパークがあることにもアメリカという国に憧(あこが)れてしまいますが・・いつでもフリーで誰でも使えるってとこが、憧れを通り越してカリフォルニアに嫉妬(しっと)してしまいます。

文化に対する国のスタンスが、アメリカに比べて日本は相当に遅れていることを認めるしかありませんでした。色々と問題を抱えているように見えるアメリカですが、こうして至る所に何か新しいモノや事が生まれそうな素地があることがアメリカという国の潜在能力(ポテンシャル)の高さなんでしょうか!?

スケートパークでは、やっと自転車に乗れるようになったぐらいのちびっ子から大人までが一緒になって、日々、すり傷や打撲を追いながら技の習得に精進しているようでした。その中で、同じ目標を持つ者同士がお互いをリスペクトし合いながらスケートをしている姿が印象的でした。

誰一人として、人を押しのけて自分だけが上達しようなんて思ってるスケーターは、いないように思えました。
大人も少年もそして子供たちも・・
スケートボードの上達を目指す、お互いがライバルであり、仲間なのだから・・

スケートという遊びを通して世の中を学んでいる感じですかね!?

たかが遊びと侮(あなど)るなかれ!・・
こういうところに国民性って出ちゃうと思いますよね。
ベニスビーチの至る所を見学させてもらって沢山の気付きを頂いてきました。

夕方近くになると、Tシャツではいられないぐらいに体感的に風が一段と冷たくなってきました。

時差ボケと旅の疲れなのか!? 部屋に戻ってシャワーを浴びたら起きていられなくて早々に寝てしまいました。夜中に目が覚めると、ホステル周辺のベニスビーチに向かう路上では沢山の人たちが騒いでいる様子でした。

ベニスビーチは、眠くならない街なんですね。

脇道からベニスビーチを眺める!





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