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ネガティブモンスター誕生から脱却まで(後編)

前編では、私がネガティブモンスター化した経緯と、このままではいかんと立ち上がったところまでを書きました。

自分を立て直すために

自分を立て直すために、何をしたか。

まず外に出た。シンプルですが当時の私にとってはとても大事でした。

家庭と職場の往復、つまり顔を合わせるのは家族だけの狭い世界にずっと身を置いていて、周りには知り合いもほとんどいない状態でした。
そこからまずは外の世界に出ました。リアルでもネット上でも何でもいいから外に出た。

そしたら、自分と同じ経験の人や同じ悩みを持った人がたくさんいました。孤独じゃないってこんなにも心強いものだったのかと思いました。

変換術と人を飼う


次に自分を掘り下げます。

私は信頼できる人で、その手のプロに相談しました。知識と技術と経験がある人でなければその人の個人的な考えに引っ張られて変な方向にいきそうだな、と思ったためです。

私の場合は『コーチング』の先生でした。

コーチングを受けていく中で、私は少し思い込みが強いことに気がつきました。自己肯定感の低さからくるものだと気がついたので、心の中でとにかく自分だけは自分の味方をしてあげました。

例えば、丸顔が大層好きな人が居たとする。その人が丸顔の人を見つけて褒めるつもりで『ふっくらしてるね』と言ったとする。
もし言われた人が丸顔であることにコンプレックスを持っていたら『失礼しちゃう!』てなるじゃないですか。

当時の私は自己肯定感激低。つまりはコンプレックスの塊。
そうすると、相手の発する言葉に勝手に棘を感じやすくなるわけです。

でもね、褒め言葉に変換できるようになるんです!

例えば『あんた骨と皮だけじゃん!』て言われたとする。昔の私は『そうですか?(バカにされた、、、)』ってきっと思ってた。
でも今は『そうですか〜?(スリムでスタイルいいってことねあざす!)』って思います。

元がネガティブですから、どんよりしちゃう日もそりゃあります。そんな時は『そんな日もある』と考えます。

心の中にもう1人の自分を置いておくイメージで、誰かに愚痴る代わりにもう1人の自分に聞いてもらう感じ。

私、想像力(妄想力?笑)は豊かなんです。頭の中では結構ふざけたこと考えてるんです。これはおそらく限られた人しか知らない一面です。バカにされるのが怖くて、出してこなかったから。

心の中にはもう1人の私と、渋めの喫茶店のマスターと、叶姉妹の恭子お姉様とアンミカさんを心の中に飼っています(読んでる人引かないでほんと、イメージだから!)。ちなみにメンバーの増減や入れ替えありです。笑

何かあった時、心の中の4人は何て言うだろうって思うと大抵のことはなんとかできるようになりました。

素直さを取り戻す

それと、違和感を感じたら素直に相手に伝える。これは相手がいることなので臆病になってなかなか難しいのですが、心がけるようにはしています。

まずは、誰よりも強い関係を築きたい夫から。

今まで、嫌われたくなくて言えなかったことを少しずつ。夫にしたのはもう1つ理由があって『この人なら私の話をきっと聞いてくれる。本来器の大きい人だ』という信頼感があったから。

そして、素直さにおいて『ありがとう』と『ごめんね』は必需品です。

“寂しい”や“悲しい”、“悔しい”なんて気持ちは、大人になると特にそのまま出しにくくなる。すると“怒り”でコーティングして外に出しがちになります。

私もまさにそうで、夫に対してピリピリイライラして、“怒り”の形で出していました。

そのコーティングを剥がして、

『孤独な感じがして悲しかった』『味方になって欲しかったから寂しかった』

『本当はずっと、私みたいな妻で、嫁で、ごめんなさいって思いながら生きてる』

そんな風に、そのまま素直に伝えてみたんです。

『変換術』と『自分の気持ちに素直になること』ができるようになると『自分はどう思うか、どうしたいかを』まず考えられるようになります。

『相手にどう思われるか』ではなく、『自分がどう思うか』です。

すると、本当に大事にしたいものや人、好きなことや人が切り取られたように浮かんで来るようになりました。

責任と覚悟

『自分がどう思うか、どうしたいか』が出せたら、そこに責任と覚悟を持つこと。

この『責任』と『覚悟』が抜けると、平気で相手を追い込んだり、相手をコントロールしたくなったり、奪ったりしてしまう気がします。

『自分らしさ』と『自分勝手は』全然違うようで紙一重。

これで少しずつ自分が変わっていくのを感じました。

私は周りの人より本当に多くのものが足りないし欠けている人間です。それでも、少しずつ変わることができました。もちろん、私の力はほんの少しで、周りの人が引っ張り上げて背中を押してくれたのも大きかったなと思います。

カウンセラーや心理分野のプロではないので、『注)これはあくまでも個人の感想です』と付けさせてください。

そしたらどうなったと思います?

まず、お給料に関しては面と向かって交渉できました。交渉が難航した時のために、本来もらえている額を3パターンに分けてデータとして持っておいて(笑)
データを持ち出す必要なく、きちんとお給料いただけるようになりました。

両親も悪意があったわけではなく、自分たちもそうされてきたため、このやり方が普通だと思っていたようでした。最初に私が意思表示できていたら、ここまで自分の気持ちを拗らせず、両親と気持ちよく仕事ができていたのだと思います。

仕事に対しては、農家をやると決めた時の気持ちを取り戻しました。やってやるぞ、と。まずはお給料分は働くぞ、と(笑)。

農場の社員としても、家族の一員としても、このまま自己犠牲的にやっていくつもりはないと意思表示できたんです。

自分をしっかり持って生活してみたら、家族も含めて周りのひとの優しさをたくさん拾えるようになりました。

『もしかしてあれは悪意じゃなくてその人なりの正義だったのかも?』って。そしたら人と向き合うことも怖くなくなってきましたね。

もうね、恐妻と言われてもいいやって開き直って飛び込んでしまったから(笑)やり直しはできても後戻りはできないぞ、と言う気持ち。

何を言われても
『あなたはそう思ってるんですね!』
『ありがとうございますー!』
で乗り切れます!笑

私は私の気持ちに素直に、これからも生きていきますよー!

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