松本龍恫喝発言、同時代の記憶と記録
①7/3午後、松本龍復興相が宮城県知事と面談する際に知事が遅れて入室した。松本が早く部屋に入っていて、知事は定刻で来たというだけにもかかわらず、「客を待たせるとはどういうことか」「長幼の序を弁えている自衛隊ならそんなことしない」といった趣旨の話を持ち出して説教をした。
来客を応接室で待たせてホスト側がそこに入るのは極めて一般的な応対であり、松本発言にあった「自衛隊」では、階級が上下するならそういうこともありうるが、外部の来客にはそういう対応はしていない。
②それに際して、同室していたマスコミに「今の最後の言葉はオフレコです。いいですか、みなさん、いいですか、『書いたらもうその社は終わり』だから」と発言した。
③その日の夕、東北放送が①②を報道した。
④YouTubeに③が無断転載され、Twitterを中心とするネットで騒ぎとなる。(たぶん5ちゃんでも燃えていたはず)
⑤7/4未明、JCASTやサーチナが①と②を報道し、「祭」が加速。動画が拡散、ミラーリングされる。
⑥主要マスコミは主に①だけを取り上げ、②の恫喝部分を報じなかったことから、さらに祭が加速・継続。
⑦7/4夜TBS(東北放送のキー局)あたりから?、マスコミがぽつぽつ②も報じるようになる。
⑧7/5朝、松本が辞任。7/8入院。
⑨読売や日経なども②を報道。
この件は構造としては「①被災地知事への説教(その他にも問題視される発言あり)」と「②マスコミへのオフレコ恫喝」がある。未だ(今回も)蒸し返されているのは②の態度であって、これは完全に全国紙・キー局は腰が引けていた。そもそも「マスコミに対する政治家の恫喝発言」を寝かせておく必要がない。辞意を表明してから報じた社も少なくないあたり、取材拒否その他を懸念して腰が引けていたと考える向きが多数だった。
当初は主要マスコミがおずおずと①のみ報じたためTwitterで祭となり、ゆえに東北放送が讃えられ、主要マスコミの弱腰が非難されたリアルタイムを以下で見ることができる。左派と目される有名アカウントも同様の見解をしているのが散見できる。
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