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ココロテン①

ぽんきよです。
先日「ココロテン」に参加してきました。
ので、あとがき的なものを少々・・・、

って思ったけど、
自分の備忘が主たる目的なので、
少々じゃなくて遠慮のない長文にします。
前後編にしちゃう。これ前編。

あとがきのまえがき


「ココロテン」は、
10名のカメラマンに、お題として一つずつ
短編ストーリーが与えられ、それをもとにした
写真や動画を展示する、というものでした。

ポスターに散りばめられた言葉は各ストーリーの出だし


4名の作家さんが紡いだ10の短編ストーリー。
当初、作者が誰かは伏せられた状態で、
それぞれ10のストーリーを読み込み、
誰がどのストーリーを担当するか決める流れに。

まずは、各々自分の担当したい作品を伝えました。
すると、当然カブります。そりゃカブる。
ボクは、カブったのはジャンケンで決めれば
良いんじゃないか、と提案しました。
ところが、穏やかな出展者たちは、
話し合いと譲り合いで決める、と言います。
職業柄なのか、そもそもの人柄なのか、
ボクは、話し合いや譲り合いへの期待など
一切持ち合わせていません。
しかし、穏やかな出展者たちは、見事に、
10のストーリーを10名に振り分けました。
ちなみにボクはいっさい譲りませんでした。

担当したストーリー


会ったことすらない方もいるにもかかわらず、
ゴリゴリのわがままを通してゲットしたのは、
「二杯目コーヒーフロート」というストーリー。
心ちゃん自身が生み出した物語でした。

QRコード読んだら心ちゃんによる朗読が聴けるよ。

呼び出されて久しぶりに会った彼女に、
「・・・・・・(僕と)結婚する?」と切り出す彼。
返す刀で、別の男との結婚を告げる彼女。
絶望に打ちひしがれながら、
やっとの想いで絞り出した白々しい祝福。
割と悲劇なこの状況を写真にする。
コーヒーフロート×2というヒントを頼りに。
さて、どんな写真になるだろう、
と想像してみました。が、、、
これだけで展示する写真を構成する自信は、
てんで沸いてきませんでした。
ゴリゴリのわがままは何だったのでしょうか。

展示した写真


最終的に展示した写真はこのようなものでした。

各場面の設定は心ちゃんと一緒に考えたんですが、
セレクトしてる間にボクの妄想が暴走したので、
心ちゃんの想像とは違う話を創造したかもです。

3.7mの横長壁はちょっと持て余すよね。

ストーリーに出てくる場面は左端の2枚のみ。

彼 「・・・・・・(僕と)結婚する?」
彼女「そう、わたし(別の男と)結婚するの」
彼 「そっか、おめでとう」

こんな修羅場だって、心ちゃんの可愛い顔さえ
写ってりゃ、丸くおさまるもんです。
そして、何故こんな惨状に至ってしまったのか、
その経緯を初デートの日から順に妄想した写真が
右の6枚です。時系列は右から左に流れています。

その一方で、
皆さん、まずはストーリーをご覧になります。
QRコードにスマホをかざし、朗読を聴かれます。
ストーリーのパネルは左端にありますので、
左端から右に向かって目を進めて下さいます。
もう一度いいます。時系列は右から左です。

不親切の極みであったことは猛省しています。

これは、ただただ自分の説明の便宜のためでした。
(ストーリーを指して)「このストーリーって」
(すぐ上を指して)  「この2枚だけなんです」
って言うための配置。
あと、「実はこれ時系列は右から左なんですよ」
とお話ししたときの「あーそういうことね!」
というリアクションが見たかったのもあります。

このように、この展示はボクが喋るために存在し、
ボクが喋って初めて完結する。
ボクが喋らないと観る順番すら分からない。

ボクがその場で喋らないと成立しないってのは、
「展示」としての善し悪しでいうとアレですが、
この展示には写真以外の要素もたくさんあるし、
結果、話を聞いてくれた方の印象には残ったかな、
という気もするので、善しとします。

ということで、
後編では、8枚の写真に込めた事の顛末を書きます。

さらにながーい後編は こちら

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