オレは車両開発無責任者

吾輩は車両開発無責任者である。

責任はまだない。

いや、責任は皆無という訳ではない。30代も半ばになり少しずつ責任が降りかかってくるようになった。

そして自慢ではないが先日係長級の役職に昇格した。(部署内最年少)(自慢です)

会社の歯車であるトランスミッションから動力をタイヤに伝えるドライブシャフトくらいに進化しただろうか。(じゃあ社長はなんだ?)

自分が係長になるとは思ってもいなかったし、結婚するより早くそうなるとは思ってもいなかった。早急に昇格を祝ってくれる奥さんを見つけたい。

思えば前職(自動車部品メーカー)で配属されたチームの係長は凄かった。
チームに3人係長級の先輩がいたのだがみんな仕事が出来た。
新卒で仕事も社会も舐めきっており、フラフラと会社に入って来た私はボコボコにされた。
その時は技術だけではなく、サラリーマンとしての基礎も叩き込まれた。
自動車開発(部品だったが)の酸いも甘いも経験させて貰った。
あの新卒の時のクソ野郎を教育してくれた、あのチームは本当にいいチームだった。
自動車エンジニア人生であそこに初期配属されたのは幸運だったと思う。
そして紆余曲折あり、私は自動車メーカーに転職した。

先日、前職の同期達3人と筑波山にハイキングに行く機会があった。
転職しても遊んでくれる元同期達に感謝したい。
思い返せば新卒の時の9年前にも同じメンバーでハイキングに行った。工場は違うが気が合うメンバーでよくつるんでいた。
そして先日のハイキングでは昔話に花が咲いた。
新人研修での出来事、あの同期がどうしてるなど。
特筆すべきは私以外の3人はみんな結婚して人生のコマを大きく前に進めていた。子供が産まれていたヤツもいた。

一斉にスタートしたサラリーマン人生、みんな各々の人生で拾った何かを背負っていた。
私が背負うモノはなんだろうか。

いつか車両開発責任者と胸を張って言えるように精進しよう。


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