見出し画像

日記 #144「就活終了/ポンポさん/ゴジラSP」

・お久しぶりです。最近のことを書きます。

・就活が終わりました。第一志望の会社に決まり、最良の形で終わることができたので文句はない。でも本当に苦しかったし二度とやりたくない。たまに転職前提で考えている人がいるけど、よくそんな動きを想定できるなと思ってしまう。転職活動の難易度やプロセスが、新卒カードを切る就活とどの程度共通しているのかは知らないが、自分はもう二度と就活をしたくないしそれに準ずるであろう転職活動も絶対にしたくない。内定先に骨を埋めます。

今回ばかりは頑張ったと言ってもいいのだろうか。僕は「頑張る」という単語をかなり神聖視している節があって、ただやらなきゃいけないことをやって大変な思いをしたことを「頑張った」と表現することに忌避感がある。でも就活に関しては世間的に頑張ったと評価してもらえるかも。

すごいって言ってもらいたいよ~僕を認めてくれよ~うおおおお承認承認承認承認承認承認承認承認(階段を駆け上がる)

僕がなんでこんなに承認に飢えているかと考えてみたが、父親から褒められた経験がとても少ないことが原因なのかなと思った。毒親どころか素晴らしい父親だと思うけど、褒められたことって全然ない。正確に言えばあるんだけど、高校受験に合格した時「よくやったね」「いいじゃん」が一回ずつくらいだった気がする(そして内定の連絡も「よくやったね、いいじゃん」だった)。つまり(家父長制的な)"強者"によって承認される経験が欠如しているせいでその穴を埋めたくて仕方ないのかもしれない。

いや、全然間違ってるかも。というか普通って家族に褒められるものなのか?普通のことを知らないのでよくわからない。僕の父親も一般的に見たら褒めてくれる方かもしれない。それと、父親に褒められた経験は少ない(と思う)が母親にはよく褒められていた。しかし僕はなぜか母親の褒め方を過剰に感じて昔から反発しまくっていた。小学生の頃はテストの点を(褒めてもらおうとして)母親に報告するものの、褒め方が過剰に感じて「そんなに言われるようなことじゃない!」とブチ切れて会話を中断して部屋に引きこもるような子供だった。やばいな。

・『映画大好きポンポさん』を見ました。本当~~~~に素晴らしい映画だった。まず僕は作品を作る人の話が好きなのでその時点で高評価なのだが、ポンポさんの何よりも素晴らしいのは作品内作品に対して描かれるテーマが全て自己言及的にこの映画自体にも作用するというところだった。まず冒頭で「エンタメ映画は90分こそが至高である」という主張が展開されるが、この映画自体も90分ちょうどに収まっている。そしてその主張はラストカットにも繋がって映画は幕を閉じる。こんなに美しいエンタメ作品があるのかと身体の芯からビリビリ痺れてしまった。また、作品作りというのは基本的に地味な作業が大半を占めるが、この映画はエフェクトや精神世界の描写を多用して画作りに動きと華やかさを持たせ、観衆を飽きさせないところに凝っていてエンタメ作品としての矜持を感じた。

あとポンポさんに萌え萌えになるつもりで見に行ったが本当の主人公であるジーンくんに惹きつけられ、見終わった後には「映画大好きジーンくん」じゃん.....と感動した(結果としてポンポさんはちゃんと萌え萌えでした)

・『ゴジラSP<シンギュラ・ポイント>』を最後まで見ました。本当に素晴らしいアニメだった。今までのゴジラシリーズのことを何も知らないけど、シンゴジラが政治家にスポットを当ててその活躍を描くことが新しかったように、本作ではインテリに焦点が当てられ、理屈をこねくり回しながら物語が進みつつもしっかりとアクションが織り込まれて画作りの楽しさもある本当に気持ちのいいアニメだった。僕はゴジラシリーズのことを知らないにも関わらずこれだけ楽しめたのでゴジラシリーズのファンは要所要所の過去作ネタも味わうことができて面白すぎて狂ってしまったんじゃないかな。

円城が脚本ということで理屈の部分に安心して身を預けられるのが素晴らしかった。「破局」は、時点Aでの計算式に対して時点A+tの結果が先取りされながら進むことが原因で、時点Aの世界の情報量の総和が時点A+t分に増加することで本来の計算対象未来(時刻A+tの世界)が(A+t)+t'の世界へ分岐して世界線が衝突し、指数関数的に探索可能性が増大して爆発してしまうというなんだろうけど、ペロ2がシヴァ内部で未来を覗きに行った時にまさに上述のようなグラフが出てきて本当に興奮した。

そして過去方向への演算であれば計算経路を確保できるかもしれないという発想が登場するが、これも本当に興奮した。僕はニセ理系なので全然間違ってるかもしれないが、可逆計算機という発想が現実にあって、それに準じているものなのかもしれないなと思った。計算機は基本的に情報を破棄する時にエネルギーを必要とするが、計算過程の情報が全てが保存されている可逆計算機は(理想的には)エネルギーを消費せずに過去方向へ計算を逆走させることができるらしい(計算理論と情報理論の勉強をまともにしてこなかったのでよくわからんが)

ジェットジャガーが退行(?)して生まれ直すところはすご~~~くよかったけどもう少し別の描き方があったんじゃないかなとは思った。演出としてすごく難しいラインだけど、喃語で喋り出すのはちょっと引っかかってしまった。生まれ直しによってフラットになっている演出なのはわかるんだけど、人体のコントロール練習として発される喃語とは明確に異なる音声出力の調整をするはず。また、ユングのベースになっているナラタケ自体がそもそもニューラルネットワークベースのAIなので、生まれ直しによってわざわざ人間ベースの認知機構になったことを赤子のような演出によって描くのは、AIの自我の萌芽としてはありきたりすぎるような気がしてしまった。いやでも、ペアノの公理から自然数の概念を取得しているということは論理ベースの"思考"を獲得したということで従来のDNN的導出とは違うことを示しているのかな。

あと全然関係ないんだけど、ドバイに着いた時にペロ2がブルジュハリファ見て「世界で最も高い建造物ですからね」みたいなこと言ってたが、2030年になってもジッダ・タワー(完成したら1,008m)完成してないんかいって笑っちゃった。

ラストシーン、ペロ3と共に現れるメイの表情と、それを迎えるユンの表情がSUPER HUGEすぎてオンオン泣いてしまった。結局あのラストにすべて持ってかれたな~と強く思ってる。劇中ではユンはメイのことを認知しないまま協力しているが、それはあくまで好奇心や知的探求の面の繋がりが強いからであって、最後メイを見ても「あ~こういう奴だったんだな~」くらいの顔をしてる終わってるのがたまんね~~~~。EDであるポルカドットスティングレイの『青い』では繰り返し「君」という単語が用いられるが、これは単にユンやメイのことを表しているのではなく、その繋がりを維持している「知的探求心」そのものを形容しているものだと僕は思っている。

ペロ2がペロ3になってるのも本当に大きい。死んだかと思ったキャラが形を変えたり義肢になってたりして映ってるやつ大好きすぎて狂いそうになる。(ワンピースで爆弾を持って飛翔したペルが生きてたことに関しては審議入りです)

・あと一週間くらいでついに竜とそばかすの姫の公開だ。期待値が大きすぎて本当に怖い。ハードルが上がりすぎて雲に突き刺さっている。

・お魚をたべました

画像1

画像2

画像3

画像4

おいしかったです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?