夢日記のススメ

 僕は、体調が悪くなるとノートとペンを枕元に置いて眠ります。一見何も関連が無さそうに思える2つですが、僕にとっては非常に大きな意味があります。『体調が悪い日の夜は変な夢を見る』なんて話をよく耳にしますよね?僕もまさにそういうタイプで、それはもう凄く変な夢を見ます。
 ただ、その夢、なんというか、ものすごく創造性に富んでいて、体調がいい時の夢と悪い時の夢では内容において完全に一線を画しています。なんなら、「なんか今朝の夢やばかったな。ひょっとして体調悪いんじゃないか?」という逆の因果関係に気付くなんてこともあるほどです。
 それにしても、今朝の夢は凄かった。創造力があるどころの話ではない、完全に創作をしていた。

 恐らくなんだけど、アニメを観ていた。目が覚めた後にタイトルをググってみたが該当する作品はなく、僕の過去に観た記憶が形作っている訳ではないと分かった。内容は、2010年あたりのラノベ原作で、ピンク髪のヒロインと主人公の男が言い争いをしている、まぁよくあるラブコメ系のラノベだった。
 キャラにもちゃんと名前がついていて、話もそれなりに面白かった。僕の頭の中で、その一瞬一瞬で、今まで考えたこともない名前が割り振られ、考えたこともないストーリーが構築されていく。キャラクターたちが生き生きと動く。リアルタイムで全てを創造して、1話アニメがまるまる出来上がる。おそらく脳みその可動域の100%を、創作に充てているのだろう。起きている時には絶対に出来ない所業だ。僕は寝ている時だけ創作力を爆発的に高められる念能力者なのかとすら思った。
 まぁ記録しておけばなにがしかには使えるのではないかと思ってメモっているのだが、数日経ってそのメモを読み返してみると、なんとも支離滅裂。頭の中の物語をそのまま出力して世に出すことが出来たなら、それこそ大ヒット間違いなし!だと思ってメモに残したのに、覚醒状態の僕が読むと駄作もいいところだ。しかし、あの創作力、眠らせておくのは惜しい…
 そんなわけで、午後くらいからものすごく体調が悪くなってきた。ああ、やっぱりあの夢を観たってことはそういうことじゃないか。厄介なお知らせ機能である。

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