ダブルインカム・ノーキッズ
DINKSとは【Double Income No Kids】の頭文字をとったもので、夫婦共働きで子どもを作らないとする生き方、価値観のことだ。経済的なゆとりを持ち、それぞれの仕事などを尊重する結婚生活を重視する。
ロスジェネ世代の筆者は結婚=子供という意識が強かったが、1990年代からも一定数のDINKSは存在していた。しかし彼らはマイノリティであったためにそこまで大きな注目を集めることがなかった。だが令和の自由主義が浸透した社会においてDINKSは増加していき、現在では4人以上の子供を持つ世帯よりも多い割合となっている。
DINKSは結婚というゴールテープを切った後もそれまでの生活を何も変えずに継続できる。彼らは子供を持つことによる自由の束縛や金銭的な圧迫を受けずに済む。そのメリットのためか、DINKSにあまり良い気持ちを持たない子持ち世帯も多い。Googleの検索ボックスにDINKSと打ち込むと推測ワードとして”ムカつく”や”ずるい”といった単語も出力される。
しかし筆者はDINKS家庭のメリットを重々理解したうえでも、自由を求め積極的DINKSを選択する夫婦を”羨ましい”と思うことが出来ない。それは何故か?
それはDINKS世帯が持つ様々なメリットが、年をとっていくほどに大したメリットとして機能しなくなるからだ。それどころか、それらがマイナスに作用する場合も多い。そして子供がいない、というデメリットがどんどん大きくなっていく。それに気が付くころにはもう手遅れだ。
子供が欲しかったが授かれなかった消極的DINKSを除き、今回は夫婦の自由のため、子育てへの不安からDINKSの道を選んだ積極的DINKSについて考えてみたい。
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