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イクメンがハマる落とし穴

少子化対策の一環として夫の育児休暇取得率向上が叫ばれ、大手企業では積極的に男性社員へ育児休暇取得が推奨され始めている。今や男性の育児参加は当然の義務と言わんばかりの風潮である。しかしそんなイクメン全盛期の今、声を大にして言いたい。

旦那が過度に育児にコミットすると、家庭がおかしくなる。

何を馬鹿な?夫婦で育児したほうがいいじゃないか。という声が聞こえてくる。確かにそれは認めよう。共働きが当たり前の令和社会、妻が稼ぐのだから旦那が育児をするのも当然だ。そもそも核家族化が進む現代社会、旦那がイクメンしないと家が回らない。しかし旦那が育児をするうえで忘れてはならない重要なことがある。それが『育児にのめり込み過ぎない』ことである。

『育児にのめり込む?何を言っているだ?俺は育児なんか本音ではしたくない。なんで男の俺がオムツ変えてミルク作らないといけないんだ?共働きだから仕方がなくイクメン笑 っぽいことをやらざるを得ないだけだ。できることなら育児なんか嫁や祖父母に丸投げしたい。口では育児参加は男の義務!と叫んでるが、本当は結婚してからも飲みに行ったり麻雀したりゲームしたり自分の時間が欲しいんだ。育児に男の俺がのめり込むなんてありえない!』

そう思っている男性は沢山いるだろう。わかるよ、俺もそうだったから。

また『男が過度に育児にコミットしてもなんら問題ない。今はミルクや子育てグッズも充実している。旦那が育児のメインを担うことに何の問題があるのか?男女平等の令和社会、仕事が忙しい妻に変わって俺が育児をこなしてみせる!』という真のイクメン男子もいるかもしれない。しかしそんなイクメン男子にこそ伝えたい。

男が育児のメインを担おうと奮闘するとろくなことなことが起きない。

子供が産まれ最初は仕方なく育児参加していた男性が、一体どのような流れで育児にのめり込んでいくのか、また旦那が育児にのめり込んだ先に一体どんな家庭内不和が待ち受けているのかについて書いていこう。

子供を持つ人間なら誰しもが納得してくれることだと思うが、我が子の可愛さは凄い。何をしても許してしまう。子供もそれをわかっているかのように、全てのことを”かわいさ”だけで一点突破してくる。最初は育児なんて男の俺に出来るのか?と半信半疑だった男たちも、慣れない手つきで赤子の沐浴やオムツ交換、ミルクなどをこなしているうちに、どんどん子供の可愛さにメロメロにされていく。これはどうも科学的にも証明されているらしく、子供が産まれてすぐ子育てに参加した男性は脳で"オキトシトシン"という愛情をつかさどるホルモンが出るスイッチが入り、脳が男モードからお父さんモードへ切り替わるらしい。このスイッチがいつ頃オンになったのかはよく思い出せないが、乳児の育児にコミットして1~2か月過ぎる頃にはもう子供のことばかり考えるようになっていた。

そして最初の半年辺りまでは大きなアクシデントもなく平穏な日々が続く。赤ちゃんは生後半年は免疫力が強くあまり風邪もひかない。しかし半年が過ぎ免疫バリアが消え、妻の仕事復帰が近づき保育園の慣らし保育が始まる辺りで事態は急変する。ここからがイクメン苦難の道のスタートである。

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