野生のサバンナ化するマッチングアプリ恋愛市場
ツイッターを眺めていると、オタク男性の顔写真とともに、”オタ恋”という文字が飛び込んできた。詳しく調べると、どうやらオタク向けのマッチングアプリ”オタ恋”というものが登場し、そこに登録したオタク男性たちの顔写真を面白がったオタ恋ユーザーがツイッターに晒しているようだ。
今までまともな恋愛機会に恵まれなかったであろうオタク男性を、マッチングアプリという魔境に引き込み金を毟り取ろうとするアプリ会社の残酷さ、資本主義社会の容赦のなさには思わず笑ってしまった。
オタクをマッチングアプリに引き入れるのは、家飼いされていたトイプードルを野生のサバンナに放つようなものである。とてもじゃないがハッピーエンドは期待できない。
マッチングアプリの登場により、ネットでの恋愛市場はこれまでにない盛り上がりを見せている。それに伴い、マッチングアプリ恋愛市場は弱者や嘘を嘘と見抜けぬ男女は喰われる”野生のサバンナ”と化している。
ツイッターを眺めているとマッチングアプリに関する情報を目にする機会が本当に多い。TinderやPairs, Withなどの横文字が並び、mixiで頭が止まっているロスジェネジジイには中々ついていけない。筆者は出会い系アプリが流行る頃には既に結婚していたためどれも使用したことはないが、後輩の20代男女はかなりの割合で使用している、もしくは使ったことがある人が多い。
筆者の世代では、ネットでの出会いはまだアングラなイメージがあったこともあり、遊び相手や友達を見つけるのはまだしも結婚を前提にした異性を探す人はとても少なかった。沢山の友人たちが結婚しているが、ネットで出会った結婚した知り合いは3組だけである。ちなみに全員mixi婚であった。
なので令和の現代において若者が本気の交際相手をネットで探す時代になったことに驚いている。今はまだマッチングアプリ婚は15%程度にとどまっているが、20代の使用率から予想すれば4人に1人がマッチングアプリ婚の時代がもうすぐそこまで来ているだろう。
顔とプロフィールから理想の相手をお手軽に探せるマッチングアプリは、お見合いや紹介文化が減り、ポリコレによって職場恋愛も難しくなった時代に適した出会いの手段として非常に心強いものであろう。
しかし某匿名掲示板で育った筆者のようはロスジェネジジイにはどうしてもあの言葉が浮かんできてしまう。今を時めくアナキズム論破系タレント、2ch創始者ひろゆきの有名なセリフの一つだ。
『うそはうそであると見抜ける人でないと(ネットを使うのは)難しい』
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