占いと個人情報の使い方

インターネットのない古い時代のお話です。

 20世紀の終わりに、ある予約制の占い師さんについて、こんな噂を聞いた事がありました。お客さんの生年月日や住所、氏名を聞いておいて、いついつ来て下さいと日にちを指定します。その人が来ると家族構成から、離婚したことまで当てるというのです。もちろん相手はその占い師を信用し、言いなりの値段で、いろいろな相談を持ちかけてくるようになる……。

 この顧客の「ツカミはオッケー」の裏に、あらかじめ占う相手の身辺調査を弟子にさせているというのです。業界の噂では探偵並みのことをしているらしいという話でした。

 ただこんな古い噂に想いを馳せるより大事なことは、今や、生年月日や住所をおしえなくても、名前がわかれば、いろいろなところに自分のデータが載っているということ……、少し怖いです。息子達にも就職前にFacebookの公開範囲やタグづけされた写真の流出には十分気をつけるようにいっていたのですが、企業がどれほどのことを情報収集したのかは、定かではありません。

 と同時に、このネットの時代、オンライン占い師は個人的な事情はちょちょいと検索して、出てくる情報だけで、ある程度の相手の人物像を掴めるのかもしれないと思いました。それを良い意味に使って、その人の人生を星まわりや姓名判断や易経、タロットなどを使い、複合的にみてあげると、かなり身の丈に近い言葉でアドバイスできるのではないでしょうか。

 でももう、そんなことはみんなやっているのかもしれませんね。(-"-;)

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