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自閉症の僕が跳びはねる理由

正直に言うと、タイトルの本は世界中で読まれているのに、私はまったくしらなかった。自閉症の子ども達がどんな気持ちでいるのか、今までは考えたこともなかったから、本屋で見かけていたとしても目に入らなかったのだろうと思う。

いま、いろいろな勉強を始めて、自分の中にあるものと戦っている。それをこのnoteに吐き出して、それが何人かの目にとまって反応をいただくとき、それはもう耐えがたいほどのうれしさだ。少しだけ健常者に近い私でさえそうなのだ。飛び跳ねる理由を知りたい人と伝えたい人がこの本の中で出会い、そして理解が深まれば、双方にとってこれほどうれしいことはない。

YouTubeでみたこの本を読んだ自閉症児の親たちは一様に言う「こんなことを考えている、感じているなんて、、、本当にわかってよかった」と・・・。それを見ながら、一緒に涙が流れた。他人にわかってもらえないつらさは誰にでもあるかもしれないけど、「この子一人が好きなんです」といわれて「そうじゃない一人が好きな人なんているわけない」と文字で叫ぶことができた彼は、禁断の扉をこじあけた勇者なのかもしれない。どうしてこうなの、なんでそうなるのという質問にはまったく答えていない章もあるけど、実際にはそれが回答なのだと思う。

この本を読んで私は、流れている時間も、五感の感覚も全く違う自閉症の人たちのことを、その人達の生きている時間軸の中で待ってあげたいとおもった。

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