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12/26 中山11レースG1 有馬記念

◎7.クロノジェネシス/C.ルメール

昨年の覇者、史上初GP4連覇に期待の掛かる今回は昨年とは違い、冬の5歳牝馬で"馬体は母体へと変貌しつつある"と馬体診断派から不安視する声は多い。
調教診断派からも"全盛期に比べると迫力を感じない"など辛口のコメントが聞こえている。
ただ調教に関しては普段よりバチバチに決めてる印象は薄く、今回もそうだったんじゃと思っています。

ズブズブの凱旋門賞から参戦で不安視されている方に知って欲しいのは、ドバイ帰りから宝塚記念に参戦した時の方が絶望的に出来が悪く、陣営コメントもかなりマイナスな発言が多かった。
だか今回はそれを引き合いに出すほど状態の悪さはなく、斉藤崇史厩舎初のG1ホースの引退レースとも成れば、ここで手抜きに出してくるとも思えず、名馬の引退に華を持たせたいはず。

今回の7番と言う馬番はC.ルメール氏と今年初コンビを組んだ宝塚記念と同じ番号で、そのC.ルーメル氏からも"最高の番号で出れます"とコメントが出ている。
宝塚記念の初騎乗時では、北村友一氏とコンビを組んでる時とは違い、少し前目で競馬をするスタイルに変更していました。
今回の有馬記念でも似たようなスタイルで来るのであれば、昨年の有馬記念ではC.ルメール氏が騎乗していたフィエールマンと似た動きをしてくるのではないかと思ってます。

宝塚記念で普段より前目でも競馬を出来ることが分かったのはかなりの収穫で、もし昨年までの徐々に捲り、3コーナー出口から4コーナーに掛けてで先頭に立つ競馬をする場合でも、国内トップジョッキーであるC.ルメール氏とのコンビであれば正に"赤兎馬に呂布"です。

今年のメンバーを見る限り、昨年よりは確実に力関係がハッキリしているように感じ、万が一出来が100%じゃなかったとしても、80%〜90%も出せるのであれば、自らの引退に華を添える、国内中距離最強の二つ名を持ったまま引退出来るはずです。

○1.ペルシアンナイト/C.デムーロ

今回対抗評価を打つのは人気薄のこの馬。

古馬になってから12頭立て以上のレースでは、5枠より内で道中8番手以内での追走でラチ沿い、もしくはラチから1頭挟んで3コーナーと4コーナーを周った時に強い競馬をしています。
今回は1番と最内を引けたことでラチ沿いを確保しやすく、道中は8番手以内の追走も、ほぼ確実に叶うのではないかと思います。

この馬の強みは器用で操縦性が良く、今回の中山2500mのように他馬は減速を余儀なくされる6回の小回りコーナーを加速しながらも周れるところで、その器用さを遺憾無く発揮したのは今年のG2札幌記念で、映像を観れる方は今一度観ていただきたいのだが、1:10辺りから3コーナー入り口でロングスパートを掛け始め、4コーナーに差し掛かった瞬間にその外を周っていた11.ウインキートスがモタレて進路が狭くなるところを、その器用なコーナリング性能で不利になる事なく、加速し続けながら抜け出し、長く良い脚を使いながら最後は後ろから飛んで来た4.ラヴズオンリーユーに差されるも着順以上に強い競馬をしていた。

今回は馬番1番を引いたという事で、日本人騎手が敬遠しがちな狭いイン突きをしてくれそうなC.デムーロ氏への乗り替わりはとてもプラスだと思っていて、例年の有馬記念開催時よりも内が荒れていないのもこの馬にとってかなりのプラス材料です。

昨年の有馬記念では7着と着順だけを見れば、可能性を感じませんが、当時は前で競馬をしたいメンバーが揃っており、道中では9番手10番手と思うように前に出れず、4コーナー中腹から大外に出し上がり勝負に持ち込むも7着と惜敗。
勝ち馬クロノジェネシスとは0.6秒差で、今年出走が叶えば勝ち馬候補に上がっていたワールドプレミアと最強の2勝クラス馬カレンブーケドールとのタイム差なしは明らかに強い証拠ではないだろうか。

今年のメンバーは前から勢と後ろから勢がハッキリ分かれている印象があり、最高の最内を引き、3コーナーから持続的な脚を使え、コーナリングの器用さから周りながらの加速、例年よりも内が荒れていなく、昨年のサラキアのような上がり勝負の大外一気だけでなく、前残りも十二分に考えられる今年の中山芝では、確実にこの馬はダークホースと言って過言ではないだろう。

▲9.ステラヴェローチェ/M.デムーロ

有力視されている3歳世代の1頭。

例年直線での瞬発力勝負というよりは上がりタイムの掛かる、持続的な脚を使うことに秀出た馬が馬券に絡むこのレースでは、この馬の勝負パターンは例年の勝ち馬のそれと同じ。

今回この馬がやるであろう勝負スタイルは、昨年の有馬記念でのクロノジェネシスを思い浮かべていただければ、分かりやすいと思います。

内が荒れてても内を突いてみたり、内が綺麗でも大外回してみたりと、破天荒騎乗が時としてあるM.デムーロ氏だが、今回想定される有力馬は半分より前で競馬するのが大半で、その中でも後ろから競馬するのはこの馬だけ。

そうなるとやることはただ1つ、お得意の大外ぶん回しで構わないので、3コーナーから徐々に捲り始めてくれれば、直線向いた頃には先頭が見えるはず。

買い目

3連単1頭軸流し

軸7.クロノジェネシス
相手1.ペルシアンナイト
相手9.ステラヴェローチェ

7→1→9
7→9→1

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