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ワクチン接種を推奨する理由

こんにちは。私は医療従事者ではないのですが、ワクチンに対する考え方が色々と広がっている中で自分の頭の整理のためにも一回まとめてみたいと思い記事を書いています。

皆さんはワクチン推奨派でしょうか?反対派の人もいるかもしれないし、それは個人の勝手でしょうという意見もあると思います。私は推奨派なんですが、

「ワクチン打たないなんて非常識だ!」

みたいなことは、全く思っていません。むしろワクチンを様々な理由でワクチンを打てない人がいることはしょうがないことなので、できるだけ多くの人がワクチンを接種することで、ワクチンを接種できない人を守ることが大切だと思っています。要するに集団免疫を付けることでワクチンを接種できない人を守らなければと言うことです。

でも、基本的にはワクチンを接種できる人は自分のためにも、そして社会のためにも接種することが大切だと思っているので、この記事では、その理由や根拠などをまとめたいと思います。

コロナを収束させる方法を考えてみた

まず、コロナを収束させるにはどうしたらいいのか?このことについて考えたいと思います。

実際にコロナを収束させる方法としてはいくつかの方法があり、世界中ですでに社会実験が行われています。

たとえば、

・ロックダウンによる抑え込み
・ワクチンによる集団免疫
・感染者が増えることによる集団免疫
・あきらめる(with コロナ)

まあ、あきらめるというのは収束の方法ではありませんが、上記のような方法が考えられます。

あえて感染者を増やすことによって集団免疫をつける、なんてばかげていると思うかもしれませんが、最初の頃、スウェーデンでは本気だったのか分かりませんが、そのような政策を取りました。

ロックダウンは皆さん分かると思います。たとえばニュージーランドなどでは徹底して実施されていて、非常によくコントロールされています。日本も同じ島国なので、もしかしたら可能かもしれません。

どの方法が絶対的に正解で、どの方法が間違いというのは人によって見解が異なるのでここでは言及しませんが、共通して言えることは、何かの手段を取るときには、集団全体で同じ方向を向いて実施しなければ効果を発揮することは難しいということです。

・ワクチンなら70%くらいの人が接種すること
・ロックダウンなら2週間くらい、誰一人、一切、外出しないこと

ワクチンであれば接種することで自分や周囲を守ることができますので、一定の効果はあります。一方で、ロックダウンは、1割の人が我慢できずに外出したら、そのためにロックダウンが1ヵ月に伸びるといった感じになるので、全員が同じ方向を向かないと効果が極端に落ちるような気がします。

つまり、手段はワクチンだけではないというのは前提としてありますが、その手段はどれだけ現実的なのかというのが私がワクチンを推奨する根拠となります。

一応言っておくと、
・皆が感染して集団免疫を付ける⇒死者が沢山出るのでありえません。
・ロックダウン⇒感染者が出るたびにロックダウンを行うため、現実的ではない。
という感じです。

こういった様々な手段の中で、最も効果を発揮するのは、やっぱりワクチンなんだろうなと思います。では、次にワクチンのリスクとベネフィットの話をしていきたいと思います。

ワクチンのリスクとベネフィット

まず、わたしの考えは、リスクはあります。また、リスクをベネフィットが上回るということがよく言われますが、これは集団全体を評価した時の話であって、全ての人に対して、リスクをベネフィットが上回ると考えるのは間違いだと思います。

まず、単純な人数の比較をしたいと思いますが、昨日(8/22)の死者は24名、感染者は2万2285人です。延べの感染者と死亡者は8/21付で1,301,638人感染し、15,632人死亡しています。※朝日新聞社のウェブサイト参照

これに対してワクチンは接種が開始された令和3年2月17日から7月25日までに、ファイザー社ワクチン、モデルナ社ワクチンについて、それぞれの頻度は74,137,348回接種中19,202例、3,589,581回接種中903例で、その中の死亡例は828例(ファイザー)、6例(モデルナ)でした(下記ウェブサイト参照)。※厚生労働省ウェブサイト参照

この比較をすれば、
● 130万人の感染で、15,000人が死亡するコロナ
● 7800万回接種で834名が死亡したワクチン
2つの数字を比べれば、ワクチン接種による重症化予防のベネフィットはリスクを大きく上回ります。

加えて、ワクチン接種による死亡では因果関係が認められたものはなく、多くの方が80代、90代です。また、ワクチンを予約した後、接種する前に亡くなった方も含まれる数字なので、死亡例の報告と言うのは過大評価されてこの数字です。

ですが、それでもリスクが大きいので接種を控えたい人がいることも当然です。80代、90代の方でほとんど外出をしないという方が39℃の発熱に耐えてまでワクチンを接種する必要があるのかは分かりません。

実際にワクチン接種後亡くなった方の多くは、既に高齢で死期が迫っている中で、発熱など、ワクチン接種の軽微な副反応が引き金になったということは十分考えられます。(ただし、推測できるというのと、因果関係があるというのは全く異なります)

またインフルエンザなどで具合が悪くなったことがあったり、アナフィラキシーを起こしたことがある人がワクチンを控えたいというのも最もです。

つまり、ワクチンのリスクはゼロではないし、そのリスクの大きさも人によって大小があるので、副反応が怖いのでワクチンの接種を控えたいという方の考えを排除することは絶対にあってはいけないと思っています。

治療薬でコロナの収束はできない、むしろ変異株が怖い

次に、コロナのワクチンは反対、イベルメクチンを使った方がいい!

と言った声をよく聞きます。イベルメクチンは現在の所、確かな効果が認められていないので一旦ここでは議論しませんが、ワクチンではなく、治療薬の開発を!と言う話は私はズレていると考えています。

もちろん、治療薬が開発されることはすばらしいことですし、必要なことだと思います。ですが、治療薬は感染をおさえるものではないので、治療薬が開発されてもコロナは収束しません。

そして、治療薬で対応することの恐ろしさは変異株の出現にあります。

まず、ワクチンをせずに治療薬に頼るというシナリオの場合には、感染者が増えるというシナリオなので、これによって変異株の出現リスクが高まります。

特にニュースや論文になることはありませんが、小さな変異と言うのは無数に繰り返されています。そして、例えばデルタ株のように強力な変異体というのがその中から稀に出現し、既存株に置きかわって行きます。

つまり感染者を減らすシナリオがない限りは、with コロナは続くし、どんどん強力な変異株が出てくる可能性があります。つまり、有効な治療薬が開発されても、正しい感染対策をしない限りは明るい未来は見えづらいと考えています。

そして、Scienceの論文でも少し言及されているのですが、治療薬などを用いるほうが変異株の出現が加速されるというエビデンスも出ているそうです。

変異株が出現した出どころに関する論文はあまり読んでいないので、詳しくは分かりませんが、抗生物質に対する耐性株の出現とおなじ理屈だと私は理解しています。

つまりこういった話をまとめると、治療薬は必要だけど、感染を防ぐ方法を考えるのが先なので、「ワクチン反対」という主張は自体はあっても良いと思いますが、「ワクチン反対なのでイベルメクチンを」というのは、仮にイベルメクチンに効果が認められたとしても、ちょっと違うのかなと思っています。

「全て自己責任」では片付けられないので周りのことを考えよう

ワクチンを接種するかどうか、外出するかどうか、などコロナの話でゼロイチに分断するような発言や、自己責任なんだからいいでしょうと言った発言をよく聞きます。

でも、本当に「自己責任」でしょうか?

・公費負担の治療費
・周りへ感染させてしまった場合はその責任
・病床圧迫により適切な治療を受けれなくなる人
・一緒に仕事をしている人、家族への影響

感染することで自己責任では済まされない影響がありませんか?私はワクチンはこういった周りへの影響を考えて受けるという考えもすごく大事だと思っています。

まとめ

色々とえらそうに書いてしまいましたが、始めに申し上げた通り、わたしはワクチン推奨派ではあるのですが、接種しろとは言いたくないです。むしろそういう言い方をするのは間違っていると思っています。

でもコロナを収束させるには、集団全体で同じ方向を向いていないといけないと思っていて、国としてもワクチンを収束の手段として考えています。ですので、基礎疾患やアナフィラキシーなどの心配がない限りは、前向きに検討してほしいなと思います。

そして、接種した人もそうでない人も協力してコロナの収束に向かえたらいいなと思います。駄文ですみませんでした。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。

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