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金沢マラソンレポート フル2戦目で初サブ3&サブ55達成!

2022年10月30日。7ヶ月間の準備を積み上げてきた金沢マラソンが終了しました。レース結果はフルマラソン2戦目で初サブ3とサブ55を同時に達成する2:52:33(GROSS TIME 2:52:45)!
振り返りレポートします。

大会前日(受付&カーボローディング)

朝発で金沢に向かってお昼頃に現地到着。ランチは駅前のもりもり寿司!でしたが本人は生物厳禁にしてたので白海老かき揚げうどん。

ランナー受付後はホテルチェックイン→スタートエリアインスペクション→二十一世紀美術館(ランナー&同伴者1名はなんと無料!)→東茶屋街でたっぷり1.7万歩くらい歩いて最後の刺激入れをしました。月間400kmくらい走ってれば大した負荷ではない!はずですね。二十一世紀美術館の特別展はコンセプチャル過ぎて理解できませんでしたが、シリアスになり過ぎずにクリエイティブな時間を過ごすのも大事な準備だと思います。

おやつに百万石焼き&コンビニおにぎり。夕ご飯は加登長総本店で親子丼&うどんセット。ホテルに戻った後にMAURTEN320を1.5時間くらいかけて摂って就寝。

前日は当日の予報とほぼ同じ天気で暑さが頭をよぎります(予感は的中しました)

当日朝&補給戦略

21:30頃就寝の4:30起床なので睡眠時間は約7時間。
朝起きてひと段落してからゆっくり朝ごはん。おにぎり×2、だし巻き玉子、バナナ×1本、カステラ×3切れで約950kcal。
のんびり身支度を整えてもなお時間が余っていたので予定より早めにホテルを出発です!

スタートブロックオープン待ち勢が全然いない

手荷物預かり開始が7:00、スタートブロック整列開始が7:25に対して会場到着は6:40頃。思ったより人が集まっていたので焦ってスタートブロック入り口まで行って待機モードに入りましたが、スタートブロックオープン待ち勢はゼロ。次の人が来たのは7:20くらい。元Jサポ民&パウダースノーガチ勢としてはこの文化の違いはちょっと信じられない…と思いつつ、ポールポジションの確保には成功!

末端価格6,000円くらいのヤバいやつ

スタート30分くらい前までもチビチビとMAURTEN320を摂って合計1,270kcalで出来る準備は全て終了。
レース中のジェルはMAURTEN100を4本。これで合計は1,670kcal。本番のトータル消費が2,400kcalだとして、糖質比率が65%程度なら1,560kcalあれば足りる計算。初マラソンだった東京2021はその辺の戦略が不十分でハンガーノックに沈んだので、かなり念入りにプランニングしました。

レース前半

なんだか青空が広がって日差しも差してきた。まさに秋晴れ(撃沈フラグ)という素晴らしい天気に。
8:35に号砲が鳴っていよいよスタート!スタートライン通過までは12秒。前にはサブ45以上のランナーしかいないためさすがにスムースな走り出し。細かなブロック分けをしてくれるのはとてもいいです!

0-5km区間

計画では4’02/kmペース。いい具合に形成されそうなキロ4集団を探しながら5kmライン通過は20’09”でほぼイメージ通り。これから42.195km走るのか…という後悔のような気持ちもあって、入りとしては集中力が薄かった気はします。

ちなみにですが、今回のGarmin設定は、
・自動ラップオフ
・5km通過ごとに手動ラップ計測(途中は1kmごとにラップ内経過タイムを確認)
・上限3’53、下限4’10でアラート
・心拍数は表示、スタミナは非表示(気にしちゃうから)
という形にして、とても上手くいったと思っています。

5-10km区間

香林坊を通過したあたりでTwitterのフォロワーさんを発見して少し後ろにつかせてもらうも、この集団はほんの少しだけ遅い気がして一声掛けて前の集団に移動。結果、この選択はめちゃくちゃ当たりでした!登り区間に入り始めながらもこの区間の通過は20’01”で、きっちりキロ4集団の乗車に成功しました。

1本目のジェルは予定通り30分経過した7.5km地点くらいから。これも早め早めに補給する事前に立ててたプラン通り。1本摂り終わるのに大体いつも1.5kmくらいかかってます。この後もジェル完食後30分後に次のジェルを開封する感じで16km、25km、35kmくらいで補給していきました。

10-15km区間

12km地点で最高標高の67mに到達した後はしばらく下りが続く展開。キロ4集団も気付けば20人くらいの塊になり、給水がしづらい状況に。19’57”で通過。

15-20km区間

集団に乗り続けるのに少し努力感が増してきたのがこの区間。けどこの後ろにいい集団があるか分からずとにかく着いていくことに。
2時間50分間も知らないおじさんたちの背中とお尻を眺め続けるスポーツって相当異常だよなーなんてことを考えたり、沿道の応援に手を振ってエネルギーをもらったり。風と日差しはできるだけ思考の中から消して、とにかく集団の中で走りやすいところを見つけながら着いていきます。
ラップタイムは19’50”!少し速くなってた!と思いつつ、Mペース内には収まってると言い聞かせます(が不安もよぎります)。

20-25km区間

この辺りはあんまり記憶がありません。多分、15-20km区間と同じような感じ。集団の前寄りをキープしていたから分かりませんが、少し人数減ってきてたのかも?ラップタイムは20’00”で通過。

レース後半

25-30km区間

この辺りから前を引っ張ってくれていたランナーさんにも疲れやキツさが出始めてきました。本当ここまでありがとう!!!と思いながら、ファイティンです!とかエールを送りながら、新たに前に出てくださるランナーさんの背中や、落ちてきたランナーさんの背中につかせてもらう展開に。

ちらほらと歩いているランナーさんも出てきて、自分のメンタルも徐々に削られているのも分かりながらも、大きく呼吸したり、肩を脱力させたりして、なんとか余裕度の回復を試みます。
ラップタイムは20’09で通過。経過時間はネット2:00:18でキロ4平均から落としているもののまだまだサブ50の範囲内!
(いま思うとレース3週前30km走@駒沢公園の1:59:30の時の方が明らかに余裕度が残ってました…)

30-35km区間

一時は20人くらいで構成していた集団も30km過ぎからはいよいよ本格的に消滅。ここから上げに行くメンバーと、キツくなって離れていくメンバーと。なんとかその真ん中くらいをキープしようとするものの、沿道の声援に手を振って応えられなくなってる自分に気づきます。

とにかく35kmまでは耐えよう!そこからペースを落として整え直して、それでも圏内に残っていれば再アタックしよう!

こんな一心で走っていましたが、この区間のラップタイムは20’23”。ここまでの平均ペースも4’01”17/kmまで低下して、ラップを守り通せたとしても2:49:37という、サブ50のレッドゾーンに突入してしまいました。

事前に想定していたペース表

35-40km

正直、残り7km全てを4’01/kmペースに戻す余裕度は残されていなく、とは言え走りながらそこまで精緻な計算をできていなかったので、まだワンチャン残されてる?とも思っていました。

回復走と言うよりも、なんとかゴールに向けて走り続けるためにこれ以上はマズい…と体感で調整したペースは結果としてほぼサブ3ペース。手元の時計では4’14/kmの表示。実際のラップタイムは21’24”で平均4’17/km弱でした。

40km〜

40kmの通過タイムは2:42:05でした。このまま残り2.195kmを7分54秒(3’36/km)で走り切らなければサブ50に届かないことはすぐに分かりました。その瞬間になんとか保っていたモチベーションがプツリと切れてしまい大きな反省材料を残すことになりました。

必達ラインに設定していたサブ55ならキロ6でいい、もう十分頑張ったんじゃないか?少しくらい歩いてもサブ55は達成できるんだからいいんじゃないか?ここまでも歩いてる人は何人も見掛けてきたよ…
そんな悪魔の囁きに負け、100mほど歩いてしまいました。

ハンガーノックで走れなくなった東京2021の反省から、今度は歩かず完走する!を裏テーマに設定していたにも関わらず、自分でも残念に思います。回復してもう一走りできる気持ちが湧いてきた面も確かにありましたが、そこまで回復させなくても走り切れる余力は十分にあったと思います。最後まで頑張り抜けなかったのは、本当に反省点です。

SLAM DUNK 8巻(新作映画楽しみですね!)

ゴール!

最後の100m程は陸上トラック!ここだけは最後の力を振り絞って思いっきり走りました!
結果は2:52:33(GROSS TIME 2:52:45)!

初マラソンだった東京2021からの7ヶ月間で、ネットタイムで16分53秒、グロスタイムで18分6秒の超大幅な自己ベスト更新!
これでボストンマラソンの出場資格(Boston Qualify)はもちろんサブ3も初達成!さらにはサブ55でニューヨークマラソンの出場保証枠基準まで一気にクリアできました!

レース全体を振り返って

最後に少し歩いてしまった…という反省点は残したものの、

・早めにキロ4集団を見つけてつかせてもらって、出来るところまでサブ50に挑戦する
・補給戦略をしっかりしてハンガーノックにならないようにする
・自分なりのGarmin設定を確立する
・ダニエルズのテーパリングプランの実践を通して調整の仕方を検証する
・東京2021で見つけた課題に7ヶ月間かけてしっかりと向き合う

という、金沢マラソンに向けて準備してきたことの全てを遂行することができる納得のレースになりました。サブ50に届かなかったものの、それは明らかに実力不足だと受け止めています。昨日のレースはこれ以上はないところまでやり切れたと思います。

最後に

次のレースは東京マラソン2023です。2年連続での出走になります。
東京での借りは東京で返す!
連続でのPB更新&今度こそサブ50を達成する!
ベルリンマラソンの出場保証枠基準となるサブ45に向けた道筋をつける!
そんなことを目標に明日からまた4ヶ月間積み上げていってみます。

金沢マラソンは、街の人たちからも前日から何度も応援コメントを頂いて、当日の溢れるホスピタリティも感じられる本当に素晴らしい大会でした。名残惜しくてランナーバンドを今(大会翌日17時)まで外せていませんでしたが、ここまで書き上げて大会終了ということでようやく外せました。
しばらくは海外レースを優先しようと思うので何年か後になるかも知れないですが、また走りに戻ってきたいと心から思っています。本当にありがとうございました!

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