クリエイティブリーダシップ特論 第10回


武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論
第10回白水高広さん  講義日7/20

白水さんについて

うなぎの寝床 代表取締役
1985年生まれ大分大学工学部福祉環境工学科建築コース出身の方です。福岡県南部・筑後地域の商品開発やブランディングを行う「九州ちくご元気計画」主任推進員とし経験を積まれたあと、任期を終え、2017年アンテナショップうなぎの寝床を立ち上げられました。

今回は地域文化についてお話を聞かせてもらいました。

そもそも地域文化とは

ある一定地域における(地域)土地と人、人とひが関わり合い生まれる現象の総体(文化)と白水さんは説明されました。

うなぎの寝床の理念と目的

うなぎの寝床の理念は「もの」と「ひと」を介した本質的な地域文化の継承と収束その在り方を思考し行動し続ける生態系をつくることです。
会社を地域文化商社と位置づけされていてコンセプトは

1地域文化を解釈し、その現代活用の方法を探る
2文化を続けていく意思があれば(文化の担い手が)私たちは活用方法を一緒に考える
3地域文化の魅力を現代社会へ変改し、連続的な経済循環を生み出す
4地域文化に利益をきちんと還元する仕組みを考え実践する

とされています。
文化を伝えるうえで博物館や美術館は文化を大切にしてはいますが経済の面で弱い、既存の商社では経済を重要視して文化の面が弱いです。そこで地域文化商社は地域文化を見直し魅力を経済活動へ変換して得た利益を地元に還元する文化と経済の両立させています。
現在は福岡県八女市を拠点として取り組んでおられます。

うなぎの寝床の仕組み

つくりて(生産者)とうなぎの寝床(小売店)がまずつながります。

つくりては流通コストがかからない、顔が見えるひとにものを打ってもらう安心感、材料や工程などをしっかり理解してもらえるというメリットがあります。そしてうなぎの寝床は使い手(消費者)に生産者の現状・生産工程などを伝え、ものとの付き合い方を教える仕組みになっています。

「もの」の特性

ものには2つの役割があります。文化を担保することで経済を循環させます。うなぎの寝床は文化→経済と捉えています。

       歴史 
    情報<技術  }文化 (メディア)
       思想   
もの<    ↓
       価格
    商品<    }経済 (EC・店舗・卸)
       機能

地域文化の関わり方

物の消費だけでは意識は変わりません、自分で体験して初めて意識が変わります。
既存のツーリズムでは訪問者がつくりてに対して消費(エンタメ)で終わり地域コミットが少ないです。
ワークショップに関わったり、土地性が加わりレジデンス、働く(インターン)とすることで地域コミットが大きくなります。

終わりに

白水さんは情報の伝え方を工夫しキャッチーでわかりやすい言葉に変えたり、まず入りやすいようにマーケティングしかつ、そのごのユーザー体験、ぶランド体験も同時に提供しています。ただ消費して終わるのではなく忘れられずに続き地域を活性化させ循環させるこれからの新しい商社、ブランドの提案と感じました。

今回はこのようなお話を聞かせていただきありがとうございました。


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