クリエイティブリーダシップ特論第2回

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論
第1回 岩渕正樹さん  講義日4/19

岩渕さんについて

NYを拠点に活動されているのデザイン研究者です。東京大学工学部、同大学院学際情報学府修了後、IBMDesignでの社会人経験を経て、2018年より渡米し、2020年5月にパーソンズ美術大学修了されています。
社会規模の文化・ビジョンのデザインに向けた学際的な研究・論文発表の他、パーソンズ美術大学非常勤講師、東北大学非常勤講師と日米で最新デザイン理論の研究、実践、教育に従事されています。


Tekniverse

STEM教育

S:Science(科学)
T:Technology(技術)
E:Engineering(工学)
M:Mathematics(数学)

科学、技術、工学、数学の4つの学問を総称した言葉STEAM教育があります。IT社会とグローバル社会に適応し現在の技術開発には必要な教育です。STEM分野の労働者は将来的に今よりも需要が高まりキャリアでも収入が高くなります。
しかしSTEM教育はて従来の偏った価値観で教材が作られていて自然と男子生徒向けにデザインがされていてるのが現状です。
女子生徒にも興味が持ちやすい、男女両方の生徒が興味を持ちやすいように作ったのがTekniverseです。
ここで気になったのが自身は男子校出身だからこそ男子はこういうものが好きだろう、得意だろうと考えてしまいがちだからこそ中性的に寄るように考えていると話されていたことです。一度偏った価値観を変えたり自覚するのは難しいと私は考えてしまいがちですがどのように今の価値観になるきっかけがあったのか日本にいた頃から考えていたのか、それともアメリカに渡ってから考え方を変えたのかがとても興味があります。

スペキュラティブデザイン

話の途中から出てきた言葉に「スペキュラティブデザイン」がありました。
今までのデザインは「問題解決」です。不便な点、問題を解決することデザインと言われていて特にプロダクトデザインが表していると思います。その「問題解決」から「問題提起」をし望ましい未来を自分たちで考えよりよい未来へ描くことをスペキュラティブデザインといいます。

        →起こりうる(Possible)
現在(Present) →起こってもおかしくない(Plausible)  
       →起こりそう(probable)

起こりうると起こってもおかしくない間の「望ましい(Preferable)を目指していきます。
人類にとってより良い未来とは?という視点から哲学・人類学・社会学など幅広い分野で考えていくことが必要です。

このよりよい未来を作るための「夢」を実現するためには、国籍や年齢、専門性を横断する専門家の集団の全員で時間をかけて形作り共創から共脳であるべきと話されていました。

終わりに

こうでありたいと「夢、未来」から考えていくことをありとあらゆる専門性、専門家を駆使してみんなで考えていくことが自分だけじゃなく今の社会に必要な考え方の一つだと思いました。
大学ではデザインの学生で集まり、特にプロダクトデザイン、グラフィック、建築と同じ分野の人だけと話し外界と絶ってしまっている傾向があったのですがCLコースに入学してから背景、考え方、専門が全く違う人たちと話し司会が広がっていくし一人で考えられなかったことにたどり着いたりできることが増えたので今回のお話は共感するお話した。
今回はこのようなお話を聞かせていただきありがとうございました。


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