クリエイティブリーダシップ特論第11回
武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論 第11回 三木健さん 講義日9/ 20
三木さんについて
神戸出身で1982年に三木健デザイン事務所を設立し、現在は大阪芸術大学の教授もされています。
グラフィックデザイナー・アートディレクターです。ブランディングからスペースデザインまで幅広い作品を手がけています。代表的な作品は「Apple」とリンゴを多角的な視点から観察するプログラムになります。
https://www.osaka-geidai.ac.jp/topics/channel2_co1
偶然のデザイン
三木健デザイン事務所では本を整理しないというルールを設けています。本を借りたら好きな場所に返してよく、自由に置かれています。本を整理ない理由としては「本を探すまでに出会った本や偶然から新しい発見があるから」です。調べることがあって本を探すうちにたまたま手に取った本が関係ないけど、ひらめきの元となる、寄り道によって結果的には近道をしていたようなものです。
ただこの偶然をひらめきの元にするには常に発想の元になるかもしれないというアンテナを張っていなければならないし、デザインんの元になる「気付き」の練習を兼ねているように見えます。
話すデザインと聞くデザイン
人によって言語化できていないコンセプトがあるから、雑談からヒントを探っていき、言語化することを「話すデザイン」とします。
話すデザインにおいて大切な相手の話を聞きよく理解することを「聞くデザイン」とされています。見えていないことを気づき可視化することがデザイナーの役目と話されているように思えました。
終わりに
グラフィックデザイナーの三木さんですが出てくる作品や考え方は立体から入っていて人がいつも見ているけど気づいていないことを誰もがわかりやすくかっこよくグラフィックに落とし込まれていて見ていて勉強になります。
また気づきを気づくというのはどのデザイナーにも必要な思考であり自然と行っている思考のように感じました。個人的な経験ですがプロダクト専攻の教授や友人と話していると自然と目についたものを弄ったりレストランの机が気になるとトントンと叩いたり触ってみたりして側から見るととても怪しい人にしか見えない行動をとっていたりします。ですが人が目に入っていてもそのままにしておくものを気になるからと触ったり確認するのも気付きに気付く思考の一つだと思います。
今回はこのようなお話をきかせていただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?