クリエイティブリーダーシップ特論第7回

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論
第7回 高濱正伸さん  講義日5/24

高濱さんについて


花まる学習会代表。1959年熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学に入学。1990年同大学院修士課程修了後、1993年に「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立。

心に正直に

人には感情を突き動かす心と感情を制御しようとする理性の部分があり、理性も大切だが自分の心に正直であるべきだと高濱さんは話されていました。
高濱さんは小中高生の頃、理性を重視し人に褒められる行動をしていてずっと違和感を持ちながら過ごし、高校、20代になるにつれ自分の心に正直に生きようと自分の好きなことに没頭して過ごされました。この経験を通じて他者や数字で生きるのではなく、自分の心が震えるかを基準に生きることがより良い幸せにつながると考えるようにになりました。

はなまる学習会

高濱さんははなまる学習会の代表を務められています。はなまる学習会の目指している姿は「自立・自活できている大人」「魅力的な人」を育てることです。
指示をすれば早いが自分は何をやりたいかという意欲・意思が感じられない子供がいます。そんな子供に必要なのが自分の頭で考える力=思考力です。思考力を育てるにはただ暗記して勉強だけをするのではなく外に出て友達と遊ぶ、遊ぶ中でコミュケーションをしてうまく行ったり苦い思い出ができたりします。子供が子供と接することで仕草、雰囲気、顔色などを読み取り、相手に何を求められているのか、自分は何をすればよいのかといった思考を自然と身につけます。その結果、自立・自活できるている大人、魅力的な人に育っていきます。

終わりに


美大だけどいろんな背景があるこの学科らしい話なのかなと感じました。ずっと美術が好きで絵を描くことしか考えられないから結果、美大に進んでデザイナーなどになるみたいな人が自分のまわりには多くてそれが当たり前だと考えていたのですが他者からの評価を気にし、勉強をしていい子に育ってきたからこそ悩んでいる人もいる、これから自分のしたいことを探っていく人もいることを知りました。
自分が小学生だった頃よりももっと受験が厳しくなり、つめこみ形の授業になってるかもしれないけど、今の子供達が自分で考え自分のやりたいという意欲が育つような環境になってほしいです。今回はこのようなお話を聞かせていただきありがとうございました。

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