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ep36 カンボジアで流行っている養殖ビジネス

私は現在カンボジアに滞在しており、コロナの影響で国外出国を自粛している状況です。

単に自粛することももったいないため、新規に何か事業が出来ないかと模索する中でとある養殖業に関心を持ちました。

写真がその養殖に関するビジネスになります。お分かりになりますでしょうか?


答えは「ツバメの巣(燕の巣)」です。こちらは漢方や高級中華食材として知られております。

アマゾンで調べてみると、日本では1g200円から500円程度で販売されているようです。1グラムでの値段ですので高いといって間違いありません。

燕の巣と聞くと、住宅街などでたまに見かけるものをイメージされる方も多いのではないでしょうか。実はそちらは今回取り上げているツバメの巣とは異なります。

その様な情報も含めてツバメの巣事情について簡単に説明致します。

<食用の巣を作るツバメはアナツバメ>

私たちが普段見かけるツバメは渡り鳥です。毎年温かい季節になると東南アジアなどから渡ってきます。

その一方で、渡り鳥ではないアナツバメという種類のツバメが東南アジアには分布しています。このアナツバメが食用可能な巣を作ります。

この種類は日本で見かけるツバメよりは一回り小さい種類となります。また、名前の通り洞窟などの穴の中で生活するという習性があります。

<アナツバメの巣は唾液100%>

日本のツバメとアナツバメでは巣の性質も異なります。日本のツバメは木の枝や枯葉などを唾液で固めることで巣を作ります。アナツバメはそのような補助材を使うことなく、自身から出る唾液のみを使って巣を作ります。

実際のところは巣作りの際に抜けた羽毛などが混ざっておりますが、ほぼ100%唾液で巣を作るのがアナツバメの特徴となります。

<巣は一回使い切り>

オスのアナツバメが巣を作った後、メスを招き入れて交尾を行います。その後雛が孵ると、2カ月から3ヵ月ほどで雛が成長し巣立っていきます。

ここまでは日本のツバメと似ておりますが、ここから大きく異なります。日本のツバメは毎年同じ巣に帰ってきて巣を補強して使い回しますが、アナツバメは一度使った巣は二度と利用しないのです。この理由としては、唾液のみで作っているため複数回利用できるほどの強度が無いことが関係しているのかもしれません。

このような特徴があるため、雛が巣立った後の巣を採集することは道徳や倫理的には問題無いと言えます。なお、オスのアナツバメは年に3度ほど巣作りを行うという特徴があります。

<巣の効能>

このようにアナツバメが自身の身を削って作る巣は、摂取することで私たちの体に様々な良い効果があると言われております。

アナツバメの巣にはシアル酸という糖鎖類が豊富に含まれております。シアル酸は人体では免疫力を高めたり美肌に良いとされております。なお、微量ながらシアル酸は母乳にも含まれております。

その他にも、メラニンの生成を調節する機能のあり、美白効果もあると言われております。さらに、一部の研究では育毛効果があることも確認されております。

<まとめ>

日本にいるとあまり出会うことのない食材「ツバメの巣」。こちらは中国人による消費が最も多いようでして、カンボジアのツバメの巣の殆どは中国に輸出されているようです。

私自身、調査を通じて摂取しましたが当日も元気があふれるような印象があったことに加え、数日間元気に生活出来た実感がありました。抽象的で申し訳ありませんが食べればわかるという感じです。もし興味を持たれましたら中華料理屋で注文してみて下さい。

今回はツバメの巣について紹介に終始しました。次回は実際のビジネスの実情について説明させて頂きたいと思います。楽しみにお待ちください。

最後までご覧頂きありがとうございます。今後も更新続けて参りますのでフォローよろしくお願い致します!

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