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自分が良ければ全てよし!

「うちはうち、よそはよそ」なんてよく聞くけれど、その考えを実行にうつすのは結構難しい。

誰だって「隣の芝生は青い」のだ。

私もこの1年半「うちは〇〇だからいいの」と自分にも夫にも言いながら、心の中では常に誰かと比較して、常に焦って生きていた気がする。そんな私が、周りと比較することなく楽しく生活が送れるようになった今だから、人生の大きな決断をここに残していこうと思う。

私の大きな悩みの種は子どもだった。

約1年半前に稽留流産を経験したとき、周囲はベビーブームで妊娠出産ラッシュ!「私も早く産まなくちゃ、早く妊活しなきゃ」と焦る気持ち。結婚したら産むのが当たり前!子どもを産んでいない私の存在価値ってなんだろう…と常に考えて悩んで焦っていた。

どうしようと悩んでいるうちに、コロナ禍に突入。我が家から、出産への前向きな気持ちがだんだんとなくなっていくことに。

始まりは夫の仕事への不安。夫はコロナ禍で、いつ仕事がなくなるか分からない経済的不安から出産への前向きな気持ちはない様子。そこに、私の産まなきゃいけないという夫への謎のプレッシャーが押しかかると二人の間に険悪なムードが漂う。なんとなく、子どもの話題は避けるようになった。

そんな時、2人で考えるきっかけになったのは私の生理痛の悪化だった。薬で生理痛を緩和させるなら子どもはしばらくおあずけになる。しかし、その選択肢を考えるくらいに生活に支障がでてきた。服薬するのかどうか、夫婦で真剣に話し合うようになった。数ヶ月話し合って決めた結論は、服薬を選択して今の生活の質をあげることを優先しよう…だった。

世間の幸せが私の幸せ?

はじめは服薬しながら「少し妊活の期間を先延ばしにするだけ」と、心のどこかではいつか妊娠することを夢見て、周囲の妊娠を羨みながら過ごしていた。今思い返せば、なんでもない事で周りと比べて、勝手に劣等感を抱いて相手のことを嫌いになって距離を置いてみたり、子どもを産みたい気持ちに振り回されていた。

年末に義理の姉の妊娠が発覚した時に書き綴ったnoteなんて、焦りから産みたい気持ちを抑えて自分にこれでいいんだ…と、言い聞かせている様子がよくわかる。

しかし、だんだんと自分の常識に疑問を持つようになった。秋頃から考えてはいたが、義理の姉の妊娠がきっかけで真剣に考え始めた。

「私はなんで子どもが欲しいんだろうか」

「子育てへの夢だけ抱いて現実を見れているのだろうか」

「夫と2人で最高に楽しい人生なのに、どこからきたのかわからない常識にとらわれていていいのだろうか」

世間一般の意見からすれば、結婚して妊娠して出産、子育てを経験して老後の生活を送ることが幸せと言われるのかもしれない。

でも、私たち夫婦は私たちが幸せなら、世間一般の幸せの枠に当てはまらなくても、それは誰よりも幸せな人生なんじゃないかと考えた。

私が良ければ全てよし

子育てをするメリットもあることは承知している。一方で、子どもを産まない人生にもメリットがあることに気がついた。

私たち夫婦が考えるメリットはいくつもあるが、そのうちの1つが「2人乗りスポーツカーに乗り続けられる」ということだった。そんなこと!と思われるかもしれないけれど、私たちにとっては2人で好きな車に乗って出かけることが、とてつもなく幸せな時間なのだ。

私たち夫婦は子どもが嫌いではない、むしろ、甥っ子姪っ子と遊ぶのは大好きだし、子どもに関わる職に就いている。そして、子どもを授かることが難しいという理由がある訳でもない(検査をした訳でもないから不明な点が多いが、不妊が子なし選択の理由ではない)。経済的に絶対育てられないというわけでもなければ、自分の家庭環境が複雑だったわけでもない。それでも、子どもを産まない選択をする夫婦もいることを知ってもらえたら少し嬉しい。

ただ、子どもを産まない人生も幸せだなと思うことがあったから、パートナーと話し合った末にこちらを選択しただけの話。

これだけ、どんなに自分がいいと思っていても「子どもを産まないなんて…」とか「親にならない人生なんて…」と言われるかもしれない。「産めるのに産まないなんて…」とか「老後どうするつもりなの…」とか言われるかもしれない。

でも、結局「よそはよそ、うちはうち」なんだ。

今なら自信を持って言える。

自分が幸せなら他人の家庭なんてどうでもいい

実際に、心配しているような言葉の裏には子どもを産まずに自由奔放に生きていたり、子どもがいない分、一般的な給与でも余裕のある生活をしていることへの僻みやら妬み嫉みなんかがあるかもしれない。

でも、それを言われたところで結局は私が幸せなことにかわりはないし、あなたの家庭はあなたの幸せ、私と同じモノサシで比べるだけ時間の無駄だろう。自分が幸せじゃないから、今の生活に不満があるから…と、他人のことを僻んで妬んでマイナスな気持ちを膨らませても結局幸せにはなれない。

子どもを育てている人にはその人なりの楽しさ、大変さ、幸せがあるし、子どもがいない人にはその人なりの楽しさ、辛さ、幸せがあるんだから。

みんながみんな幸せだけ、辛いことだけなんてことはないと思う。だからこそ、無理に常識のかたにはまろうとせず、自分が幸せだなぁと思えることをして生きていけたらそれで十分。自分が幸せじゃないと感じることからは逃げたっていい。

私はこの選択をして数ヶ月、たった数ヶ月だけれども、常識にとらわれていた時よりも広い視野を持てたと思っている。自分の選択に後悔はないし、この数年間で1番のびのびと好きなことをして生きている。

自分の人生、最後は自分の選択の積み重ねが結果になって現れるのならば、私は世間一般の常識にとらわれず、自分が後悔しない生き方をしていきたい。

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