こんなことってある?

最近「小さい不幸」が多い。
例を挙げると、通販で頼んだリップの色番が間違って届いたり、一念発起してダウンロードしたフォトショップが写真1枚だけでフリーズし使えなくなったり、酔っぱらって財布を失くしたり、親友が結構遠めの地方にいくことになったり、だ。

「え、これ結構大きめの不幸も入ってない?」と思う方もいるだろうが、間違えて届いたリップは返金対応になったし、フォトショップは使えなくてもイラストレーターは使えたり(なんでだよ)、財布は14時間後にそのままの状態で戻ってきたり、友達の引っ越しも一生ではなく年単位だったりと、「不幸中の幸い」が続いているため、「小さい不幸」とした。

最初は「不幸中の幸いだ、良かったじゃないか」と思っていたが
こうも続くと、気にしないでおこうと思ってもどんどん気になってしまうのが人間の性だ。
いつも座れなくて当たり前の電車で、案の定座れなくても、自分は不幸なのでは?座れていないのは世界で私だけなのでは?ねぇそれはないですか隣
のサラリーマンさん、とネガティブにならざるを得ない。

早寝早起きもしているし、赤信号も守っている。
朝ごはんもしっかり食べているし、軽い運動も始めた。なのにうまくいかない。

こうなったら最後は神社にすがるしかない。
自分と相性の良い神社まで調べあげた末、家から近く、かつ交通の便も良い明治神宮に決定した。
ちなみに明治神宮は「無属性」なので、誰が行っても大丈夫だとされている。相性の良い神社を調べた意味がまったくない。これもまた小さな不幸なのだろうか。(ネガティブホロウ~~)

調べると、明治神宮には「清正の井戸」という日本屈指のパワースポットがあるらしい。
パワーがとんでもすさまじいらしく、夕方に行くと逆に負のパワーを受け取ってしまうこともあるとのこと。
晴れた午前中に行くと良い、とあった。
本日、平日。ど昼間。最高気温14度。晴れ。雲ひとつなし。絶好の清正日和だ。

と、いうわけで神頼みするべく、我々は原宿の奥地へ向かった。(ひとりだが)

原宿の奥地

いざ奥地へ進むと「これが渋谷区?」というほど人が少なく、森林に囲まれている。雑音ひとつなく、ただただ草木の触れ合う音が聞こえる。自然はなんて心地良いんだろう。心が浄化されていく。これでもう私の小さな不幸も消えていくだろうーーーー
なんて、ちょっとファブルになりながらひたすら本殿まで歩いた。

雲ひとつない青空

5円玉がなかったのでふんぱつして50円を投げ入れ
二礼、二拍手、一礼。
結構真剣に願った。こんなに願ったのは久しぶりっていうくらい願った。

インスタグラムのストーリーで「私は今明治神宮にきていますよ」と言わんばかりの夫婦楠をアップし、みんなの絵馬を眺めたのちに、本命の清正の井戸に向かった。

インスタに満を持して載せた夫婦楠

清正の井戸は本殿からすこし離れたところの、御苑の中にある。
その御苑の一番奥に、私の目当ての井戸はある。

御苑維持協力金500円を払い、地図を見ながら清正の方向へ突き進んだ。
想像していたより御苑は広く、井戸がはるか遠く感じた。
無事着いたとき、なんと貸切。
清正、貸切。

井戸に願いを込め祈り、「待ち受けにすると良い」とのことだったので
スマホで写真を撮ってそそくさと御苑、明治神宮をあとにした。

これでもう大丈夫だ。
なんてったって清正なのだから。
待ち受けにしちゃったりなんかして、
ついでにまたインスタのストーリーにのせてみんなにおすそ分けしちゃおう。このパワーをーーーーーーーー

と思い、カメラロールを開くと


え??


なんで????


絵馬や本殿の写真は何枚も撮っていて、全部ピントがあっているのに
なぜか清正の井戸だけは1枚しか撮っておらず、その場で確認もしなかった。
そしてこのブレ。だめだった?私来ちゃいけなかった?

しかも私


カメラ持ってた(IKEAで気づいた)。
結構しっかりめのSONYのカメラ、持ってた。
これをバッグにいれっぱなしにして、買ってから3年経ったiphoneXSで撮った結果、このザマである。

とりあえず待ち受けにしてみた。
ご利益あんのかな、これ。

これを読んだ人には、清正の井戸のパワーを感じられますように。


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