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空虚感、埋めてくれたのは優しさと涙活〜泣いてもいいのだ

2021.7.18 多くの人が空を見上げて春馬を想った一周忌から明日で1ヶ月。早いな。
それまではどうしても一周忌という言葉を使うことを躊躇い、あの日から一年と表現したかった。
SNSなどで追悼のコメントや記事を探したり、noteでも記事を読みコメントをして、いただいて温かい気持ちになったのはつい昨日のようなのに…
少し表現が違うのかもしれないけど、あの時は一周忌という現実を受け入れるのに変にアドレナリンが出ていたような、興奮気味だったのかもしれない。
数日後からは祭りの後の寂しさのような気分になったのは私だけだろうか?空虚感。
ちょうど仕事が忙しい時期だったこともあり、観ようと思っていた「星の大地に降る涙」「アイネクライネナハトムジーク」も手をつけないままだった。
作品に触れる気持ちになれない、なんだか心にぽっかりと穴が空いたような感じ…
マイカー通勤の私はあの日から大音量でお気に入りの曲を聴くようになった。
春馬の曲に熱量を感じ、JUJUさんに癒され、Official髭男dismにジェシーを、ミスチルに桐ちゃん、慶太を、ローラに魂を…
が、ただ今マイカー修理中。代車のBluetoothが上手く繋がらず、聴けない。iPhoneで聞いてみるものの迫力が違うのだ。
爆音に包まれ、降りたら空を見上げ「行ってきます」と、それが毎朝のルーティーンになっていたのに。
こんなことも重なり堕ちぎみだった頃「ボクらの時代」を見た。柳楽優弥さん、有村架純さん、國村隼さんが俳優になったきっかけや「太陽の子」のお話をされていた。
春馬についてもお話ししてくださっていた。
何故か涙がポロポロと止まらなかった。まだテレビで三浦春馬についてお話ししてくれると言うことが渇いた心を潤してくれたのかもしれない。
空虚感を埋めてくれたのは共演者の皆さまの優しさと涙活だったのかも… 

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7月21日にお迎えしたけど手付かずだった「ブレイブ-群青戦記-」を観ようという気持ちになった。
が、しかし嬉しいことに特典映像213分?!本編は泣く泣く個人的な名場面集と急ぎ足で観て、ビジュアルコメンタリーとメイキングを堪能した。

ビジュアルコメンタリー
新田真剣佑×山崎紘菜×鈴木伸之×本広監督プラス草野大成で繰り広げるシーンセレクトで当時の楽しさや大変さ、感動などが伝わってきた。
草野くんがクイズを出したりと少し軽快なMCを担当しているけど、マッケンはかなり真剣に見ていて特に元康が出てくると「カッケー」を連発。
元康が馬で登場するシーンは初めて映画館で観た時から感じたけど、元康の馬の蹄の音と足元しか映ってない時点で胸が高鳴り熱いものが込み上げてきたのを思い出す。
菅野祐悟さんの音楽がとても迫力があり耳に残った。

30年後、還暦の三浦春馬の作品見てみたかったなぁ…
って、私何歳?!

幼なじみで圧倒的なリーダーシップをとっていた孝太の死がとても早かったと、早過ぎない?と言っていた。
私もとにかくゾンビ映画のような始まりから孝太の死まであっという間で驚いた。
だがメイキングでの春馬のコメントで納得した。

今回は主人公に自信を与えるというか、あと孝太とかぶる部分、重なる部分みたいなものをきっと原作者とあとは監督もそういう所を見たいんだろうなと

そうか、蒼にとって元康は孝太でもあったのだ。だとすればあっちの世界に残り家康になるという蒼の決意により深みが増すような気がした。

孝太のお墓の前でのシーン、蒼の気持ちを作るために長い時間をかけて撮影したという大切なところ。
蒼の決意を聞いたあとの「ならばその道を進め」
なんと優しく強く、いつまでも耳に心に残る声。
ここでMC草野くんが「春馬さん泣いていたような?」
マッケンも「オレもそう思った」と…
そしてもう一度そのシーンを見返すと、元康の右ほおに涙の跡が… 監督も今初めて知った、鳥肌が…と驚いていた。
私はスクリーンで2回観たけど気づかなかった。
マッケンの演技に吸い込まれたのかな?
「負けました、良いシーンでしたよね」と嬉しそうに監督に言っていたというシーン、本当に感動。
自分も涙してしまうので元康の涙に気づかないのかも…

ラスト蒼が織田信長に会いに行く
声や話し方が春馬に寄せてるとの声も多いけど?

そんなことはないけど、この世界に入るきっかけは春馬さんだったし、DVDや作品を沢山見た。
恥ずかしい話だけど、すごく真似してたから立ち方、セリフの言い方や間とかできる

というような感じのことを言っていた。
本当によく似ていた「良き目、良き声」
マッケンの春馬リスペクトっぷりが嬉しい。

空手バカと前髪バカ、その他の学生さんたちの熱い友情も素敵だったし、思いのほかCGも沢山あったのだなーと知った。
松山ケンイチさんの信長も素敵だった。
本田正信を演じた高橋光臣さんの何も言わずとも元康との信頼関係を感じる演技も素敵だった。

メイキング
「マッケンとできるのはすごく嬉しい」
そんな春馬、メイキングはやっぱり茶目っけたっぷり。
ホットミールのケータリングを食べて午後から頑張ろうってそれだけで“美しい”と表現する春馬もまた美しい。
お食事をトレイに乗せたあとの「いやっほーい」って、元康様の衣装で(笑) あー、そのまま“モグモグ元康様”が見たかった〜

モニターチェック後の満足そうな顔、常に本番を意識しながら真剣にシュミレーションする姿、オールアップの写真でカチンコを愛おしそうに見る眼差し、マッケンとのハグの後「長いな、オーイ」って、演技から離れると別人のように可愛い。
こんなに楽しそうな所見ちゃうと、やっぱり泣けてきちゃう…
もう一度スクリーンで観たいな。

ブレイブ -群青戦記-
僕の夢を叶えてくれた作品
数えきれないほどのものをいただきました。
本当に本当に大切な作品
一生忘れることのない作品
今日が僕の第一章の終わりだと思っています。
これから春馬さんの夢だった海外進出を叶える、想いを繋げるために僕も海外で挑戦していきます。そして必ず結果を残して帰ってきます。
この作品に出会っていただいた新たな夢です。
この作品には本当に感謝しています。
僕にとって大切な作品になったように、皆さんにも忘れられない作品になったら。

2021.3.26 公開御礼舞台挨拶にて
マッケンは一言一言、大事そうに語ってくれた。
背負いすぎずに伸び伸びと楽しんでほしい。
時には充電もしながら2人の夢として海外で羽ばたく俳優・新田真剣佑を楽しみにしている。

ブレイブ -群青戦記-
もちろん私にも忘れられない作品となった。

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涙活
最近よく聞くようになったこのword

意識的に泣くことでストレス解消を図る活動。寺井広樹によって考案、提唱された造語である。

ストレス解消に効果があるのは、悲しみや感動などによる情動の涙らしい。
一周忌を迎えて少し落ち着いたから大丈夫だと、どこかで自分に言い聞かせるような感じだったのかも…

まだまだ泣いてもいいのだ。