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2023年2月第4週の振返り(三菱HCC・東京ガス)

2月20日(月)から2月24日(金)までに買い増しした銘柄と株数は以下の通りです。

【主力銘柄】
・VYM×4株
・三菱商事×1株
・伊藤忠商事×1株
【準主力銘柄】
・三菱HCC×1株
・アステラス製薬×5株
・花王×1株
【その他】
・森永製菓×11株
・ヒューリック×1株
・武田薬品×1株


〇三菱HCC

最近の高配当バリュー株強しの流れもあるのか、ようやく本領発揮という形でグングン上昇してきました。久しぶりに700円を突破しましたが、これは2020年2月以来となります。24期連続増配企業で最近まで利回り5%近くありましたからね。現在202株保有していますが、「なぜもっと買わなかったのか」と後悔の念が堪えない銘柄の一つです。

同社の過去10年間の株価推移を見ると、概ね400円台から700円台のレンジ内で動いています。現在の株価は705円ですからレンジ上限に位置しています。レンジ内の最高値は2018年5月につけた760円ですが、このレンジを抜けてくるか注目です。個人的には大きく調整してほしい気持ちでいっぱいですけどね笑。

なお、同社は今年の春ごろに合併後初となる新中期経営計画を発表する予定です。これは大注目です。発表されたらツイッターやnoteでまとめてみようと思っています。

〇東京ガス

中期経営計画発表と同時に、株主還元方針変更も併せて発表。総還元性向が5割程度から4割程度に引き下げられました。残念です。

同社は07年3月から総還元性向6割を掲げていましたが、21年9月に「脱炭素投資に資金を回す」との理由で総還元性向を5割に引き下げました。そして今回の発表で更に4割程度に引き下げることが決まり、わずか1年半で還元方針を修正した形となります。変更時期は24年3月期から適用されます。

報道によれば、4月1日付で社長に就任する東ガスの笹山晋一副社長は「ウクライナ危機を含め事業環境のボラティリティー(変動率)が高まっており、内部留保を厚くする必要が生じた」と総還元性向引き下げの理由を説明し、引き下げにより10年で1000億円規模の現金を創出し、脱炭素投資に回す考えも示しました。年間配当は維持し、自社株買いの金額を減らす方向で検討するそうです。

中期計画では、26年3月期までに自己資本利益率(ROE)を8%と、20〜22年度平均(7.3%)から市場平均並みにまで引き上げる方針を掲げています。また、営業利益と持ち分法利益を足したセグメント利益を1500億円と、1300億円(20〜22年度平均)から伸ばす方針です。

同社は30年以上非減配という配当実績を誇っており、過去実績を振り返ると、3年に1度増配する規則性増配銘柄です。変更後の還元方針でも配当に関しては「安定配当を維持」「緩やかな増配を実現」とあり、配当の安定性という観点ではさほど心配していません。今回の総還元性向引き下げは残念ではありますが、今後も安定インカム銘柄としてホールド&買い増しを続けていくつもりです。

なお、現在の還元方針である総還元性向5割程度は今期23年3月期までは適用されます。そして、23年3月期最終利益見通しは2360億円。総還元性向5割だと1180億円を株主還元に回すことになります。今期は既に約160億円の自社株買いを実施済。また、22年3月期のキャッシュフロー計算書を見ると、配当支払い総額は約264億円となっています。合計で約424億円。1180億円と比較するとだいぶ余裕があり、期末での増配・自社株買い等追加還元発表はほぼ確実だと思われます。

〇最近の高配当バリュー株について等

かつては不人気だった鉄鋼セクターの雄、日本製鉄の大幅上昇など、最近の高配当バリュー株は全体的に非常に堅調です。私は2021年12月末から株式投資を始め、主に配当投資をメインとしています。私が始めた時期は比較的高配当バリュー株が強いと言われた時期になりますが、そんな私ですらPF全体の含み益は15%近くに達しようとしており、銘柄によっては40%を優に超えているものすらあります。コロナショック期やそれ以前からコツコツと高配当株を買付されてきた方の含み益や簿価利回りは更に凄いことになっているでしょう。

私の投資方針の核の一つとして「優良株が不人気な時・優良株を誰も買いたがらない時・優良株が先行き不透明で売られている時に買う」というものがあります。この方針からすれば、高配当株が人気化している今、積極的に買うターンではないと考えています。たとえどんな優良株であろうとも「いつ買っても良い」そんな銘柄は存在しないというのが私の考えです。配当投資においては価格に拘りたいのです。

一方で、配当投資においては株数及び配当金を日々着実に積み上げていくという点もモチベーションを維持していく上で大切と考えています。今は一株投資という非常に恵まれた投資環境が整っているわけですから、当面は、買付水準にありこの利回りなら納得できるという銘柄を中心に一株投資は継続していくつもりです。
(※ただし、VYMについては毎月の定期買付継続、花王のように今が底値か?と思われるものについてはコツコツ買い続ける)

当面は金利上昇に備えたバリュー株選好が続くかもしれません。投資人生は長いですから、焦らずコツコツ一株投資を続けながら、ここぞという勝負所を気長に待ちたいと思っています。

なお、現在東証がPBR1倍割れの企業に改善を促す方針を示しています。中小型株の中には業績も良く財務も健全で大型のバリュー株と比べると出遅れていると感じる銘柄がゴロゴロしています。ツイッターでもそうした銘柄について呟いていますが、今後もそうした銘柄について注視しつつ、インカム・キャピタル両睨みで投資をしていくつもりです。



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