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23年7月第1週の振返り(今週の買付銘柄・全国保証について)

〇今週の買付銘柄

7月3日(月)から7日(金)に買い増しした銘柄と株数は以下の通り。

【主力候補】
・NTT×4
【準主力候補】
・BTI×1
・三菱HCC×2
・アステラス製薬×4
【その他】
・全国保証×16
・日本電気硝子×2
・東ソー×1

〇全国保証について

ここ最近、全国保証をコツコツと買付しています。以下、同社の株価指標です。

【全国保証株価指標】(23/7/7終値時点)
👉5年PER推移:7.8~11.9~15.6
👉現在のPER:11.44
👉5年PBR推移:1.41~2.10~3.27
👉現在のPBR:1.64
👉5年利回り推移:1.60~2.55~3.54
👉現在の利回り:3.47

マネックス証券銘柄スカウターより引用作成

現在のPERは11.44であり、5年推移の平均値11.9より少し下というくらいですから、PER面では特段割安感はありません。

一方、現在のPBRは1.64であり、5年推移の平均値2.10を大きく下回っていることから、PBR面では比較的割安と考えています。

また、現在の配当利回りは3.47%であり、5年推移の平均値2.55%を大きく上回っています。増配の影響が大きいですね。

同社は先の本決算時に発表した中期経営計画にて「今後配当性向を段階的に引き上げ、26.3期には50%にする(23.3期は35.7%)」と公表しています。計画では26.3期の1株配当は243円(23.3期は148円)です。これまでも連続増配を続けてきましたが、少なくとも向こう3年間は更なる増配が見込まれることから、株価の下値も徐々に切り上がっていく展開を想定しています。

また、同社は期末一括配当銘柄であり、3月末の権利確定前後から暫くは株価が軟調になる傾向にあります。一方で、市況次第ではありますが、来年3月の権利確定が近づくにつれ株価が上昇していく可能性が高いと考えます。

以上を踏まえると、現状、コツコツ買付を進めていくのに問題のない水準と認識しており、魅力的な優待があることも併せ考えると、できるだけ早く単元化したいと思っています。1株あたりの単価が高いのがネックなんですけどね(泣)

なお、同社はその事業の特性上、金利上昇の影響を強く受ける可能性があります。現状、植田日銀は金融緩和継続路線を踏襲していますが、報道等を見ても、YCC修正など金融政策の修正変更は常に囁かれております。

そこで、以下に同社の金利上昇に対する認識をまとめておきます。

【全国保証の金利環境(金利上昇)に対する認識】
👉結論:金利上昇は総合的に当社に良い影響を与える可能性がある

〇住宅・ 住宅ローン市場
◆住宅ローン金利の上昇に伴い、短期的に住宅ローン市場は落ち込む(✖)
◆中長期的には、安定した雇用環境や、政府の住宅取得支援策に支えられ、住宅市場・住宅ローン市場は底堅く推移(△)
〇保証債務残高
◆低金利環境下で収益性の観点から住宅ローンの取り組み姿勢を自然体としていた金融機関が、金利上昇により再び積極的に推進することで住宅ローン市場が活性化(〇)
◆住宅ローン市場が活性化するなかでリスク分散の観点から、金融機関が外部保証(全国保証)を利用するニーズが高まる(〇)
〇与信関連費用
◆住宅ローン金利の上昇により返済額が増加した場合、代位弁済率の上昇可能性がある(✖)
◆良好な雇用環境を踏まえると、代位弁済と相関がある失業率の大幅な上昇は見込まない。⇒金利上昇が与信関連費用に与える影響は限定的(△)
〇資産運用
◆運用利回り上昇に伴い営業外収益が増加(〇)

全国保証中期経営計画より作成

同社も長らく続いた低金利政策を追い風として好業績を維持してきた企業の一つ。金利上昇は同社にとってリスク要因になり得ると認識しておいて損はないでしょう。

なお、下記は全国保証について書いた別記事です。前中経を振り返り、掲げた数値目標を達成できていたのか等について簡単に書いています。


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