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24年3月第1週の買付銘柄(KDDI、ライオン、明治、JリートETFについて)・2月の振返りと雑感


〇今週の買付銘柄

2月26日(月)~3月1日(金)に買い増しした銘柄と株数は以下の通り。

【買い増し銘柄】
・KDDI×2
・BTI×4
・アステラス製薬×1
・ヒューリック×1
・ヤマハ発動機×1
・明治HD×9
・ライオン×7
・JリートETF×12

最近は、現在株価(投資口価格)が大きく上昇していないor低迷している。しかし、当該企業のポテンシャルを考えれば、長い目で見れば復活の可能性があると思える。そういう銘柄を意識して買っています。

また、現在は株高ですが、万一市況環境が急変した時に、大きく下げにくいor下げ幅が相対的にマイルドではないかと思える銘柄を中心に買っているとも言えるかもしれません。

勿論、株価(投資口価格)がパッとしないのはそれなりの理由(業績が冴えない等)があるのでしょうし、未来のことは分かりません。あくまで私がそう思っているというだけの話です。


さて、1月はほとんど株を買いませんでしたが、2月は想定以上に株数(口数)を増やすことができました。

具体的には、KDDI(9433)、ライオン(4912)、明治HD(2269)、JリートETFを月間通して多めに買付しています。

以下、各銘柄について一言。

◆KDDI
主力銘柄と位置付けながら、株数を揃えられていなかった為、配当利回りが3%を超えたら多めに買い増しすると決めていた。ローソン買収報道を受けて株価が急落し、利回りは3%超え。買収のシナジー効果等、不透明感はあるものの、多少の割高感には目を瞑り買い増しを実行。
◆ライオン
投資を始めて間もない頃から値動きを監視し、決算内容を追いかけてきた。依然として不透明感はあるが、業績改善が見え始め、投資を決断。2月から買付スタート。
◆明治HD
23年春、森永製菓と明治HDで迷い、検討した結果、森永製菓に投資。それ以降も監視は続け、昨年末から1株投資スタート。3月の権利確定までに単元化を目指すが、お財布と応相談。
◆JリートETF
①iSJリート(1476)②MXS Jリート(1597)③One・Jリート(2556)に投資。この3つのETFを買うことで毎月分配金が得られる公算。
報道等によれば、最近のREIT低迷の要因の一つは「需給悪化」によるもの。新NISA開始と株高が進み、個人の関心がREITから株式に向かった。株高や3月期末をにらみ、REITの持ち高を減らす動きが機関投資家の間で広がった。伝統的なREITの買い手とされる地方銀行も売りに回っている等々。
とはいえ、指標面では割安感(REIT全体の平均利回りは4.6%、NAV倍率は0.87倍と1倍を下回る)も出ている為、低迷している間にコツコツと口数を増やしていく。


〇24年2月の振返りと雑感

日経平均月足チャート(SBI証券より引用)

今週で2月相場も終了。日経平均は2月も続伸となりました。今月の目玉はやはり「日経平均株価の史上最高値更新」ですね。投資歴2年ちょっとの私ですら「お!超えたぞ!」って感じでしたから、長く投資をやられてる方からすると、ひと際感慨深いものがあったと思います。

2月29日の終値は3万9,166円。1月末比(3万6,286円)では約7.9%上昇、昨年末比(3万3,464円)では約17%上昇。2023年の1年間で既に28%上昇していたことを踏まえると、年明け以降の上昇率の凄まじさが分かります。ちなみに、2022年末の日経平均は2万6,094円でしたから、日経平均は1年2か月で約50%上昇したことになります。

日経平均PER推移(投資の森より引用)
世界の株価と日経平均先物より引用

バリュエーションを見ると、日経平均のPERは16.56倍(2/29時点)。アベノミクス以降の過去10年間を振り返ると、(コロナショック期のEPS低下に伴うPERの大幅上昇期を除けば)、概ね12~16倍の範囲で推移することが多かったようです。ですから、日経平均株価を一つの企業と見た場合、現状は、「割安感はなくなったが割高とまでは言えない」と感じています。

一方で、株の益利回りと長期金利(10年物国債)の差である、イールドスプレッドで見ると、日本株はまだ割安(米国株との比較)と言えるかもしれません。

日経平均EPSの上昇に伴って日経平均株価も上昇している為、PERに過熱感はありません。上昇ペースが急ピッチ過ぎるとは感じますが、あくまでバリュエーション面で説明ができる上昇(健全な上昇)と言えるでしょう。


さて、未来のことは分かりませんが、今後もEPSが順調に積みあがれば(報道等ではそういう見方が多い)、バリュエーションが一定(PER16倍)と仮定した場合、更なる上値余地があることになります。

一方で、例えばマクロ環境次第(為替動向、米国・中国の景気動向等)では、企業業績が悪化してEPSが低下、その場合、仮にバリュエーションが一定(PER16倍)だったとしても、日経平均株価は下落することになります。また、何らかの理由で日本株に対する「期待(PER)」が剥落すれば、PERが低下し(例えば14倍台まで低下)、仮にEPSがそれほど変わらなかったとしても、株価は下落する(※)ということも考えられます。

※例えば、2/29時点の日経平均EPSは2365.11円。EPSは変わらないが、PER(期待)が14倍に低下したと仮定。その場合の日経平均は2365.11×14=3万3,111円となる。PER14倍は日本株の過去の推移を踏まえると、非現実的な数値ではない。

更に言えば、最近の相場において、「半導体一本足打法」と言っていいような一部のセクターや銘柄(半導体以外の一部大型株も含む)に買いが集中する構図も気になります。また、デフレへの逆戻りや海外投資家から高く評価されている日本企業のガバナンス改革が鈍化するといった想定もできなくはありません。


各種報道等を見ていると、日本株の先行きについて強気(ポジティブ)な見方が多く、足元では何か危機が起こるような雰囲気は感じません。株価の高騰を過度に恐れる必要はないと思いますが、例えば上述の株価下落シナリオのように、健全な警戒感や備えは常に忘れずにいたいと思っています。その上で、株数および配当金の最大化という観点から、今後も一株投資での積み上げを継続していきます。

最後に、ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え』からの一節を抜粋・引用します。株価が高騰している今、あらためて頭の片隅に留めておきたい一節です。

◆リスクは、投資家の行動が市場に変化を起こすときに生じる。投資家の買いが集中すると、もっと先々に起きていたであろう資産の価格上昇に拍車がかかり期待リターンが低下する。そして、強気で大胆になり、あまり懸念を抱かなくなるにつれて、投資家は適正なリスク・プレミアムを要求しなくなる。
◆投資家が活動する市場は揺るがない土俵ではない。市場は反応するもので、投資家自身の振る舞いによって姿を変える。投資家が強気になるほど、懸念すべき材料は増える
◆投資リスクは、最もリスクがないと思われているところで最も高くなっている。逆もまたしかりだ。

ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え』第6章より引用・抜粋






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