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24年3月第2週の買付銘柄・KDDI、明治HD、アサヒGHDについて




〇今週の買付銘柄

3月4日(月)~8日(金)に買い増しした銘柄と株数は以下の通り。

【買い増し銘柄】
・KDDI×33
・BTI×1
・アステラス製薬×3
・明治HD×30
・ライオン×5
・ヒューリック×1
・アサヒGHD×2
・ヤマハ発動機×1
・リートETF×23


〇買付銘柄についてコメント

1.KDDI(9433)について

ようやくKDDIを単元化することができました。

現状、割安感はないかなと思いつつも、主力銘柄の一つに位置付けながら株数を揃えられていなかった為、思い切って買い増しを実行。一部3,000円台で買えていたこともあり、大きく取得単価は上がりませんでしたが、「もっと安く買える機会はあったのに」と思うとちょっぴり後悔が残ります。今後も株価次第では追加で買い増しを行うつもりです。

以下、KDDIの現状のバリュエーション。

【KDDIのバリュエーション】(24.3.8時点)
〇5年平均PER推移:9.1~12.5~16.0
⇒現PER:14.54倍(✖)
〇5年平均PBR推移:1.36~1.72~2.05
⇒現PBR:1.88倍(✖)
〇5年利回り推移:2.76~3.49~4.52
⇒現利回り:3.01%(✖)
〇コメント
⇒どれをとっても特段の割安感はなし(私見)


2.明治HD(2269)について

明治HDを単元化すべくコツコツ買付しています。3月の権利確定に間に合わせたいと思っていますが、株価とお財布と応相談といったところです。

ちなみに、先の3Q決算時の質疑応答を見ると、「株主還元をもっと手厚くしていきたい」と経営陣が語っており、今後更なる還元強化が期待できるかもしれません。

以下、明治HDの現状のバリュエーション。

【明治HDのバリュエーション】(24.3.8時点)
〇5年平均PER推移:10.6~15.7~20.8
⇒現PER:18.59倍(△)
〇5年平均PBR推移:1.22~1.67~2.50
⇒現PBR:1.26倍(〇)
〇5年利回り推移:1.43~2.24~2.88
⇒現利回り:2.79%(〇)
〇コメント
⇒今期は増収増益予想だが、税金費用増加に伴い最終利益では減益。結果、PERは高め。PBR、利回りを見る限り悪くない水準(私見)。


3.アサヒGHD(2502)について

(1)はじめに

アサヒGHDの買い直しを始めています。以前株価が4,000円前後をうろうろしている時(原材料高で食品セクター全体が低迷している時)にコツコツ買付し、数十株保有していましたが、何を血迷ったのか株価が5,500円を超えたあたりで全株売却してしまいました。これまで売却した銘柄はいくつかありますが、売却を最も後悔した銘柄がアサヒGHDです。

(2)特徴

アサヒGHDのHPより引用

アサヒビールを中核とする持株会社で、キリンビールと双翼。中核の酒類では、「アサヒスーパードライ」というトップブランドを有する(国内シェア1位)。また、飲料でも「ウィルキンソン」など強力なブランドを持ち、12年に買収したカルピスも加え、業界3位。更に、海外展開にも積極的で、オセアニア・東南アジア・中国のほか、相次ぐ大型買収で欧州のビール事業が急成長。23年12月期の海外比率は、売上ベースで約50%、本業の儲けを示す事業利益ベースでは約70%。

(3)キリンHD(2503)との比較

キリンが中核の酒類・飲料事業を軸にしつつ、医領域・ヘルスサイエンス領域と事業多角化を図っている(※)のに対し、アサヒは本業の酒類・飲料・食料事業に特化し、海外を含めたM&Aを通じ、規模の拡大を図っている。同じビールメーカーと言っても、企業としての目指す方向性は異なる印象。

※ここでは詳しくは触れないが、キリンの場合、酒類・飲料事業の海外展開やヘルスサイエンス事業(協和発酵バイオのアミノ酸事業)など、これまでを見るとうまくいってるとは言い難い面もある。

(4)業績

マネックス証券銘柄スカウターより引用

コロナショックの20年12月期を除き、概ね売上高・各段階利益ともに右肩上がりの推移。24年12月期も(為替一定ベースで)増収増益予想。2期連続で過去最高益を更新する見通し。

(5)株主還元について

アサヒGHDは、40年以上非減配という圧巻の配当実績を誇っています。ちなみに、キリンHDも1907年の創立以来毎年配当を欠かさず出しており、1949年の上場以来普通配当は非減配となっています。ビール2トップの配当に対する想いは強く、株主還元意識は極めて高いと言って良いでしょう。

配当方針は、「配当性向(※)35%程度を目途とした安定的な増配(配当性向は2025年までに40%を目指す)」とされています。

※配当性向は、親会社の所有者に帰属する当期利益から事業ポートフォリオ再構築及び減損損失などに係る一時的な損益(税金費用控除後) を控除して算出。

アサヒGHDのリスク要因の一つとして、相次ぐ大型買収に伴うのれん及び無形資産に係る減損損失が挙げられますが、上述※のように、配当性向は当期利益から一時的な損益(減損損失等)を控除して算出するとされています。

従って、40年以上非減配という配当実績も踏まえれば、現状は減配可能性が低いと考えています。

(6)バリュエーション

以下、アサヒGHDのバリュエーションです。

【アサヒGHDのバリュエーション】(24.3.8時点)
〇5年平均PER推移:9.9~16.6~26.3
⇒現PER:13.73倍(〇)
〇5年平均PBR推移:0.98~1.48~2.29
⇒現PBR:1.06倍(〇)
〇5年利回り推移:1.81~2.35~3.43
⇒現利回り:2.56%(〇)
〇コメント
⇒以前自分が買っていた株価を思うと買いづらいが、一株投資でコツコツするには悪くない水準(私見)。

(7)リスク要因

リスク要因としては、まず前述の「相次ぐ大型買収に伴うのれん及び無形資産に係る減損損失」が挙げられるでしょうか。ここ数年は財務基盤の強化を優先し大型の買収は控えているようですが、決算資料を読むと『今後条件が揃えば、成長のために、外部の経営資源を活用していく』と説明されており、今後も大型のM&Aを実施する可能性は十分にあります。ですから、事業環境次第では減損損失が発生し、業績が悪化する可能性があることは留意しておくべきでしょう。

また、海外事業が急拡大していますから、為替リスクもあります。更に言えば、主力の酒類事業の売り上げはまだまだ国内が多い為、人口減少や少子高齢化といったお馴染みの問題がアサヒにとってもリスク要因と言えます。だからこそ、積極的に海外展開しているわけですが。

(8)おわりに

以上を踏まえ、優待が獲得できる単元化を目指してコツコツ買付していければと思っています。一株あたり5,000円以上なので、中々大変そうですが。
例えば、2分割してもらって分割後の100株でも優待維持とならないかなという淡い希望を持っています(笑)



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