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あなたが落としたのは

今回はあの有名なイソップ寓話のことについてお話したいと思います。

なぜこの話を思い出したのか、自分でもよくわかりません。


あなたが落としたのは......

川のそばで木を切っていたところ、手が滑って斧を川に落としてしまいました。
斧がないと仕事ができないためシクシク泣いていたところ、川の中から神さまが現れ、ピカピカに光る金の斧を見せました。

「あなたが落としたのは金の斧ですか?」......


この話

誰しもがこの人生においてどこかで聞いたことがある金の斧、銀の斧の話。

ふとこの話を思い出して、実際にこの物語をきちんと読んでみた今日この頃です。

話の流れはこうでした。

ある男が斧を川に落とす、シクシク泣く⇒川から神現る「落としたのは金の斧?」⇒男「いいえ」⇒神「では銀の斧?」⇒男「いいえ」⇒神「では使い古したこれか?」⇒男「はい」⇒神「正直者には金・銀の斧もやろう」

男、友達にこのことを自慢⇒友達も真似して川へ斧を落とす⇒川から神現る「落としたのは金の斧?」⇒友達「はい」⇒神「この嘘つきが!」⇒友達、使い古した斧も戻って来ず

参考⇒ 金のオノ、銀のオノ


浅いようで深いような

この話を読んだだけで、今までの出来事が色々と思い出されて、浅いようで深いような妙な気持になりました。
私が重ね合わせたのは、斧でも神でもなく、友達へ話す部分です。

数年前、知人が「海外留学しよう」と誘われたと言って喜んでいました。

しかし手続きをしようとした途端、誘ってきた人はもう留学する気が失せていたそうで「気が変わったから行かない」と言ったそうです。

実は私も誘われていたのですが、断っていました。(引きこもりがそんな大移動をすることは滅多にありません)

斧を落とした出来事を友達に話すかどうか、もしくは話しても何事もなくそのまま終わってしまうパターンもあるものなのだなと思いましたね。

もちろんこの話はそんなことを言いたいのではないですし、そこではないのですが、どうもここ数年このような話をよく耳にするので、変などうでもいいところを重ね合わせてしまいました。

なるほど話にのらず終わらせてしまうと物語の展開が見えないので、ある程度話にのることは大切ですね。
斧は落とさなくてもいいですが、川は一緒に見に行ってみるとかね。


現状ではピカピカの斧を自分のものだとこたえることはないと思いますが、無人島で暮らしたりなんかして、空腹が極限まで来るとピカピカの斧を自分のものだと言わない、嘘をつかない自信はないかもしれません......。






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