【革命】自分の好きな音を実現可能…！？細かく音の傾向を変更してオーダー可能な超希少イヤホンメーカー4機種聴き比べ！（変更不可モデルも有）
ハイセニョール…？なんて読むのこれ。
そう思っているあなた。
正解は…「Hisenior → ハイシニア」です✊
こんにちは、TATです。
今回、まだご存じない方も多いかな？というメーカー。Hisenior audio様のイヤホンを、試聴レビューさせていただく事になりました。
もちろん、企業様より依頼いただいたからと言って、嘘は書きません。いつもどおり、感じたままをそのまま書きます。
ありがとうございました✨
このメーカー、ユニバーサルモデルとカスタムモデル、両方あるんですが…『え？大丈夫？利益ある？』ってくらい、安価なんです。もっと値段上げるべきです、ほんとに。笑
※カスタムIEMとは、自分の耳型を採取して
それに合わせて作ってもらえる
自分だけのオーダーメイドイヤホンのこと。
最安値だと、バランスド・アーマチュアという
ドライバを2機積んだイヤホン『T2』がなんと…
ユニバーサル：$119.00=約16,000円
カスタム：$169.00=約23,000円
※レートは2022年8月24日現在のもの
先に言っておきますが、この音でこの価格は安い😂
しかもしかも…このメーカーの凄い所は…
『チューニングを自分好みに注文できる』
えーーこれはヤバいです。かなり。笑
(現在BA機のみチューニング可、ハイブリッド不可)
しかも、オプション料金、かかりません。
え？やばくない？笑
実際、Hiseniorの統括の方が実際に音を注文してオーダーされた、カスタムの実機を聴かせていただくと…
えぇ…この価格でこれは…すご…
思わず本人の目の前で本音がポロリしました。
めちゃくちゃ良かったです。
正直、試聴機の段階では「まぁ、1万円台だとこれくらいよな」とか思っちゃってましたが、自分好みに注文するだけで、こんなにも変わるのかと…（音の傾向は後ほどのレビューを参照ください）
ちなみに現在、試聴機のレンタルが可能です。
こちらのアカウントのプロフィールに載っている「試聴機レンタルフォーム」に入力すると、1,500円でレンタルすることができます。ただし、返送時の送料などはこちらサイドで負担となります。
※現在、18:00以降だと、連絡がつきやすい様です。
▼Hisenior Audio公式サイト
※ここからオーダーが可能です
それでは、肝心のレビューに入りましょう。今回は…
・BA2機の「T2」
・BA10機の「Mega10」
・BA2機、DD1機、静電2機の「Mega5est」
・BA8機の「Fe8」
これら4機種を視聴しました。（チューニング変更済みのカスタムも試聴）
■試聴に使用した音源と注意して聴いた場所
【中域・高域用】
①手嶌葵「明日への手紙」
ボーカル・ピアノ・ストリングス
【中域・低域用】
②Ishkero - Oliloqui Valley
ベース・ドラム・ホーンセクション・重低音表現
【中域・高域用】
③ELISA「光の星」
ボーカル・合唱パートの表現・レンジの広さ（音の大小の表現力）
【ノリ感・余韻用】
④Snarky puppy「What About Me?」
0:00〜0:15→全体の迫力・高域の出方&抜け方・シンバル
0:15〜0:45→ノリ感・ドラム・ベース・ギター・シンセ・ホーンセクション
2:24〜2:46→バスドラム・スネアの抜け・余韻・音の消え方
【中域・空気感・余韻用】
⑤Mr.Children「GIFT」
0:00〜0:25→ピアノ・アコギ・ボーカル表現
0:25〜0:37→空間・ドラム・ストリングス
0:38〜1サビ終わり→全体の交わり・ボーカル
■再生環境
【プレイヤー】Hiby RS6
【LINEケーブル】uran Audio Ultimate AZURE 4.4mm
【アンプ】iFi audio xDSD Gryphon
全イヤホンの試聴に使用したケーブル
uran Audio 7.8N 8wire 4.4mm
■製品レビュー
それでは、1つずつレビューを書いていきます。
【T2 & T2 custom】
■ドライバー構成：2BA
Knowles 2-Drivers (CI+ED)
1 Low and Mid + 1 High
■周波数応答: 20Hz-20Khz
■感度:105dB/mW
■インピーダンス：18Ω
■遮音性:-26db
※チューニングが注文時に指定可能
◎レビュー
点数：86 / 100点
カスタム：92 / 100点
━━━━━━━━━━━━
解像度：低・★☆・・高
音場：狭・・★・・広
音色：冷・・★☆・暖
低域：弱・・★・・強
中域：弱・・・★・強
高域：弱・・★・・強
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■合うジャンル
・アニソン全般
・ロック
・JPOP
・R&B
・EDMなど
■装着感
筐体が小さいので誰でも付けられる
勿論カスタムにするとジャストフィット
■総評
まず、2BAの構成、価格を考えると高音質です。勿論、ドライバーの少なさから「圧倒的高解像度！！」とかではないですが。（ドライバー数が全てでもないけど）
音作りはウォーム寄り。温もりのある音でリスニング用途だと結構気持ちよく聴けますね。
何より、チューニング注文出来るの、強すぎ。
音の傾向ですが、高域は過不足なく出ていて、籠もりもなしです。中域は少し前に出る感じで、ボーカルは少し近めです。ただ、バランスが悪いわけでは無いです。
続いて低域。2BAなのに、深いところから、しっかり鳴っています。アタック感はもちろん、余韻の表現もいいです。Adoの『踊』やAriana Grandeの『problem』などで確認しましたが、サブベースまで鳴っています。いい低音！
■メリット
・めちゃくちゃ安い（カスタムでこれは破格）
・価格以上の高解像度と完成度
・カスタム入門、イヤホン沼入門にはピッタリ
・チューニングで好みに寄せられる
（特にこの機種はチューニングで化けた）
■デメリット
・流石に音数が多いと潰れがちなので
大編成の曲には向いていない
余談ですが、このT2含めたBA機のみ、カスタムをオーダーする際「ここはもっとこうあってほしい」というのを注文すれば、チューニングを大幅に改善してくれます。
試聴時に若干不満が…という部分があっても、しっかり良くなって完成品が送られてくるようです。実際、統括の方の完成品を聴いたところ、すごかったです。2万円台で出ちゃいけない音が出てました。
若干不満のあった解像度も、高域をもっと高い所まで出るようにし、低域を深いところまで表現できるようになっており、改善していました。
なので「もっとドッシリした低音をくれよ！」とか「もっとボーカルを聴かせてくれよ！」とか「高域突き抜けるくらいにしてくれよ！」とか、そういった注文が反映されて送られてくるんですね。
これ、凄くね？自分好みの音に出来るって、凄くね？
【Mega5est】ユニバのみ
■ドライバー構成
2BA/1DD/2EST(Sonion製)
1Low +2Mid-highs+2Est
■周波数応答: 10Hz-50Khz
■感度:110dB/mW
■インピーダンス：38Ω
■遮音性:-20db
※チューニングは変更不可
◎レビュー
点数：92 / 100点
━━━━━━━━━━━━
解像度：低・・・★・高
音場：狭・・・★・広
音色：冷・・・★・暖
低域：弱・・・★・強
中域：弱・・・★・強
高域：弱・・★・・強
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■合うジャンル
・クラシック
・オペラ
・ミュージカル
・アニソン全般
・ロック
・JAZZ
・JPOP
・メタル
・ライブ音源
…ほぼオールジャンル
■装着感
標準な大きさの耳にはピッタリ
■総評
正直、今回聴かせていただいた中では、一番好きでした。どんなジャンルでも、音楽的に表現してくれる、良いイヤホンです。
音の傾向ですが、高域は過不足なく出ているが、若干中低域寄り。高域の出方が独特で、パシャーンという感じの鳴り方。上に抜けて、左右に広がっていく、弾けるような高域でした。
個人的にはこの高域が大好きで、きもちいいー！ってなります。さ行の刺さりはない、伸びるけど刺さらない、弾けるような絶妙な高域ですね。
中域ですが、ボーカルの位置は、近くもなく遠くもない。適正な位置という感じ。ボーカルの表現に少しだけ電子感があります。ちょっとだけリアルさには欠けるかな…？
中域の中でも、ボーカルやスネアの余韻があり、質は良いと感じました。しかも、楽器に埋もれずしっかり抜けてくるので、これまた気持ちいい。
低域ですが、アタック感が少し強め。深さがある。余韻も長くも無く短くもないですね。万人受けタイプ。ベースラインも聞き取りやすいです。分解能が高いんでしょうか。
T2と同じく、サブベースはしっかり鳴ります。ダイナミックドライバを積んでるので、ズシーン！って感じです。
リスニング寄りの素晴らしいバランスですね。低音がしっかり鳴っているのと、高域が弾ける様に伸びるので、音楽に迫力が生まれ、楽しく聴けます。
あと、定位感もよいです。どこで何が鳴ってるか。これが判別しやすいです。解像度は高め。分離感もあるが、音楽的な一体感が楽しめる1本。カスタムが選べないのが残念ですが、一番おすすめです！
（チューニング調整したカスタム、エグい音してました）
■メリット
・基本何でも楽しく聴ける万能型。
・音数が多くても歪まないのが素晴らしい
・分析的でなく、リスニング用途に最適なイヤホンの内の1本
・Ⅰ本持っておきたいなと思える高品質さ
■デメリット
・これ！といった尖りはないので
特徴的な音が好きな人には刺さらない？
【Fe8 & Fe8 Custom】
■ドライバー構成
8BA(6xSonion + 2xKnowles Pro)
2Sub-bass+2Low-mids+2Highs+2S-highs
■周波数応答: 15Hz-22Khz
■感度:113dB/mW
■インピーダンス：28Ω
■遮音性:-20db
※チューニングが変更可能
◎レビュー
点数：91 / 100点
カスタムは未視聴のため評価不可
━━━━━━━━━━━━
解像度：低・・・★・高
音場：狭・・・★☆広
音色：冷・・・★・暖
低域：弱・・・★・強
中域：弱・・☆★・強
高域：弱・・・★☆強
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■合うジャンル
・クラシック
・ロック
・JAZZ
・メタル
・ライブ音源
■装着感
標準な大きさの耳にはピッタリ
■総評
まず、全体的な評価ですが、リスニング寄りの楽しいサウンドです。フルBAとは思えない低域だなと思っていたら、Sonion製BAを使っているようです。そのおかげでDDのようなパンチと余韻を合わせ持った低域が出てきます。
かなりメリハリのあるサウンドで、楽しく音楽が聴けるイヤホンだなぁと思います。
ただ、個人的に気になったのは、曲によっては高域が少しだけ刺さる部分ですね。いわゆるサ行や、口径の小さい、高い音が出るシンバル類などが気になるかなぁと。
ただ、刺さると言っても、シンバル類の表現は素晴らしいんですよ。消えていく瞬間まで表現出来ています。そのため、解像度は文句なし。ボーカルはリアル。位置は少しだけ遠いかなと思います。
この気になった部分に関しても、チューニングを注文すれば全部解決するってんだから、化け物だよなぁと、本当に思います。
さて、低域。良い意味でBAらしくないんですよ。BAの低音って、アタック感はあっても、ドッシリ感が出にくいんです。余韻がなく、ドライな鳴り方をするんですね。
日本で気軽に視聴できるモデルだと、ThieaudioのV16Divinityに少し近いと思います。かなり濃密な低域です。サブベースまでしっかり鳴っており、ノリ感が出て、音楽を支えてくれます。定位感も素晴らしい。
うーん、チューニングで気になる部分を変えれるなら、自分史上最高の、理想のフルBA機が完成するのか…と思うと、オーダーしたくなりますね…ワクワク😊
■メリット
・メリハリがあり、楽しく聴ける
・BAらしくないどっしりした低音が楽しい
・チューニングを注文で変えら（ry
・楽器を楽しく聴ける
■デメリット
・感度がよく、少しノイズが乗りやすい
・音量を上げると聴き疲れしやすい
・少しだけ高音が強いと感じるときがある
【Mega10(カスタムのみ) 】
■ドライバー構成
10BA(6Knowles + 4Sonion)
4Lows +2Mids+2Highs+2S-highs
■周波数応答: 10hz-21KHz
■感度:114dB/mW
■インピーダンス：20Ω
■遮音性:-26dB
※チューニングが変更可能
◎レビュー
点数：85 / 100点
①スイッチオフ時
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解像度：低・・・★・高
音場：狭・・★・・広
音色：冷・★・・・暖
低域：弱・★・・・強
中域：弱・・・★・強
高域：弱・・・★・強
━━━━━━━━━━━━━━
②スイッチ1オン(低域増強)
━━━━━━━━━━━━━━
解像度：低・・・★・高
音場：狭・・★・・広
音色：冷・★・・・暖
低域：弱・・★・・強
中域：弱・・・★・強
高域：弱・・・★・強
━━━━━━━━━━━━━━
③スイッチ2オン(ボーカル増強)
━━━━━━━━━━━━━━
解像度：低・・・★・高
音場：狭・・★・・広
音色：冷・★・・・暖
低域：弱・★・・・強
中域：弱・・・★・強
高域：弱・・・★・強
━━━━━━━━━━━━━━
④スイッチ両方オン(低音更に増強)
━━━━━━━━━━━━━━
解像度：低・・・★・高
音場：狭・・★・・広
音色：冷・★・・・暖
低域：弱・・★・・強
中域：弱・・・★・強
高域：弱・・・★・強
━━━━━━━━━━━━━━
■合うジャンル
・JAZZ
・スピード系メタル
・アニソン（楽器系・バラード系）
・JPOP
■装着感
カスタムしか無いのでジャストフィット
■総評
一言でいうと、このMega10は「THE・モニター」な鳴り方ですね。先程のFe8と違って、フルBAという感じがします。あと、低域と中域をいじれるスイッチが付いています。
中域を増強してボーカルを聞きやすくするか。
もっと低域を増強するか。この3択になります。
ただ、試聴機の段階では、変化は少なめでした。少し低域が増えたかな？という感じです。（どうやら試聴機は少しだけ調子が悪いらしい）
さて、音質の面ですが、10BAという多ドラ構成ですが、音のつながりに違和感はなかったです。音作りは、ほぼフラット。ただ、若干中高域寄りかな？
解像度はかなり高いですね。ちょっとドライで、スパッと抜けていく感じが、少しUniqueMelodyのMaverick系統に似た音だなと感じました。
中高域寄りの音作りなので、ブレスやサ行がごくまれに刺さります。あと、ドラマー目線ですが、シンバルの表現はとてもリアル。特に、ライドシンバルのダイナミクス表現が素晴らしいのでジャズとか聴かれる方は気にいるはずですよ。
このMega10、分析的に聴きたい方にはぴったりなイヤホンです。僕自身、リスニング寄りの、楽しく聴けるウォームな音が好きなので、好みには刺さりませんでしたが、フラットな目線で見ると、凄く素晴らしい音質です。
ステージモニターで使うと、めちゃくちゃ色んな音が聞き取りやすいはずです。定位感も◎ですね。味付けは無いが、フラットよりなので、MIXにも使えるかと思います。
余韻があるというよりは、結構スパッと歯切れのいい音なので、かっちりした音作りが好きな人には刺さるはずです。
ただ、音楽を楽しく聴くという観点から見ると、低域が少し足りなく感じますね。スイッチを入れてもそんなに…という感じでした。サブベースは控えめで、ブーンという音はあまり出ておらず、寂しい感じがします。
なので、電子音楽をメインに嗜まれる方にとっては、すこし迫力不足に感じると思います。ただ、悪いだけではなく、いい面もあります。
バスドラは昔ながらのBAっぽい「ドン」ではなく「ベチ」系なので、Goodです。昔のIEMような籠もった感じはなく現代っぽい音作りなので、そこは楽しめるはずです。
まぁその…
チューニングの注文で全て解決するんですけどね！！！
■メリット
・分析的に聴くには最適な解像度。
・スイッチで少しだけリスニング寄りに出来る
・音数が多くても潰れない
・かなり鳴らしやすい
・かっちりした音が好きな人には刺さる
・チューニングを好みにオーダー出来る
■デメリット
・リスニング用途だと少し退屈かも
・音楽を楽しく聴けるノリ感は不足
個人的に好きな傾向の音ではなかったが、高解像度で素晴らしいイヤホンです。しゃきっとカチッとした傾向が好き、もしくはモニター用途であれば手放しでおすすめしたいですね。
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さて、こんな感じでレビューしてきましたが、いかがでしょうか。僕は個人的にはFe8とMega5estが好みでした。他にもFe12という12BAのフラッグシップもあるんですが、よりリスニング寄り、ということで『試聴してぇ…』と思っています。
何度もお伝えしてますが、自分の好みにチューニングを変えた状態で届く、というのは、今まで無かった…？そして現存するメーカーでも聞いたこと無い（あったらすみません）ので、メチャクチャな強みなんですよね。
全体的に、丁寧なチューニングをされるメーカーさんなので、今後、もっとメジャーなブランドになってほしいなと思います。最新のユニバーサルモデル。Mega5Pもメチャクチャ好評みたいなので（公式サイトのレビューが全員満点）早く聴きてぇ…って思います。
チューニングを自分好みに変えられる、素晴らしいメーカーのカスタム。まずは試聴から始めてみてもいいですし、早速オーダーされてもいいと思います✊T2あたりから試しにオーダーしてみようかな。
再度、案内しておきますね。
【試聴機のレンタルについて】
こちらのアカウントのプロフィールに載っている「試聴機レンタルフォーム」に入力すると、1,500円でレンタルすることができます。ただし、返送時の送料などはこちらサイドで負担となります。
※現在、18:00以降だと、連絡がつきやすい様です。
▼Hisenior Audio公式サイト
※ここからオーダーが可能です
たまにセールなんかで1万円台後半でT2カスタムが作れたりするので（記事を書いているタイミングでちょうどセール中）ぜひ、お試しにでもオーダーしてみてください。おすすめです。
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