見出し画像

【ヤバいケーブル屋さん】20万円の高額ケーブルよりもいい音…!?uran audio様の定番人気ケーブルをレビュー!

いやぁ、本当に暑いですね…(財布の中は寒いですけど…)

どうも、TATです。今回、1年以上前から噂には聞いていた、知る人ぞ知る「あの超人気個人ケーブルメーカーさん」のケーブル、届きましたよ。

\uran audio 7.8N銅 8芯ケーブル!/

どーーーーん!!

このuran audioさんですね、オーオタに超ぶっ刺さるコンセプトを掲げてらっしゃいます。それが…

「個人でしか作れない変態商品」


こんなん…欲しくなるやん…
ということで、我慢できませんでした。

▼uranさんのアカウント

オーダー方法:TwitterにDMするだけ。超丁寧に受けて下さいます。

プラグの素材、種類は勿論のこと、ケーブルの長さ、被膜のカラーリングも指定出来たりします。ラインナップは直接聞いてみて下さい。普段使っているイヤホンや、聴いているジャンルから、オススメを教えて下さいますよ。

■線材の話をすこーしだけ

さて、そもそも7.8Nって何?って思いますよね。僕も知識がなにもない初心者の頃は、何かのナンバリングかと思ってました。

簡単に言えば、この数字は『銅の純度』を表すらしく、一般的なケーブルは、6N銅とか5N銅が多いように思います。

純度が低い素材をケーブルに使用すると、解像度を犠牲に、高音に曇りが出て、低音が強くなったように聴こえるみたいですね。

ケーブル自体で低音を強くする、なんてのは理論上は無理らしいです。純度の高い銅だと、低音が更に深くまで出て、少し締まった様になり、解像度が上がるので、高音まで伸びます。

ちなみに『本当にケーブルで音変わるんかいな。胡散臭いわぁ。』と思ってるそこのあなた。めちゃくちゃ分かります。ただ、ケーブルは、良いものを体験した瞬間、そんな言葉が脳みそから消えてなくなります。安心して下さい。

では、早速レビューへと参りましょう。

■ビルドクオリティ

僕がオーダーしたのは、7.8N銅8芯で
分岐部とケーブルスライダーが真鍮の金。
ケーブルの被膜が、薄い緑色です。

プレイヤー側プラグがPentaconn OFC 4.4mm
イヤホン側プラグが日本ディックス製2pinです。

(本来、このカバーで2pinは存在しませんが、ご厚意により、パーツを組み合わせて作ってくださいました。おかげさまで統一感凄い!uran様、ありがとうございます。)

中の銅が透けまくってるのは、クリアな緑の皮膜だから。
決して銅が劣化して緑になっているわけではありません。笑
まぁでもそう見えるわな。ここは僕も予想外でしたw

さて、細かい部分も見てみて下さい。

プラグ部分。すんごく丁寧なお仕事。
こちらは分岐部とスライダー。超丁寧なお仕事。
しかし、透けてるどころかほぼ銅そのまま見えてる。
でも、これが唯一無二感あって僕は好きです。
(光の加減、当たり方でめっちゃ変わります)
4.4mmプラグ部分。素人からしたら
どうやったらこんなに綺麗に作れるの?
って思っちゃうレベルです😂

■取り回しについて

バインバインでタッチノイズ凄い!とか、固くて巻けない!ということは一切無いです。(てかタッチノイズはかなり少ない方)ただ、めちゃくちゃ柔らかいから最高に取り回し良いわー!というわけでもありません。ここは普通かなと言う所ですね。

線材や被膜時代は細めなので、むしろ8芯という芯数の中で言うと、かなり取り回しは良いほうなのではないでしょうか?

■試聴に使用した音源

※秒数は実際の音源を参照

【中域・空気感・余韻用】
①Mr.Children「GIFT」

0:00〜0:25→ピアノ・アコギ・ボーカル表現
0:25〜0:37→空間・ドラム・ストリングス
0:38〜1サビ終わり→全体の交わり・ボーカル

【ノリ感・余韻用】
②Snarky puppy「What About Me?」
0:00〜0:15→全体の迫力・高域の出方&抜け方・シンバル
0:15〜0:45→ノリ感・ドラム・ベース・ギター・シンセ・ホーンセクション
2:24〜2:46→バスドラム・スネアの抜け・余韻・音の消え方

【低域・中域用】
③Ariana Grande ft. Iggy Azalea「Problem」
0:10〜0:28→ボーカル・ブレス表現・余韻・低域
0:38〜0:56→サブベース・最低域のボリューム

【高域・解像度用】
④虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会「TOKIMEKI Runners」
0:00〜0:14→ベース・ストリングス(キラキラ感)
0:35〜1:20→ボーカルの分離・ストリングス

【定位・ドラム用】
⑤Dream Theater「6:00」
0:00〜0:10 タム回しで定位・シンバル・ハイハットで高域・スネアで中域・バスで低域のアタック感・胴鳴り・余韻

■色々付けてみた

さて、それでは音質面の変化をレビューしていきたいと思います。まず、最初にこの子に付けたかったんです。ででーん。

FiR Audio Xenon6

いやぁ、渋いですねぇ。ケーブルをオーダーした時はこんな高額なイヤホンを持つなんて思っても見ませんでした。

そもそもこのFiR Audio Xenon6、かなりのクセモノでして…初めて聴いた人は「え?これで55万円?変なチューニングだな」とか言われちゃいそうなイヤホンなんです。

なんせ、ダイナミックドライバが筐体の穴からこんにちはしており、思いっきりそこから「私がスピーカーです!」と言わんばかりに音を外向きにも発するんですよ。

これがキネティックベースシステム

このシステムがあるおかげで、めちゃくちゃ広大な空間と余韻が感じられる、唯一無二のイヤホンになってるわけですが…これを加味してのことなのでしょう。

めちゃくちゃ低音が凄い。デカイ。


人によっては一瞬で「うるさっ」とか言っちゃいそうなくらいです。ただ、このイヤホン、ケーブルでめちゃくちゃ変わるんですよ。

ということで、純正ケーブルとの比較を。

右が純正ケーブル。左がuranさんのケーブル。

もうね、純正ケーブルだと、迫力があまりにも強すぎて、イヤーピースによっては数曲も耐えられないくらいに聴き疲れするんすよ。多分、装着の仕方によっては、低音がモコモコすると思います。

ここで僕はめちゃくちゃ驚くことになります。

uranさんのケーブルを付けて、いざ再生!!…「えっ、すご。」と結構リアルに、1人でつぶやいちゃいました。

ぶっちゃけ、1万円〜22万円までの価格帯で30本くらいケーブルを持っているんですが、このXenon6に本当に合うケーブル、見つかってなかったんですよ。

・・・見つかっちゃったよ!!


どう変わったかと言うと、高音の見通しが更に良くなりました。そして、驚くことに、強すぎた低音はかなり引き締まり、更に深いところまで聴こえるように。おかげで、音の余韻も更に増えて、気持ちいいのなんの。

あとね、すごく小さい音、めちゃくちゃ大きい音の音量差、つまり、ダイナミクスレンジが広がって、音楽のリアルさがマシマシに…!

これはね、良すぎますって、uranさん。

正直、高いだけで微妙なケーブルっていっぱいあるんですよ。相性悪いだけか…と他のパートナーを見つけるために、沢山付け替えることが多いんですが…

なんと、uranさんのケーブル、どんなイヤホンにでも合います。マジです。(遠慮なく本音で感想書いてくださいねって言われたんですけど、不満がなさすぎて悪い評価を探すほうが難しいです…)

まぁ、この時点ではそれに気づいていなかったので「まぁこれはたまたまよ、きっと。」そう思いながら、他のイヤホンも試しました。

じゃあ、続いてのイヤホン…ででん!

Thieaudio Monarch MK2

はい、かなり人気機種、THIEAUDIOのMonarch MK2です。前まで11万円で買えたのに、今や17万円台なんですね…円安こっわ。

さて、この子は超絶高解像度の、万能イヤホンです。1DD6BA2ESTという構成のトライブリッドとなっております。静電イヤホンとは合わないとか聴いたんですけど、そもそもXenon6も静電積んでるからなぁ…関係ないよなぁきっと…

そう思いながら聴いてみました。

と、その前に、写真左のケーブル、WAGNUS.さんのZillion Sheep NU-3の限定版で、価格は20万円します。uranさんのケーブルの約4倍。果たして…。

結論、7.8N銅 8芯ケーブルの方が合うんですよ…どうしてくれんだよ…。この瞬間、uranさんのケーブルはヤバいと確信しました。

元々の高解像度を1段階アップさせ、更に高域の明瞭さが増し、低域は先程と一緒で引き締まり、深さは増す。いや、変化の仕方、同じやんと。

この後、あらゆるイヤホンを試したんですが…結果は手持ちのイヤホン27本の内、約半分が、uranさんのケーブルのほうが好みの音に変わってしまって、マジで困惑しています。

FiR Audio M4にも装着。

全体的にどのイヤホンでも、高域の明瞭さがアップし、低域が締まり、深みが出るので、上下の空間が広がって聴こえるんですよね。そこが僕にはめちゃくちゃ刺さりました。

人気なのが頷けますね。マジで間違いないと思います。ちなみに、更に上位機種の8N銅16芯ケーブルも同時オーダーしてますので、また後日、届いたらレビューします。楽しみにしてて下さい✊

■総評

まずは変化の傾向から行きましょう。

※あくまでも個人の感想です
━━━━━━━━━━━━━━━━
━━
■真ん中が元のイヤホンの音だとすると…
 解像度:低・・・★・高
  空間:狭・・・★・広
  音色:冷・・★・・暖
  低域:弱・・★・・強(質・深さUP)
  中域:弱・・・★・強(艶感UP)
  高域:弱・・・★・強(解像度UP)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

僕の手持ちイヤホンでは、ほとんどが上記のような変化をしました。悪くなることはほとんどなかったです。ヤバいケーブルに出会ってしまいました…個人的には、リピート確定なので、早速注文しようと思います。笑

■点数

91点 / 100点

いやぁ、素晴らしいです。「銅のケーブルの固定概念がぶっ壊れる」そんなケーブルでした。まず、高音がこんなに伸びるなんてびっくりでした…。

uranさんご本人が仰る通り『イヤホンやDAPの性能を引き出す』ケーブルでしたね。合わないイヤホンの方が少ないんじゃないでしょうか?

ここまでべた褒めなのになぜ91点なのか。それは、試聴出来る機会があまりないのでオーダーのハードルが高いからです。

恐らく、お持ちの方に借りるしか方法はありません。もしかしたらuranさんに直接問い合わせれば、試聴機的なものを貸していただけるかもしれませんね。

あと、オーダーケーブルなので、既製品のように、完成した姿を目で見て購入する事が出来ません。

なので「自分はこんなイメージで…」というのを頭で形に出来ないと、ちょっと思ったのと違う完成品になる可能性があるという点。

既に作られてる人の写真を送って、同じにして下さい!と言えば、大丈夫ではありますけどね。

こういう所が若干の敷居の高さなのかなと思っています。ただ、ここはもう点数には関係しない部分なので、ほしいならオーダーしやがれ!!!って感じです笑

7.8N銅がこれなら、8N銅はどんな音に変わるんだろう…楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?