Ord10まで行った今こそ振り返り!~Ord9編~

さて、実習問題も最後ですね。

Q1

2013年と2016年の売上を比較するというもの。前年比成長率を使うのですが、前年比成長率がどういった設定で実施されているかの理解に繋がります。成長率の比較先は設定で変えることが出来ます。

Q2

利益合計を累積させて、最も頂点にくる都道府県を探す。
利益の合計を累計にした後、並び替えを以下に設定すると左から順に利益の大きいものから順に積み重なり、ある地点を境に利益がマイナスになる。
この境になる都道府県が、最も利益合計が大きい状態です。

Q3

Q3-3で、サブカテゴリでのランクをカテゴリレベルで見る必要があります。LOD計算で対処は可能ですが、視覚的に分かりづらいのでここで自分の頑張りを供養して、KTさんの解説通りの整理をしていきます。
↓ 我流の努力。売上をEXCLUDEでカテゴリを排除して計算し、ランクを特定のディメンション(カテゴリ、サブカテゴリ)で表計算します。

・KTさんの手法

(まず)売上のランクを「不連続」にすることでランクごとにフォーカスできる状態にする。
① MIN(1)という計算フィールドを列シェルフで作成
② 軸の編集で固定幅にし、最大値を「1」にする。
③ ラベルを非表示にする
ここまででQ3-2まで回答可能です。

次に、カテゴリの情報を含めたいですが、そのままカテゴリを色に入れるとランクが同カテゴリ内のサブカテゴリで算出されてしまいます。属性としてカテゴリを色に放り込むことで、ランクはカテゴリ全体で、色はカテゴリごとに分かれます。(一応、表計算のディメンションに「カテゴリ」も入れればランクは見れます)
属性は、集計単位として使われたくないけど、情報として必要な場合に使用します

Q4

利益トップ10とワースト10の顧客で、利益トップ1の売上を比較する問題です。
利益トップ10セットと、ワースト10セットの結合セットを作成しますが、それぞれのセットを作成する際に、列シェルフに利益、行シェルフに顧客IDを入れて顧客IDをフィルターに突っ込みます。
フィルターの編集で、「全般」で「すべてを使用」にし、「上位」タブで「フィールド指定」し、上位10、下位10をそれぞれ作成します。

結合セットで絞られたディメンションをトップ10とワースト10で分けるには、↑で作成した片割れを行に入れれば分けられます。

利益トップと他を比較するのは、Q1と同様表計算の編集で「最初」を比較対象とすればOKです。

Q5

年四半期で見た時に、売上が過去の最大値を更新したらわかるようにするにはどうしたらよいかという問題。これは知識問題です。
売上を累計で表示したのち、「最大値」を利用して計算することで、過去の最大値と比較できます。これは計算式では以下になっています。

RUNNING_MAX(SUM([売上]))

あとは、色を付けて最大値時点だけを目出させる方法ですが、2013年1Qは必ず最大になってしまうので、データの1番目(INDEX() = 1)を除いて最大に表示させる場合以下計算式を色に入れればOKです。

INDEX() > 1 AND RUNNING_MAX(SUM([売上])) = SUM([売上])

Q6

サブカテゴリの利益ワースト3を除いた利益率を求める問題です。
動画ではいくつかやり方が紹介されていましたが、個人的に「除外」という技は使わない方で整理しようと思います。
利益ワースト3のセットの作成をし、それをIN/OUTで色に分けます。OUT側の利益率が問題の回答になります。

これで一応問題の回答としては終わりなのですが、一応、ワースト3も含めた利益率との比較もしたい場合は、利益率を2重軸にして、片側からセットをマークシェルフから外せば比較可能になります。

動画ではダッシュボートアクションを使った動的な比較も行われていましたが、一旦ここでは触れないようにします。

Q7

サブカテゴリごとの売上と売上の前年比成長率の相関を見つつ、年ごとにビューを切り替えながらみるにはどうすれば良いかという問題。

前年比成長率を年毎に切り替えて見ようと思うと、年をフィルターに入れたいが、フィルターに入れてしまうと前年比の比較対象がなくなってしまうので、オーダー日をフィルターに入れることはできない。
そこで、フィルター用にオーダー日と同じ値を返す計算式を作成します

LOOKUP(MIN(DATEPART('year', [オーダー日])),0)

これを列シェルフに入れたのちに非表示にすれば、あたかも年ごとにフィルターしているかのように画面を切り替えることができます。
作成した計算式を列シェルフに入れて、「不連続」にすればOKです。

なお、スマホ用のレイアウトや、タブレット用のレイアウトをダッシュボードで追加するのは、以下から実施できる。

Q8

Tableauで、オーダーから出荷までの週単位で平均日数が管理値から外れているかどうかを見る問題です。管理値は標準偏差を使って求めるものですが、Tableauでは標準偏差も自動計算してくれます。一般的に管理値の設定には平均±3σ(σ<シグマ>は標準偏差を表す記号です)を利用します。これが表す意味は以下のサイトが参考になります。

https://sigma-eye.com/2018/09/19/ave-3%CF%83-range/

標準偏差のバンドの設定方法は以下の通りです。今回は±3で設定します。

そして、各平均値が管理値上限を超えたかを色で分かるようにするために、以下計算式を作成します。(管理値上限=平均+3σ(標準偏差))

AVG([オーダーから出荷までに要する日数]) > WINDOW_AVG(AVG([オーダーから出荷までに要する日数])) + 3*WINDOW_STDEV(AVG([オーダーから出荷までに要する日数]))

ちなみに、これまでしれっと使ってきたWINDOW~系の計算式ですが、表の計算の方向性によって変わってきます。ペインに分かれて平均を出していれば、WINDOW_AVGの計算対象はペインごとの平均になります。
今回、ペインに分かれていないので、WINDOW~系は全て表全体になります。従って、WINDOW_AVGは表全体の平均ですし、WINDOW_STDEVは表全体の標準偏差になります。↓参考資料

Q8-2では、管理値を超えた週について原因調査をします。今回は対象の週数が限られていますが、数が多いとフィルタクエリで逐一対象の週だけ選ぶのはしんどいので、ダッシュボードアクションで動的にフィルタします。
「対象の週の地域の平均出荷日数が、全期間の全地域の平均出荷日数の最大値であるか」は、動画ではずらっと全期間分の棒グラフと比較してみていましたが、以下計算式で、選んだ週と最大値の比較を色シェルフに入れています。

MAX({FIXED[オーダー日],[市区町村]:AVG([出荷にかかる日数])}) = WINDOW_MAX(AVG([出荷にかかる日数]))

Q9

「s」で終わるメーカーの2016年の四半期の売上推移のトレンドを見るという問題です。「s」で終わるメーカーにフィルターするには、以下のようにワイルドカード設定をすればOKです

なお、メーカーによって売上規模がバラバラなので、規模が大きいメーカーに引っ張られてトレンドが直線に見えるメーカーがあります。
メーカーごとの軸設定をし、かつより見やすくトレンドチャートが表示される設定は以下です。

なお、トレンドチャートのラストを強調するために、売上と以下計算式を二重軸にします。ラストだけを表示する計算式です。

IF LAST() = 0  THEN SUM([売上]) END

Q10

年四半期の地域別の売上ランクの推移を確認し、開始と最後でランクに変動がある地域を見つける問題。
最初と最後だけを表示させる方法は、以下の計算式をフィルターに入れて真だけを表示すればOK

FIRST()= 0 OR LAST()=0

Q11

カテゴリ「家電」の週別売上が500,000円を連続で超えた回数と、超過分の累積金額を求める問題です。閾値は可変値にできるようにする必要があります。

まず、パラメータを作成します。パラメータ作成後、リファレンスラインにパラメータを設定することで、閾値の変更とラインの変更が同時に行われます。

次に、閾値を超過した分だけ回数カウントを積んでいく計算式です。
まず、閾値超過判定用の計算方法を用意しておきます。
そして、その判定が真なら1を追加、偽なら0にする計算式を作成します。

SUM([売上])>[閾値]
IF [閾値超過判定] THEN PREVIOUS_VALUE(0)+1 ELSE 0 END

PREVIOUS_VALUEは、前の行の計算した結果が返ってくるもので、条件式が真の間は+1され続け、偽になったら0でリセットしています。

これを利用して、閾値を超過した金額分を累計していく計算式は次の通りです。

IF [閾値超過判定] THEN PREVIOUS_VALUE(0)+(SUM([売上])-[閾値]) ELSE 0 END


さて、1か月間に渡り続けてきたOrdialの復習ですが、ZEN問答の復習はnoteに整理しないので、noteでの投稿は今回が最後になります。Formに提出していたころは、納期を気にして理解をすっ飛ばしていたところも、noteで説明をしようとするために理解が深まりました。
そしてOrd1のnoteから着実に見やすくなっていった気がします(笑)
これからData Saberを目指すどなたかの一助になれば幸いです。
書いてるおまえ自身はどうなんだっていう話


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