見出し画像

自作PCについて

まだ一人で完成させたことのない人物が、自作PCについて語る


1. 初心者の方へ

PCを作ってみたい、そんな方向けの優しい内容です。


・やめておきましょう

自作パソコンとは、ユーザー自身がパソコン用の部品(マザーボードCPUメモリ電源ハードディスクソリッドステートドライブ(SSD)光学ドライブ、各種拡張カード、それらをおさめるケースなど)を自身で調達し、組み立てた物のことである。

自作パソコン - Wikipedia

このページを見に来た貴方に、結論から述べます。
初心者の方は手を出さない方が良いです。Vtuberとコラボしてる、割高なんちゃって自作PCとかが安全です。

図1:PCの性能について熱く語るVtuber

・自作をお勧めしない理由

以下の4つが挙げられます。

  • 器用さが求められる

  • 買ったパーツが使用できないことがある

  • パーツの性能を、Fullで活かしきれない

  • 起動しないことがある

では、各項目について詳しく解説していきましょう。

・器用さが求められる

「パーツを組み立てる」と言いました。はい、組み立て作業を行う必要があるのです。
PCは電化製品であり、パーツによっては物凄く小さかったり、ちょっとでも力を加えてしまうと壊れてしまう物もあります。
基盤が露出しているパーツがほとんどであり、ネジ締めでアッとネジ穴から外れたり、ケーブル挿入時にコネクタが曲がってしまったり、静電気が走ったりすれば…。The Endです。

・買ったパーツが使用できないことがある

パーツ同士の互換性を気にする必要があります。
「このCPU買って、このグラフィックボード買って、こんなメモリも買ったぞ!超ハイスペックだ!!」とウキウキ気分で組み立てようとすると、「あれ?なんか穴の形が違ってて挿し込めない…」。はい、追加投資が必要です。
また、スロットの不足によってせっかく買ったパーツが使えないこともあります。
買ったケースにマザーボードが入らなかった時とか、とにかく悲惨です。

・起動しないことがある

組み立て終わりました!特に問題もありません。さぁ起動しましょう…うん?反応がない。
焦ります。かなり焦ります。なぜ?ひょっとして変な挿し込み方した?壊しちゃったかな。初期不良だったとか?何が原因で、どう確かめればいいんだ?
はい、追加投資です。私は1台目のとき、原因が分からず店に持ち込みました。


・それでも、作りたいPCがあるんだ!

図2:気持ちだけで、一体何が作れるっていうんだ!

ここまで読んでもまだ、自分でパーツを選んで自分で組み立てたい方。
良いでしょう、ですが可能であれば、以下のどちらかを用意してください。

  • 潤沢な資金と時間

  • PCパーツに詳しい、信頼できる知人

知人がいれば、見積もりを精査して変な所を指摘してくれるでしょう。また、金と時間さえあれば一人でもなんとかなります。

さて、初心者は敷居の高さにブラウザバックし、経験者も「話が長い」と帰ったところで、制作時の具体的な注意点を述べていきましょう。


2. 自作時の注意点

自作PCに関する情報は、非常に多くのサイトで取り扱われています。
その為ここでは、個人の独断と偏見による注意点のみを挙げていこうと思います。


・そのPCで、何をしたいのか

自作PCなんて、上の性能を求めれば求めるほどキリがありません。CPU1個だけで100万超えるぞ?馬鹿か?

そのPCの目的が果たせるスペックがあれば良いのです。13世代のIntel i7にRTX4070のPCで動画を見るだけとか、性能が泣くぞ。

何か特定のゲームをしたいなら、そのゲームの推奨スペックを参考にすればよいと思います。動画編集やシステム開発も、多分最近のゲームが出来るぐらいであれば大丈夫だと思うけど…。※責任は持ちません


・予算に合わせた取捨選択

虹色ピカピカとか要ります?いや、要るなら良いんです。それを作りたいと思うなら良いんです。けどお金がかかります。

水冷式にしたいのですか?いいですけど、お金がかかりますよ?あと小まめなメンテも必要です。

といった具合に、金が掛かるのはCPUやグラフィックボード、メモリだけではありません。派手にすればするほど、良いものを揃えようとすればするほどキリがなくなります。

その為まず予算を決めてから、要件を満たした主要パーツを揃えて、残りのお金で好きな備品を買うようにしましょう。
※ただ、いくらレインボーにしたくても CPU / グラフィックボード / メモリ / 電源ユニットをケチるのは厳禁です!!!!


・責任からは逃げられない

皆さんは修理保証期間内のテレビや冷蔵庫などが壊れた時、どうしますか?
…そう、当然お店で対応してもらいますよね?
自分で組み立てたパソコンも補償期間内なら…修理対象外です!!

ん?パーツを買った時に保証がつくよ?と思ったあなた。その保証は、そのパーツの故障に対してです。つまり、PCに不具合が生じた時に貴方が原因を突き止めて、貴方が原因パーツを取り外し、貴方が修理の依頼をする必要があります。PCの修理保証ではないのです。

劣化パーツの交換も自分で行いますし、追加も自分でします。
更に、パーツに関係ない…例えばOSの不具合による動作不良や、パソコンの操作が分からない時、HDDのデータが吹っ飛んだ時の対策や対応も自分でどうにかする必要があります。

逃げられませんよ、貴方の責任で、貴方が組んだPCですから。
※金さえあれば、まぁこれも何とかなります


3. 結論

ダイマです。ギャラは無いです。


・パーツは自分で選んで、組み立てはやってもらおう

2台目を作る際、「これは良いな」と思ったサービスがあります。

なんとこのサービス、CPUとグラフィックボードを先に選び、それに合わせて好きなパーツを追加でカスタマイズ出来るのです。
メモリの増設も可能ですし、電源の容量も好きなように選べます。更にストレージの追加や水冷式への変更、無線機能の追加などなんでも可能です。

そして何よりありがたいのが、組み立ててくれることと保証があること。
私はこれをベースに、旧PCのストレージや無線カードを自分で追加しました。

要は起動するまでの責任と、PCが壊れたときの修理をお店が担ってくれるんですね。
※私は別に修理保証は不要なので、最低期間の1年にしました。最長5年とかも可能らしいですよ。


・とは言っても

結局どのようなジャンルでもそうですが、知識や経験は悩んで苦しんで、真剣になった方が身に着きます。

電源ユニットのワット数が足りずに起動できなかったり、USB無線子機を買ったけど通信が安定しなかったり、マザボのHDMI出力端子にケーブルを挿して「?」になったり、起動不具合で見当違いの対応をしたりと色々ありました。

長くなりましたが、パソコンは決して安い買い物ではありません。
少しでも安く、失敗する人が減るよう当記事を執筆しました。しかし私は内心、自分の手でオンリーワンのパソコンを作り出そうとする人を、全力で応援しています。
そして私と同じ苦しみを味わえばいいんだ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?