しゃぷらじ第15回 ラップバトル ライム考察(2)

まず1Verse(バース)目からいこうと思います。あ、バースというのはカードゲームでいうターンのことです。今回は8小節で1バースなので、8小節×3本ですね。

韻ごとに色わけしてみました。これで足りないところを説明していこうと思います。ちなみに1行で1小節です。

1verse目 剣持刀也

1バース目の剣持さん、韻の数は多いとは言えないですがしっかり小節のケツで踏んでますね。

と思いきや、「足んないじゃん」の「じゃん」からの「姉ちゃん」「父ちゃん」「母ちゃん」の「ちゃん」のほぼ同じ発音の韻で急に畳み掛けて奇襲みたいになってますね。

5、6小節の「ねぇな」ですが、私は同じ言葉でも聞こえば悪くなければ韻とカウントします。なので、「ねぇな」は全く同じ文字ですがここでは韻を踏んでいることにしました。上の「ちゃん」の3連続もその規則に則りました。

1verse目 葛葉

1バース目葛葉さん、1小節目からどんどん踏んできましたね。(「で乾杯」の「で」のところはミスです)

1小節目の最後、「a'ight(あーい)」は『all right』の略で、黄色のマーカーの語尾「ぱい」「ない」「はい」と踏んでます。

3小節目の3つの韻ですが、「どうなの」の「う」だけ色が抜けてます。これは、単語中の母音単体は曖昧に発音してもだいたい違和感ないから「う」だけ色を塗ってません。具体的には「どうなの」を「どーなの」と言ってもなんら違和感を覚えないということです。この「どーなの」と発音と同じように「こーらぼ」「もーだろ」と歌っているので発音的にはだいぶ近しいものになっています。

ラスト3小節ですが、僕のお気に入りです。見てわかる通りめっちゃ踏んでます。「本能寺」と「混沌に」とかでまとめで踏んでいますがここではあえて「本」と「能寺」で分けました。理由は「本」の部分は別でも韻を踏んでいるからです。画像の赤色マーカーです。「本能寺」の母音[おんおうい]だけではくすんだ緑色マーカーの韻だけですが、「本」の部分だけを抽出すると小節まるごと踏んでるレベルで結構多く踏んでます。


ということでMCトウヤvs葛葉のラップバトルの1バース目のライム解説でした。