道程3:H1ブラフマンまで行き、降りる体験

「上がりきって降りる」を知るために

小天使の系列の人が、恒星の霊我アハンカラを獲得するには、7つの恒星や、7つのアイオーンを揃えることが重要になってくるという話だったが、それとは別に、一番上まで上がりきらなくては、降りる気にならないという問題もあり、降りなくては思考ミ12にぶつけるための第4のオクターブ(ド12)も作られない。
私はH3アヨコスモスを気に入っているので、そこに意識が向かっている間は、恒星H6の結晶を壊す方向に向かいがちだ。なので、下に向かうために、一度は完全に上がりきることで、今度は降りるという体験をしておく必要がある。

今までの夢見の上限としては、アヨコスモスのプルシャ(無)とプラクリティ(有)や、トリグナ(3つの質)の不均衡について見ることができているが、私はまだブラフマンを見ていない。しかし、プロトコスモスのブラフマンまで見たいという欲求はなく、アヨコスモス中で、ブラフマンの片鱗を感じることができれば満足だ。
以下の4つの夢は、上がり切ることと、次に下りて行くことを、順番によく表している。

夢1【座学】3つのスリッパとヨガ指導者

バレエのアラベスクか、ヨガの戦士のポーズ3を練習している人たち。スマホで指導者の見本を見ている。指導者は、スリッパを足3つ分用意し、1つは濃い緑色の分厚いスリッパで、周りにはモップのようなフリンジがたくさんついていた。あとの2つは若草色の薄いスリッパ。
一番下にフリンジ付きの濃い緑色のスリッパを置き、その上に若草色のスリッパを2つ重ね、まとめて床にたたきつけると、一番下のフリンジ付きのスリッパは、真ん中の若草色スリッパに収納されてしまった。次に2つの若草色のスリッパを叩きつけると、下のスリッパが上のスリッパに収納された。最後に指導者は1つのスリッパを頭の上にのせた。
一人の生徒がさっそく真似をしてみたが、フリンジ付きのスリッパは収納できたが、若草色のスリッパは、どうしても2つから1つにはならなかった。


バレエのアラベスク
ヨガの戦士のポーズ3

バレエのアラベスクも、ヨガの戦士のポーズ3も、3方向に伸ばすという点で似ている。バレエのアラベスクは頭と手の方向が違い、さらに手を横にも広げる分、分岐が多いので、夢の中の人たちはヨガをしていたのではないかと思うが、あまり上手くないとアラベスクに見える。これは夢の中では、アヨコスモスのトリグナ(純質、激質、鈍質)を表していると思う。

指導者は3つのスリッパを持っていて、フリンジの付いた分厚いスリッパはプラクリティ(有の根源)。2つの若草色のスリッパは、プルシャ(無の根源)と、1なるものブラフマン(アートマン)だ。
宇宙が流出する時、ブラフマンからプルシャとプラクリティが分割され、プルシャがプラクリティを観照することで、トリグナ(3つの質)のさまざまな不均衡がうまれ、世界が創造される。このさまざまな不均衡こそが、さまざまな霊我(恒星意識)であり、生徒たちはそれを体現しようとしている。

ヨガ指導者がやっていることは宇宙の流出とは反対で、プラクリティがプルシャに吸収され、プルシャがアートマン(ブラフマン)に吸収された。これはブラフマンに至ることについての座学のような感じでもあり、こういうことだよと説明されたような印象だ。
ヨガ指導者は、最後にブラフマンだけになったスリッパを頭の上に載せたので、最後は1なるものに帰ることがヨガの思想だと言っている。

夢2【実践】暗闇の中の私と猫

真っ暗な部屋の中で、私は何かをしている。
同じ暗闇の中に灰色の猫がいる。
猫はドアの付近にいたので、外に出たいのかと思い、ドアをほんの少し、猫が自分で開けられる程度に開ける。しかし猫は外に興味を示さず、相変わらず同じ暗闇の部屋の中にいた。


夢1では座学のような感じで、スリッパを使ってブラフマン(1なるもの)と、プルシャ(無)と、プラクリティ(有)について説明があったが、今回は私がブラフマン、灰色猫がプルシャ、そして外にあるものがプラクリティとなっているので実践編だ。
ブラフマンと一緒にプルシャがいるのだが、2人きりというよりは、外にはプラクリティもいる。1なるものは点であり、そのままだと消えてなくなるか、あるいは先行する宇宙に帰ってしまうので、すぐに、最低限分割したプルシャとプラクリティが必要だ。

部屋の中の「プルシャ猫」はまだプラクリティに関心を抱いていない。「プルシャ猫」と書いて今気づいたのは、無のプルシャが猫として出てきたのは、ペルシャ猫とプルシャをかけているからなのだろうか?夢は時々ダジャレになる。
ともかく、プルシャ猫がまだプラクリティに関心を持っていない状態でないと、ブラフマンを認識するのは難しいのかもしれないと思う。プルシャがプラクリティに興味を持ってしまうと、それはアヨコスモスの中でも下のほうの様相に入ったことになるからだ。

夢3【マトリクス】ニット帽に水晶を取り付ける

ニット帽の内側のふちの部分に、1~2センチの両錐水晶(ハーキマーダイヤモンド水晶のような)を満遍なく取り付けるために、たくさんの両錐水晶を買おうとしている。この水晶付きニット帽をかぶることで、松果腺が活性化される。


両側に先端がある小さな水晶。

水晶は結晶体なので、これは恒星を表している。いくつかの水晶を頭の周りにぐるりと配置することで松果腺が活性化し、松果腺が本来の正しい水晶になると言ってもよいと思うが、これは複数の恒星マトリクスの中から、1つの恒星を選んで中心に置くような感じでもあり、松村先生の言う「恒星の軸出し」を意味していると思う。7つの恒星の中の1つの恒星を通じて、さらに下に降りるのだ。

私はニット帽に取り付ける水晶は6~8個ぐらいで良いと思いつつも、さざれように大量に買おうとしており、グレートセントラルサンとして、沢山の恒星をまとめている感じも表されている。そのうちのいくつかを選んで、頭の周りに配置する。
この夢では、アヨコスモスから恒星マトリクスに降りてきたことが分る。

夢4【第4オクターヴ】泣いている女と対面

私は男で、ある女が泣きながら、総レースのドレスを私に捧げるように見せてきた。そのドレスは黄色いスープであちこち汚れているが、女は「あなたのためにそうした」と言う。
私はクリーニングのカバーがかかっているドレスを、右手に何枚も持っていたので、そのドレス越しに、泣いている女を抱きしめた。私と女の間に、ドレスを何枚も挟むかたちだ。抱きしめはしたが、いわゆる愛しているというような感情はなかった。女は軽かったので、そのままちょっと持ち上げたりもした。そして、スープで汚れた机や床などを片付けようと促した。


泣いている女は、道程1の記事に書いた通り、H12で止まっている私のことだ。夢3で1つの恒星の軸出しをしたので、その恒星がエニアグラム9の位置に、第4のオクターヴ(ド12)となって降りてきたのだが、対面した女(シ12)が私に捧げたドレスは汚れていた。
恒星H6は、太陽系H12に降りてくる時、ロゴスの上に、ミュトスを着る。それがH12のドレスだが、下から上がって来た女が用意したドレスは、地上的な汚れが付いている。例えば恒星の解釈にギリシャ神話を用いるなども汚れだと思う。女はドレスにフリルを付けたつもりかもしれないが、降りてきたH6から見るとスープのシミだ。しかし、下から上がってきたものは、それが限界ではないだろうか。

降りてきた私は、右手にクリーニング済みのドレスを何枚も持っているので、太陽系内に降りる時、手ごろなものの中からどれを着ることもできる。というより、全部着ることもできる。ロゴスはさまざまな象徴に降りるからだ。
私はクリーニング済みのドレス越しに女を抱きしめることで、女に対して地上に染まっていない象徴を植え付ける。すると女は、どの書物にも書いていない恒星の意味を発見する。そうして女の足は浮く。

まとめ

4つの夢は一晩で見たものだが、ちゃんと上がってから降りてきており、体験としてとても分かりやすかった。最後に泣いている女を見た時、夢の中の私は、もはや完全に女側ではなく、第4オクターヴの「ド12」アンチマタの気持ちで見ており、この感じをリアルに体験できたことは、視点の完全なる転換のためにとても役に立った。

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