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アヨコスモスと暗黒物質の夢見

夢:部族の男達と2人の女

夢では、掟として、部族の男たち全員の右手首から下を切り落とすことになった。
そのあと、離婚をしている2人の女(私と、あるアストロロジャー)が、部族の男たちの部屋(上層階)で、お茶菓子を食べながら会話をしていた。私は「ひふみ祝詞やカタカムナはよく分からない」などと話していたが、話の内容はあまり重要ではないと感じられた。
お茶菓子は、栗のパウンドケーキをスライスしたようなもので、切った断面はそれぞれ違う幾何学的曲線を描いている。
男たちは私たちを見ていたが、二人はお構いなしで会話を続けていた。

プルシャはプラクリティを観照しない

右は能動性なので、右手首から下を切り落とすということは、具体的なことは何もできなくなるということだ。この部族の男たちは、何かを作り出したりしなくなった。今まではしていたかもしれないが、右手首を切り落としたあとは、しなくなったのだ。

離婚をしている2人の女の会話というと、牡羊座17度「二人のしかめつらした独身女性」を思い出す。そこに生産性はなく、だらだらとお茶話をする感じだ。2人は男たちの部屋にいるにもかかわらず、彼らを気にすることはなく、女二人の会話を楽しんでいた。
これはプルシャ(精神原理)がプラクリティ(物質原理)に目を向けておらず、プラクリティのトリグナの均衡が崩れていない状態を示している。そのため、ブディ、アハンカラ、マナスの流出がなく、アヨコスモスから恒星が生まれていない状態だ。もしも男の誰かと一瞬でも目を合わせれば、途端に世界の流出がはじまるのではないか。
(プルシャとプラクリティの関係については、Wikipediaでサーンキヤ学派の思想を読むと、最低限のことがわかる。)

Cの樹とDの樹の会話

会話をしている2人の女は、私とアストロロジャーだったが、アストロロジャーをCの樹、私をDの樹と考えることもできる。地球からの視点で考えた占星術が通用するのはCの樹であり、私は「ひふみ祝詞やカタカムナは分からない」と言っているのでCの樹のローカル性はあまり理解できないDの樹と考えても良いからだ。
アヨコスモスから暗黒物質まで渡りをつけようという場合、Cの樹だけでは不可能で、隣の樹や、さらに隣の樹との連携が必要になってくる。

夢:解体し続ける暗黒物質

次の夢では、何かをずっと解体していて、そうし続けることで自我が保たれていた。
途中、寝返りを打つ時に目が覚めると、私は泣いていて、両目からコンスタントに涙が流れ続けていた。途切れることなく、しかし滝のようでもなく、この涙の量の調節具合がさすがだと思った。
これは実際に泣いていたのか、それともミディアムランドでのことなのか分からないが、この時、暗黒物質とはこのようにいっときも1つの形態に留まらず流れ続けるのだと感じた。

解体し続けることで存在性を保っており、それをしないと自我が保てないというのが、体験してみるとかなり不思議な感じだった。
何かを壊す時、普通は「壊し屋」と「壊されるもの」は別だが、ここでは解体そのものに自我が宿っていた。壊れていくことそのものが存在性なのだ。

解体し続けるというのは、1つ目の夢で、女2人のプルシャが部族の男たち(物質原理プラクリティ)に関心を向けず、ずっと生産性のない会話を続けているのとよく似ている。アヨコスモスと暗黒物質は、やはり上と下で共鳴しているのだと実感した。

夢:うつる病気のモルモット

私はうつる病気にかかっているモルモットを部屋に持ち込んだ。部屋の中にいた大型犬はその匂いを嗅いで、困った表情をしている。母親が、犬に病気がうつるからモルモットを廊下に出すようにと怒る。
母親は掃き出し窓の下にしゃがんで、何か装置を設置しているのか、戦闘態勢にあるような感じで、ピリピリしながら作業をしていた。

この夢の場合、うつる病気にかかっているモルモットが暗黒物質の象徴だ。松村先生の表現だと、への字のWIMPということになる。私はこれを部屋に持ち込んでしまったので、母親が怒っている。母親は地の母であるマルクトだとすると、暗黒物質を持ち込むことで安定した大地が壊れてしまう。母は掃き出し窓の下にしゃがんて何か作業していたが、そこから暗黒物質がシロアリのように床を破壊しているのかもしれない。

暗黒物質はアヨコスモスと共鳴しているが、アヨコスモスは、恒星の原理も溶かしてしまう領域だ。大型犬はシリウスの化身だとすると、やはり暗黒物質が近づくと危険にさらされる。大型犬はモルモットの匂いを嗅いだが、警戒して鼻をつけることはなかった。

まとめ

前にアヨコスモスを夢見した時は、目の前10センチのところに壁のように海があり、それに触れないようにしていた。遠くではドゥーベの黒船が煙を上げて、海に沈みかけていた。何となく恐ろしい体験だったが、今回の夢ではプルシャの視点や、暗黒物質の解体し続けるところに自我があるという奇妙な体験になり、さらに踏み込んでいて面白い。

暗黒物質は、常に解体しているところに自我があるというのも、こうして言葉にするよりもずっと、奇妙で刺激的な体験だった。アヨコスモスと暗黒物質はかなり面白いと感じる。

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